プロローグ 始まりの朝
Strike!とはストライク、と読みます。検索でもストライクでも出ますよ〜(あんまり関係ない...
チョコレートは甘い。
甘いだけがチョコレート。
チョコレートって甘えてるみたいで好きじゃない.....
ピピピピピピピピピピピピーーーーーーーーーーーーーーー!
「ぅるさい・・・・」俺・・・―――水野李玖は、貴重な睡眠時間をめざまし時計に邪魔され、うるさく鳴っているめざまし時計の音を勢いよく止めた。
カチッ
「ふー・・・」ふただび俺はごろんと横になった。気持ちいい・・・布団は好きだ。なぜだかは知らないけど。なんか気分がめざましのせいですっかり悪くさせられたので軽く伸びる事にした。
「んー・・・」手と足を軽く伸びる。さらさらと長い髪が手にあたる。
「ん?」違和感。
俺の髪は短いはず・・・・。だって男だし。なのに長い髪って・・・女でもあるまいし。
俺は数秒固まった。
何だ・・・身体が痛い。とくに太もも。これって筋肉痛?
昨日は運動とかしたけど・・・・筋肉痛なんてなった事ないのに!
どうしちゃったんだろ、俺...
とりあえず身体を起こした。その時、二の腕の激しい痛み。
「ぃてっ!痛すぎ・・・・筋肉痛は恐ろしいな・・・」
そろそろと歩き、シップを探した。
「どこだどこだーシップ〜。お・あったあった」
シップを痛いトコに貼る。ヒヤヒヤー、と気持ちいい冷たさ。
そして洗面所へと向かう。朝の歯磨きだ。これでも俺は歯を大切にする男なのだ。
「・・・・・・・・・・・なんだ?」
鏡に映る美女は俺を見つめていた。不思議な顔で。
俺がジャンプすると、美女もジャンプ。そして手をブルブルと動かすと美女も真似る。鏡側で俺の真似をしているみたいだ。もしかして俺?いや、違うだろ。女じゃないし・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああっっ!」
「どしたっ!姉ちゃんっ!」
こいつは妹の由愛だ。大阪弁混じりの女で、なんか性格悪いけど可愛い顔してる奴って・・・ん?
「は?姉ちゃん?」
「何言ってんのさーっ!あんたはウチの姉ちゃんやろー!」
「なんだそれ....違うだろ...由愛....ねぇちゃんじゃなくて・・・・あっ!」
今は女なんだった。
「ちょっとどないしたん?大丈夫か?え?」
「あーーーーハイハイハイ大丈夫だって!由愛は気にしなくていい!」
「・・・・・?うん?」
「じゃ、ゴハン食べよーっ」
こんな事話しても分かってもらえないだろうな....由愛。幽霊とか信じないタイプだし。俺は歩きながら考えていた。でも、いつになったら戻るんだろ...。ずっとこののままじゃ、不便だし。お風呂とか、トイレとか....ん?
俺は胸をバッと触ってみた。
「・・・・・・無い」
全然ペッタンコだ。女になった意味ねーし。
「・・・・?やっぱ変ー・・・それとも欲求不満か?え?」
「んな訳ねーだろっ///ってかいつまで見てんだよ////」
由愛・・・油断も隙もあったもんじゃない....っ
「まーどーでもいいけどさー・・・いつまでその口調で話してんのさー・・・ま・姉ちゃんは黙ってりゃ、美人だけどしゃべると男じゃん?直した方がいいよー」
「うるさいなー・・・・////分かってるっつの」また変なトコ見られたらどーしよ///
「李久ーっ、由愛ーっ、ゴハンよ〜早く来なさいねー。今日は新学期なんだから」
「あー・・・そういえばそうだった....冬休みまた来ないカナー・・・」
「姉ちゃんそんな事言ってないでっ。早く行くよ〜」
「ん?あぁ」
俺と由愛はキッチンへと向かったのだった。
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