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Strike!  作者: 蜂蜜@
14/21

13話 お買い物日和!<1>

「いいお天気だわ〜♪」


「いいお買い物日和ね〜」


「そうだな....ってなんで君達が居るのかな?俺らのデートに」


「・・・・デートは一日だけだ。分かったか一ノ宮?」


「はいはい分かってるって〜♪」


 こんな感じで、天宮さん・紅葉・一ノ宮・俺...という計四人でとんでもなくデカイデパートにお買い物に来ている。(一ノ宮がいうにはデートらしい....)


 どうしてこうなったのかというと、昨日一ノ宮が俺にピー(思い出したくないので伏せる)をした時から始まる・・・・。





                                         *


 



 俺は、一ノ宮とすれ違ったときに何が起きたか正直よく分からなかった。




 分かったのは・・・・・




 ・・・・・・・柔らかい。だけだった。



 突然ふにっと唇に何か押し付けられて。そんでもって一ノ宮がニヤっ、と笑って・・・・。




 ・・・・・・・・もしかして・・・・・・・・・!


 



 ・・・・・・・・・キス、だったのか?今の。


 


 そう思うと、顔が耳まで赤くなるのが自分でも分かる。


 



 頬が、熱いよーな熱くないよーな・・・・・・・。



 ・・・・じゃなくて!


 



 賭け.......負けた・・・・!たしか、賭けたのは......


 俺は数日前の事を脳をフル回転し、思い出す。




 

『俺が李玖の唇奪えたら俺と付き合う、ていう賭け。そんでもって奪えなかったら李玖の事構うのやめるよ。期限は一ヶ月。これでいいねー決定〜♪』


 



 ・・・・・・・・・・・ぅげ!何だソレ!!


 ちょっと酷いぞこの賭け!なんか俺が振り向きざまにキスすんなんてずりーぞ!


 ・・・・・・これは負け惜しみとしかいいようがないな・・・・・。


 俺はこここうえんにいても仕方ないので、一旦家に帰って休む事にした。


 ・・・・きょうは帰ってご飯食べて....寝よ。


 とぼとぼと歩く。なんだか夕日が背中を押してくれてるみたいだった。


                                         





 家に着くと、母さんが「おかえり」の一言も言わず、スリッパの音を荒ただしくパタパタと音をたてながら走ってきた。


「母さん、ただいま」


「え?声が小さいからよく聞こえなかった・・・・じゃなくて、そういうのは別にいいでしょっ。ハイ!これ、電話。帰ってないから断って切ろうかと思ったんだけど。丁度いいトコにきたから早く出なさい」


 それだけ母さんは言うと、手に持っていたコードが付いていないタイプの電話をずい、と差し出した。


「・・・・・はぁ」母は冷たいなー・・・(泣


 俺はしぶしぶ電話を受け取ると、そのままのろのろと階段をのぼった。うしろから母さんの声。「お買い物行ってくるわね〜。鍵閉めていくから」



「・・・・・・・もしもし?」


『あ、俺』


 ブチンっ!


 俺は奴の声・・・を聞いた瞬間に、凄まじい速さで電話を切った。ゼェゼェと荒い息を立て、部屋に転がり込む。


 その時。


 プルルルル・・・・




 ・・・・・・・・・・・・キタ。



 俺はどうしようか迷ったが、このまま学校でも無視するのはお互い気まずいので電話に出る事に。


「・・・・・・もしもし」早く切りたい早く切りたい・・・・。


『あ、俺。一ノ宮だよ。どうして切ったの〜?もしかしてイタ電とかにあってるとか?』


「それはない!いや絶対に!!」


『・・・あぁ、そう。それならいいけど』


「・・・・・で、何の用?」


『あ!そうそうさっきのキスの事だけど。賭けで』


 ブチン!


 俺はまたまた凄まじい速さで電話を切り、素早く留守電モードにした。


 やばい・・・・・・・。


 賭けに負けたイコール一ノ宮と付き合う・・・なんだっけ。


「あ〜〜サイヤクだ〜〜!」俺はベットにダイブすると、電話を机に置いた。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよ」



 俺が困りかけた顔で窓の方に目をやる。


 雲一つ無い青い空。


 その空の中に黒い点が一つ見えた。


 その黒い点はだんだん俺ん家の窓に近づき・・・・・――――





 バリーーーーーーン!






「・・・・・・・・・・・・窓.....が・・・・・・・」


 窓は派手に、そして大胆にソレ・・は窓を割って飛びこんできた。そのままの勢いで壁にブスッ、と突き刺さった。窓の付近にはガラスの破片が無残に飛びちっている。


 ソレ・・は矢の様だった。長細く、尖った先端。その後の方には何やら紙が神社のおみくじの様な縛り方で結びつけられていた。


 なんだ?、と思いそろそろと近づいて紙を解いた。紙の中にはなにやらワープロで打たれたような文字があった。


 俺は迷わず読んでみるとこんな事が書いてあった。


≪李玖へ


 どうせこうなるだと思っていたので、この手段をとらせて頂きました。窓の修理代を俺が出すからご心配無く。


 そんでもってさっきの事だけど、やっぱ付き合うのは止めていいよ。だけど条件がある。


 一日俺とデートしてよ。これ位ならいいでしょ李玖も。明日@デパートで待ってる。

                                      

                                                 一ノ宮より》


 


 こうして俺は明日@デパートで待っていた所、偶然(?)通りかかった紅葉と天宮とも一緒にお買い物(デート?)している訳だ。


 とにかく・・・これから大変な事が起こりそうな予感は嘘だろうか・・・・・・・?どうか平凡に終わってほしい。

お買い物日和!編が始まりましたwそーいえばHP作りました→http://stbmd009.rakurakuhp.net/です。暇な方を来てくださいなw(^^*&ネット小説の人気投票に参加しています。投票していただけると励みになります。(月1回)

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