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勇者候補は百人

"……………………ハァハァハァ"



見られてる?


誰もいない?けど何か変質者の視線みたいなのが?

 

気のせいですね。



はぁぁ久し振りのクラス。緊張しました。


関係ない事でしょうが倒れた人がだいぶ出たのもまるで私が悪いみたいで気まずかったです。質の悪い風邪でも蔓延してるんでしょうか。運が悪いです。それに年齢が上なせいか今日一日、教室でずっと浮きっぱなしでした…。


山から出たのにまたボッチです。人が一杯居るのに孤独ってどうなんでしょう?二年前は友達はわんさか、とは居ませんでしたか……、普通には、居ませんてしたか、少しは居たような。そう言えば以前は孤高(ボッチ)の令嬢と呼ばれてた様な。


一日、一日の授業ですごい疲れました。また此処に学院に戻って来る事になるとは思ってもいませんでしたよ。



騎士さんが来たあの日からもう十日ぐらい。



十日前、アンソンさん(の様な物体)をミーちゃんの胃袋から取り出して、アンソンさん(?)の治療をした後です。あの人達が自称騎士ではなくベーグルパン国の本物の騎士でした。国王の印紋いりの書状を持ってたんです。流石に国王の偽印紋とかは無理ですよね。


国王の印紋要りでももう関係ない人です。今更関わりたくない国なのでお帰り願いたかったですが、アンソンさんがアンソンさん(?)に成ってたので流石に申し訳なくて手紙を読みました。


王さまからの手紙に書かれてたのが二年前の追放の真実です。 


追放をされた根本の原因は国内随一の貴族のカルピィス公爵家の令嬢だった私と、次期国王候補最高位の第二王子の元婚約者殿、長いのでアホ殿としますが、アホ殿と私が婚約した事でした。


あのアホ殿は第二王子ですが王と元侯爵令嬢の王妃との間に産まれた子供。同い年でも先に産まれた第一王子は元伯爵令嬢の側室との間に産まれて、なので先に産まれた第一王子でしたが王位継承権は第二位とされたそうです。何事も無ければ第二王子が次期国王と成るのは決まっていた事だったそう。


此処までは追放前から知ってました。


此処からが書状にあって二年ごしに知った情報。

先に言った通り第一の王位継承権を持つ第二王子はなにもしなくても王になれた筈なんです。


しかし能力的にはともかく人格は第一王子の方が良かったそうです。王さまは第一王子が時期王にする可能性を宰相と相談したそうなんですが、聞かれしまったそう。王妃様、アホ殿の母に。


王妃様は『ウチのボクちゃんの為に結婚相手は最高の令嬢にしてザマス』と、言い方は兎も角似た事を言って、容姿や能力でなくて権力的に最高位の貴族令嬢を婚約者にしようと画策したんです。アホ殿が確実に王になれるように。


そしてその最高な婚約者の相手として王妃樣が迷惑にも目を付けたのが、筆頭貴族のカルピィス公爵家、私の元実家です。

王妃様は第二王子と筆頭貴族の公爵令嬢が結婚すれば王位は磐石となると考えて、熱心に婚約を取り付けようと活動したそうです。


ですがカルピィス公爵家と次期国王との婚約は王妃以外は誰も求めて無かったそうです。元々が国内随一の実力の持ち主カルピィス公爵家の力が、王家と結び付いて更に増すのに国王含め殆どの貴族が反対。それで第二王子の婚約者には実家以外に決め様としたそうです。


それを知った王妃様が他の令嬢との婚約が決まる前に、公爵家との婚約を大々的に広めてしまったそうです。

その話を信じて第二王子との婚約を打診されていた貴族は、実力トップの公爵家を敵に回すかもしれないと恐れて婚約を避け出します。


噂のせいで新しい婚約者を幾ら探しても婚約者が見付からない。噂のせいでもし王命で無理に公爵家以外の婚約者を選べば、王家と公爵家の間にヒビが入ったように対外的に見える。

時間の経過で噂が下火に成るまで待つなんて手段も有ったそうですが、王妃様の暴走を警戒したそうですよ。


それなら大元の王妃様を止めれば良さそうですけど、暴走状態だったそうな王妃様は国王陛下でさえ止められなかったらしいです。王様頑張れよと思いますよね。


それで結局はどうにもならずにカルピィス公爵家の誰かと、婚約だけ決めておこうとなったそうです。実際の結婚とかはしないっていう、嘘婚約。


第二王子との婚約話カルピィス公爵家、……マゾレア元父様は権力が増し過ぎるのは良くないと、婚約の破棄前提として受け入れたそうです。 時期が来れば婚約は解消するつもりだったそうです。 だから国王陛下も認めたそうです。


姉が二人いるのに私が選ばれた理由は王さまも知らないそう。


私は判りました。まず第二王子は憎々しいイケメン。上の姉たちはどちらも普通にイケメンが好き。破棄前提の婚約者に選んで王子に万一惚れて破棄するのに渋られたら困る。そんな中私だけは極度なイケメン嫌い。このイケメン嫌いなのは外には隠されてましたが公爵家の人は殆ど知ってました。


元父様の容姿は映画の主演俳優並のイケメン。元父様の地位は国内トップの公爵家当主で美人奥さんに可愛い娘も居る。性癖に難がある以外には少しの欠点が有りません。イケメンでハイスペック、ラスボス級のリア充です。人類の敵。


一応父親って事で舌打ちぐらいしかした覚えはないんですが。 

ええ覚えてません生後二週間で本能的に元父様のアレを、潰そうとした事があるそうです。大きくなっても舌打ち、父親にもそんな反応という事で公爵家では私のイケメン嫌いは病気的な扱いでしたね。


だからイケメンな王子に惚れる事は万が一にも無いと思われた私が選ばれた。考えてみると婚約を成功させるつもりなら私を選ぶのは可笑しかったですね。


それで婚約は何時からは破棄しなければいけないですよね。元の予定だと婚約の破棄は16歳だったそうです。そして婚約を破棄した私は新しい婚約も難しいと思われ私の母様の母国のカスタード国へ行くことが決まってたそうです。


カスタード国の王族として。


何でそうなるのか判りませんでした。読み進めてくと母様はカスタード国の前王の娘で今のカスタード国の国王の妹。

母様の血筋で王族として迎えられる事に成ってたそうです。因みにカスタード国はベイグルパン国の上位です。はっ?ってなりましたね。


だって私が知ってる母様はベイグルパン国のドウエス侯爵家出身だった筈でしたよ?と思ったら……実の母でないと書かれてやがりました。


私はあの元父様がカスタード国の姫と浮気して出来たそうです。

あの元父親結婚後に他国の王族に手を出してやがったんですよ。


公爵家の中で私の血筋を知ってたのは極一部だけだったらしいです。勿論私は全く知りませんでした。母様だと思ってた人が血が繋がってなくて、本当の母様の母国がカスタード国で王族何て事も、実の父が浮気したド腐れだった事もです。


余計な爆弾部分を抜くと、私が何事も無ければカスタード国で王女に成ってたかも知れないって話です。別になりたくもないですが。ですが16になる前にアホ殿のせいで予定外の国外追放になりました。


王さまは追放決定の段階で知ったそうです。国王命令で調べたら早々にルルベルさんへの嫌がらせは別の令嬢がやったと判明したそうです。


だけどあんな公の場で王族の言った事を簡単には撤回には出来かったそう。撤回すれば第二王子は王位継承権の順位が下がるかも知れない。下がれば次の王をきめるのに混乱が起きて最悪国が割れる。しかし私への冤罪とかカスタード国との事を考えたら胃が痛かったそう。教えられても知らんがな、


どちらも選べない。


そして実行されたのが中途半端な形だけの追放、追放すると見せ掛けて私は二年早くカスタード国へ行く事になってたそうです。

国内で余り話せる事でもないので、私への詳しい事情説明はカスタード国へ行く途中で説明される事になってたそうです。


それで私はカスタード国へとは、当然いきませんでした


此処でまた王妃様がやらかしたと書かれてました。


何処からか私の血筋と行き先を聞いたのか、カスタード国との関係を考えると私が生きてたらアホ殿の王に成ることは絶対ないと思い。私を敵対してる隣国へと追放して殺そうとしたそうです。


追放した人が入れ替わってたそうで、敵対国の森の中に放置です。後から探索は出されたそうですが、二週間ぐらい見付からず助かる訳がないとベーグルパン国では私は死んでたと思われてたそうです。まぁ結構深い森でしたから仕方ない?


因みにカスタード国には盗賊に襲われたとか言ったそうです。


しかしあの騎士の人たちが来る一週間前に匿名で私の発見報告が有ったそうです。誰でしょうね。同じ頃にカスタード国から私を無事に届ける様にと要求も来たそうですから、ベーグルパン国的には色々と想像させられそう?



で、私の反応?


(´・ω・`)へーー。


カスタード国に送られたら王女になるとか言われても、王族とか面倒そうですしね。じっさい貴族生活は面倒でしたし。 


帰って貰おうとしましたが、下手をすれば戦争になるかも知れないと言われて土下座ですよ。しかたなくアンソンさんにペット達の世話を任せて走ってカスタード国へ行きました。流石に戦争は嫌ですしね。なぜかアンソンさん以外の騎士の人たちが来ないとか職務怠慢でした。


一時間程でカスタード国の王城へ。そのまま王城に入ると兵士、騎士さんの中に……プリンさんが居ました。


驚きです。


再会を喜んでるとプリンさんはカスタード国の将軍となってたと判明。カスタード国の騎士団長を性的に襲って牢屋に入れられてたのに、何処をどうやって将軍に?流石はプリンさんと言うべきか。大丈夫かカスタード国と言うべきか。


まあ此は二番目に驚く事です。 本当に驚くべき事は別にありました。何とプリンさんが………服を着てたんです。


プリンさんとは旅をした事を有りますが、前はどんな所でも、例え一つの種族を丸々敵に回しても全裸を通していたのにです。女装でしたが。ゴスロリでしたが。ゴスロリ。

カスタード国の将軍の衣装なのかなと呟くとその場に居た全員に否定されました。


カスタード国が私の事を知ってたのはプリンさんから聞いたからだったそう。プリンさんと別れて結構時間が経ってますけど、聞いたの最近だったそうです。


プリンさんとの驚きの再会をしてから、プリンさんに案内されてカスタード国の国王陛下の元へ行きました。謁見の要請とか無しに直にです。王宮の警備兵がプリンさんを見ても素通りさせてくれるとか何れだけ信用されてるのか。お尻を抑えて下がるのはカスタード国の敬礼でしょうか?


そして初めて会ったカスタード国の陛下、関係的には伯父さんになる人は頭がハ…苦労人に見えました。会うたびに胃と頭を抱えていたので第一印象は間違ってないでしょう。


国王陛下が私を見るなりいきなり泣きました。プリンさんと二人で会っただけなのにです。国王陛下は私の死んだ母様の兄にあたる人。泣いたのは多分感動してでしょう。

その証拠に陛下と呼ばずに下僕か伯父さんと呼んで欲しいと頼まれました。吃驚するほど私に優しかったです。


優しいのはありがたいんですが、ベーグルパン国に対して『可愛い姪を…こんな事に!許せん!』と私の受けた仕打ちに対して怒って滅ぼそうとするのは辞めてほしいですね。説得してなんとか報復はしないと約束してくれました。


戦争の危機が無くなったのて帰ろうと思いましたら、伯父さんに引き留められました。


一日目叔父さん直々に歓迎会を開かれ帰れない。


二日目、また引き留められプリンさんと城の散歩。


三日目……王女と発表されてしまいました。


可能性は有ると聞いてましたがホントに王女扱いに成るなんてビックリです。不意打ちでした。何ですか教えたら逃げるって。なんでバレたんです。


私は突然カスタード国の王族になった訳ですが、意外にも私に対しての嫌がらせも無かったのです。…それどころか…たぶん?……好意的だと思える?視線を向けられてました?私が目を向けると逸らされますが。


理由を聞くと本当の母様が人気だったからだそう。


お母様に私がそっくり。


どんな人だったんでしょう?


既に亡くなってしまったそうなんですが。

   


本当の母様の絵が有ると聞いて見せてもらいました。綺麗な人でした。同じ銀髪に天使の様な優しい笑顔の美少女の絵でした。綺麗すぎて似てると言われると違うと思いますが、プリンさんも似てると言います。


それより……ナゼ絵の母様の手には特大の鞭、足元には顔を隠した四つん這いの男の人が居るんです。顔が隠れているのに男の人が伯父さんに見えるのは気のせいですよね?叔父さん期待したようにムチをもってチラチラ見ないでください。


伯父さんが王女が学院追放は外聞が悪いと言う事で、追放の事実をなくさせ、消えた二年間は王族としての責務の為の長期休学とされ学院に舞い戻らされる事になりました。そうしないとカスタード国はベーグルパン国を責めなきゃいけないそうです。だいぶ戦争の意見があるとか。戦争になるなら拒否とか無理ですよね。


学院とかベーグルパン国側が大丈夫かと思えば、既に伯父さんがベーグルパン国に許"させた"そうですから大丈夫なそう。


学院に戻れる感謝? 


あるわけないです。


だって良い思いでもないですし、入るのは前の二学年ですよ。今更二学年として学院に入っても一人だけ二歳年上ですよ?


考えて下さい若い時の二歳は大きいんですよ。前世で言えば中学一年の教室に2回ダブった三年生が一人入れって言われた様なモノですよ。其に勉強とか貴族のマナーからも二年も離れてましたので、記憶が……。


行きたくないと言うと伯父さんと複数の大臣さんから、『学院生活で(一般)常識を取り戻してくれ』と言われました。面倒ですよね(貴族の)常識を取り戻すとか。嫌でしたが必死の形相のオジサンふくむ複数人から説得されました。(貴族の)常識がないからって泣くほど言わないでしいです。


色々と学院に戻るのが不安だと漏らすと偶然プリンさんが聞いてました。


『シャノンちゃんたら不安なの?学院のイケメンにまた酷い目に逢わされるか不安なのね。…あらそうよ。だったら私がイケメンを近付かない様にすれば良いのよ!お友達として私も学院についていってあげるわ!私がシャノンちゃんをイケメンから守ってあげる!!…流石にお友達だと難しいの………うーんならそうね!教師よ!私はセクシーな乙女教師として学院に入るわ!!』


力強く言われました。


プリンさんなら先生にもなれる気がしますしプリンさんが学院に入ってくれるのは心強いと思いますよ。けどプリンさんと行動を共にしていた当時、三日でエルフの里を補食しきってエルフの里を《アーーーな里》にしたプリンさんなら……放っておけば学院は…、それは流石に心が痛みます。というよりそんな学院に通いたく無いです。それにプリンさんは将軍ですし。


伯父さんにプリンさんについて相談に行くと頭を抱えて相談に乗ってくれました。


何故か大臣クラスの人が全員集まった大きな会議が開かれました。将軍だから当然ですか。


教師については問題ないそうです。将軍は代理で十分って事で、しかしプリンさんが確実に生徒を喰うのは問題と無差別は不味いと出た対策が、学院に許可された問題児から勇者(犠牲者)を出すでした。プリンさん魔王扱いですか。


勇者はその身を持って魔王を静める。

偉く格好いい言葉で纏められました。  


上手くいかない気がしたんですが、決めたあと叔父が出した使者によってベーグルパン国の王、学院側から許可を貰ったそうです。ほぼ一日で。


使者としていったプリンさんが言うには向こうは速攻で許可してくれたそうです、学院長がナゼか吐きながらプリンさん教師就任に保健室パラダイスの使用許可と問題児(勇者候補)の資料をくれたそうです。


中には反対する人は多数居たそうですが一言言うとほぼ解決したそうです。 その一言は何なのか聞くと、貴方達が代わりの勇者になるか聞いたそうです。 そうしたら一人を除いて全員賛成に回ったそうです。


一人だけ最後まで反対した美中年はその場で勇者と成ったそうです。それで交渉は完了。反対した勇者の人に叔父がお尻の方の回復薬と勲章を届けたそうです。何の勲章です?



後日、問題児の親側にも知らされたそうでだいぶ渋ってたそうですが、今後の事を考えて貴族の通う学院で問題児だと認識されてるのは困ると、更正させるために罰を受けることを結構な数が同意したそうです。プリンさんの話す罰の内容に大半が顔を青ざめさせるのに、どうぞどうぞと鼻息荒く進める親も居たそうです。情報提供も欲しいとか貴腐人が一杯だったそうです。常識人が少なくて嫌ですね。


上手くいかないと思ったのに数日で準備は完了したんですよ。


つけられた計画名は【ドキドキ☆プリンのパラダイス計画、

皆でいきましょヴァルハラヘ♪】


計画名を聞いて何人か倒れました。

別に良いんですが私の事が一切出てないですね。


もうお気づきでしょう。


アーザンスくんはこれの犠牲者です。


問題児を私がイケメンだから嫌いだと大勢の前で言いプリンさんを召喚。プリンさんが問題児捕獲して教師としての罰を名目に捕食するというシンプルなモノです。これで私にイケメンは近付かない。問題児に罰を与えられる。プリンさん満足と一石三鳥の作戦って事です。


教会で懺悔する人が増えたとかなんでしょうね。

あと叔父さんの毛髪がナゼか減りました。


色々迷惑を掛けたのでベイグルパン国へ向かう前日、精が付きそうなモノをプリンさんと狩ってきて叔父の部屋の前に置いていきました。


それからですが、プリンさんと数時間寄り道しながら走ってベイグルパン国へ二年ぶりに戻ってたんです。あ、その前に自宅に戻りましたね。自宅にはアンソン(?)さんが一人居ました。他の人は居ません。恐らく帰った?カスタード国にも来なかったですし職務怠慢ですよね。


ミーちゃん達を連れてこうと思いましたがダメと言われたんで、家を出る前にアンソンさん(?)に再び自宅でのペットの世話を任せました。『うぼぁぁあ』と返事がきました。



はぁぁ其にしてもアーザンスくん、正直アーザンスさん貴方の事を…………イケメンには全く思えてなかったんです。手とか握られたのは腹が立ちましたが。ビンタで許しましたし。


その後の台詞はほぼあの腐れイケメンに向けたものです。顔はカッコいい部類だと思いますが貴方を見てた時に感じてたのは、………コ・ロ・ネwクルクルヘアーwでしか有りませんでした。


私は貴方を選んでません。


選んだのは……貴方のお母様…入学三日前に貴方のお母様が何処からか噂を聞いたのか、女の子遊びが過ぎるからとプリンさんに自分から売り込んできたんです。何故か興奮…顔を赤くしながら。


何にしても、切っ掛けを与えたのはアーザンスくんですし。多分…女の子で弄んだ?罰です受け入れてください。あの髪型でホントに彼女とか出来たか疑問ですが。


今更判りませんね 。既に手遅れですし…朝に連れ去られてもう昼過ぎ…学院での授業が終わりましたけど結局二人は帰って来ませんでした。ホント、プリンさんが消えてからクラスがスゴい空気でしたから帰って来て欲しかったです。


クラスメイトは誰も話し掛けてきてくれませんでしたし、私の席の周辺には壁があるように誰も居ませんでした。


ううう、年上なせいですよね。


折角親しみ易いように解りやすいツッコミどころとして斧を背負ってたのに、……誰も……誰もツッコミを入れないってどういう事なんでしょうね?教師もツッコまないので今日一日無意味に斧を背負いっぱなしですよ。はぁ貴族には(一般)常識がないですね。


そろそろ帰宅。


アレは見なかった事にしていいですよね。


「プリン御姉様」


「あらあら甘えんぼさんね~」


勇者アーザンスがプリンさん(魔王)にお姫様ダッコされてる。


アーザンスくん、人格変わってません?





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