ちょっと昔の話
百合は×
混ぜるな危険?
攻略対象と今回名前だけ登場する人?を合わせる?
ムシャムシャ
家のペットと遊んでた自称ですが騎士姿のオジサン達。
あの後、ナゼか落ち込んでたのから立ち直ったと思えば、オジサン達が実は自分達が本物の騎士だと言うんです。元祖国のベーグルパン国の……本当だと思いますか?
私が居る此処はパンナコッタ国ですよ?ここパンナコッタ国とベーグルパン国の関係は紛争が何度も起きた長年に亘る敵対関係なんです。
両国の関係は前世のモノで別の関係で例えれば、阪○ファンと巨○ファンぐらいの、キノ○の山、タケ○コの里派閥の対立。
あの恐怖の派閥程に両国関係には亀裂が走っているんですよ。まぁ二年前の情報だけですけど、あの最悪な関係の二国が二年で関係が改善されてるとは思えませんから間違いないでしょう
ムシャムシャ
つまりもしこの人達が本物の騎士だとしたら、ベーグルパン国(巨人)の騎士が自国の鎧を着て、パンナコッタ国(阪神)の陣地で活動してる。阪神の応援席に巨人のユニフォーム着た人が入った状態。またはタケ○コの里派閥に俺はキ○コの山派だと叫んでる状態、どうなります。
当然袋叩きです。
血祭りです。
あれ?
そんなパンナコッタ国にベーグルパン国から追放された私も嫌われてたんです?あぁ人から避けられる原因は其だったんですか。
ムシャムシャ、ガリ
ん、蜥蜴の骨を噛んじゃいました。
生で食べても美味しいんですけど調理しないと骨とか邪魔なんですよね。
「ドラゴンを食べてないで話を聞いてください!」
悩んでる淑女の食事をガン見とは失礼な。
それとドラゴンでなく蜥蜴ですよ。
「隊長スゲーよく話しかけられるな。」ボソボソ
「そうだな!スゲー!……隊長が襲われたら直ぐに逃げよう」ボソボソ
「そうだな」ボソボソ
仕方なく蜥蜴を置いて自称騎士さんの話を聞く体制に。
「もう一度言いますが、我々はベーグルパン国から来たものです」
言い張りますか。
「そう言うなら聞きたいんですけど、その格好はなんですか」
「え?」
「え?」
「この格好がなにか可笑しいでしょうか。正規の鎧ですが」
正規なら余計に不味いんですが。
「あの……ベーグルパン国とパンナコッタ国の関係は?」
「えっ?良くは有りませんね?」
「そうですよね。なら、もちろんパンナコッタ国で活動する許可を得てるんですよね?」
…許可が出たとしても見張りぐらい居ると思いますが。
「貰ってないですが?」
無許可で活動する非友好国の兵士。
「戦争狙いか自殺志願者の方?」
「は、違います。言ってる意味がわからないのですが?」
えっ?本気できづかないんですか。惚けてるんですよね。
「パンナコッタ国の人が自国の鎧を着てベーグルパン国に無許可で入ればどうなりますか?」
「はっ?それは、まぁ、先ず捕まるでしょう。場合によっては紛争の発端に……あ!?」
「え、今気づいたんですか?」
この人隊長名乗ってませんでした?
あと周りの人の視線が。
「し、しかし、よ、鎧が無いと道中が危険ですしね。仕方ないかと」
「その(ベーグルパン国の)鎧じゃないといけない理由は?」
「……」
「まさか本当に気づいてなかったなんて事は、誰か気づいてますよね」
周りを見たら目を逸らされました。
「「「…………」」」
「えーまぁ本当に騎士なら隊長の人が決める事でしょうが」
「私が迂闊だった事は心の底から理解したので、カンベンシテクダサイ。部下の視線が痛いんです。新任の隊長なのでそのこれ以上人望が下がるのは不味いんです」
「え?ミスしたのにまだ隊長"役"をするんですか?」
「それは、はい……役?わ、我々は本物のベーグルパン国の騎士です!」
「本物?」
私は視線を唾液でベトベトになり向こうでコソコソ、唾液を落とそうとしてるのか地面にゴロゴロ転がるアンソォオンさんを見る。
「ベーグルパン国の騎士のイメージを落とそうと活動してる人達?」ボソッ
あ、隊長役の人が泣いた。
ついでに他の人達の顔色が面白い事に。
「皆!?いったい何が!?副隊長!」
体液に汚されたアンソォオンさんが戻ってきました。
「なにかイヤな表現を使われたような……」
「もうそろそろ帰ってくれませんか?騎士のコスプレの人達と話すのは普通の女の子には敷居が高いので」
「いえ!まだようは終わってませんので!それとコスプレでなく本物の国の騎士ですので!(あとアンタは普通の女の子じゃない!)」
「え?16の女の子の質問に泣かされた人が隊長なのに?……ベーグルパン国の騎士だと認めていいんですか?」
「いえ、その」
「本物なら悲惨過ぎませんか?」
「…………」
「もう止めてください!?泣きますよ!隊長だけじゃなくて俺も泣きますよ!!」
「スミマセン泣かないで下さい。ごめんなさい"趣味に"理解がなくて貴方達は立派な騎士なんですね」
あ、隊長役の人以外も泣き出しました。
大の大人が騎士ゴッコをしてて泣く。
「マダ○騎士団」
「い、意味はわかりませんが止めてください!」
「マジでダメなオ「説明しないで下さい!」
「も、もう騎士だと信じて頂けなくていいです………ですが我々が此処に来た用件を「ぐわぁぁぁ」アンソオオォン!!」
あ、アンソオオォンさん押し潰された。
「ワンワン」
「ミーちゃん何をしてるんです。止めなさい「クウウゥン」お腹空いた?「ク、クウウン」ご飯の時間が過ぎてる?」
そう言えば一人でトカゲを食べてるとか駄目ですね。ミーちゃんが怒ってアンソォオンさんを踏み潰すのもしかたない。
「魔物と会話をしてる!?お嬢様ホントに人間ですか!」
「いきなり失礼ですね。犬の言葉が判るのは愛犬家の必須技能ですよ」
一人身の独身女性とかも修得してますね。
「あ、愛犬家?え、犬?……いや犬の分類ではあるのか??」
「それは兎も角ミーちゃん、お腹が空いてイライラしてるからって、アンソォオオンさんを踏んづけちゃダメだよ。スイマセン」
「え、あ、い、いえ…。」
「では話をお願いします」
「あの!その前に出来ればフェンリ…ミーちゃんに捕獲されてる私を助けてください「グウウウウ」……あ…あの…み、ミーちゃんが私を見ながらヨダレを垂らしてるのは何でですか?」
「フゥンンフゥン」
「ふむふむ」
「な……なんといってるんですか?き、聞きたくない気もしますが」
「ミーちゃんは このおにk、アンソンさんの事を気に入ったと言ってます。良かったですね」ニッコリ
「良くないです!?…………って!私の事を何て呼び掛けました!?
オニク!絶対捕食的な意味で気に入ったって事ですよね!!」
「……大丈夫ですよ。ミーちゃんは人を食べませんから」
「ホントですか!私ペロペロ舐められてるんですけど!?また口に入れようとしてるんですけど!?それと目を逸らすの何でですか!?」
「大丈夫です。人は食べません「ああ!!噛まれた!噛まれたあ!」………お腹が空いてなければ」
まぁアンソンさんイケメン方面の人ですし良いですか。
うん、自然界の掟って厳しいですね。
「「「 すぐにミーちゃんのご飯をお願いします!!」」」
泣いてた人達が正気に戻ったんですか?
まぁご飯をーー
「おねぇちゃーん僕にもご飯つくって~」
一瞬意識が飛びました。
「つくってよーー」
髭モジャな人がなにか言ってるような。
「隊長!?何を幼児退行してるんです!!?」
隊長さんはまさかの幼児退行中ですか。どのタイミングで?まさか軽く質問したせいで?メンタルお豆腐ですか。オッサンの幼児退後とか誰も嬉しくないです。
「ごはーんーー」
「隊長!も、申し訳ない木に縛り付けておきますので」
「えーーまぁ、ご飯ぐらい良いですよ」
「いいんですか!?こんな気持ち悪いのに!」
「覚えがないですけど幼児退行させるまで追い詰めたようですし。ご飯ぐらいなら(気持ち悪いですけど)」
「ありがとうおねぇちゃーん!お姉ちゃん優しいーね。それならあと抱っこもしてー」
「えっ?」
「それと一緒にお風呂入ろう」
「…………」
幼児退行ですよね?
ただの変態なオッサンじゃないですよね?
「あれ正気だよな」
「いや正気ではないだろ。正気ならドラゴンを生で喰うような相手に言えないだろ、」ボソボソ
「おねぇちゃーん。パンツの色なにー」
「ただの変態だ」
「そうだな」
変態ですね。
「なあ…あの騎士団の汚点をミーちゃんのご飯にして新しい隊長決めないか?」
「それがいいな。あの隊長、いや変態は名誉の戦死って事でご飯にするか」
「おいおい!なにを「ねぇーパンツの色はなにーー」…………仕方ないか」
「よし、ミーちゃん様、食べられるなら此方のオッサンをどうぞ」
えっ変な物を食べさせようとしないで下さい。
「落ち着けお前ら!?なに言ってるか冷静に考えろ!?おいいい!!ミーちゃんの傍に隊長を押し出すな!」
ペッ!
ベチャ
あ、ミーちゃん加齢臭するマダ○は食べたくないと唾を吐き掻けました。
「っちあんなのは食わないか。喰われてたら隊長の座が手に入ったのに…」
「副隊長!?」
何かドロドロしいモノが展開してますけど無視してミーちゃんのご飯を料理しましょうか。
先ずはドラゴンに槍みたいな串を刺し。
それから火を起こします。
『モエロボーボー(神が灯す原初の焔)』
私がお料理用に使う火魔法モエロボーボです。魔法言語で別の意味も有るみたいです。丸暗記で意味の方は知りません。とりあえず字面的に初期ですよね。ただ調整を間違えると山ごと火の海になるので気を付けましょう、
手のひらで炎魔法を使いながらタレを付けながら蜥蜴を炙る。
「(禁忌指定の魔法!?)」
「ど、ドラゴンを焼くのか!?」
「焼くって赤いドラゴンの皮膚にはマグマも平気な火の耐性が…[ジュウウウウ]……焼けてる!?」
「良い匂いだなぁ。ほ、ホントに…り…料理?されてますよ」
「オイオイ……火で焼けない筈の鱗やら皮膚がコンガリか」
「いやそれもだけど!!!片手で10㍍級のドラゴン持ってるの誰か突っ込めよ!片手でドラゴン持って空いた手で最上級魔法で料理ってなんだ!!」
ん?幼児退行してた人の声。
「変たy、ゲフン、隊長!」
「おい!何て呼び掛けた!!」
「ああ、良かった。隊長正気に戻ったんですね」
「うん?ああ、副隊長お前のお陰だ。お前の声が聞こえたからだ」
「………隊長」
「副隊長お前の………おれを亡きモノにして隊長の座を狙う声がな」
向こうでなにやら喧嘩してるみたいな声が。
無視でいいですか。
「料理は強火で一気にが料理の極意です」
中○料理の味の決めてです。
「へぇそうなんですか。じやぁ火種にこれもどうぞ」
「隊長さん別に火種は要りませんよ。気絶した副隊長さんを火種にしようとしないでください」
「そうですか」ゲシゲシ
「そ、その極意はお嬢様以外に使えないでしょう」
隊長の人に蹴られてる副隊長さんはスルーですか?
「いえいえ極意と言いましたが私なんてまだまだですよ?マグマを使ってヒドラってドラゴンを料理する凄い料理人も居ますから」
あの人、プリンさんと出会って一緒に行動して、この世界について世間知らずだった私はあの人に色々とこの世界の"常識を"教えてもらったんですよね。
「は?マグマ、ヒドラ!?」
「…………なぁヒドラって伝説のSSS級の、魔王級のあれのことだよな」
「ああ一年前にバームクーヘン火山と一緒に消えたって騒がれたよな。結局判らず仕舞いだったけど……本当なら料理人がしとめたのかよ!?…………料理人?ってなんだっけ」
「魔王の別名じゃないか?」ボソボソ
「そ、そんな凄い料理人?が居たんですか……どの様な人なのですか?」
「どの様な?プリンさんって名前で身長が2エーテル(メートル)ほどで腕と脚は丸太程の太さがある人です」
「プリン……だれだ。きいたことあるか?」
「いや俺も聞いたことは、あの他に特徴はありませんか」
「後の特徴は……あ、
常にブーメランパンツ型のマスクを付けてて、全裸の人です」
「「「ぶふぅ!!?」」」
「違ううう!!!!絶対それ料理人と違う!ただの変態だぁぁ!」
「と言うかなんでその特徴を忘れたんです!?」
変態って失礼な。まぁ私もプリンさんに教えられる前は前の世界の、いえ世界の常識に囚われて最初は変態としか思えませんでしたけど。
「ひ…ヒドラ……あの魔王が…マスク姿の全裸の変態に倒されてたのか」
「知りたくなかった……そんな最強の最後。此処に来てから頭痛が酷い………あれ?アンソンは?」
「そう言えば居ないな?………な…なあフェンリ、ミーちゃんの口がモゴモゴ動いてるんだけど」
プリンさん……。
「その変た……プリン殿はどこに」
私は一年と半年前に突然訪れたプリンさんとの別れの時を思い出して悲しみに顔を歪めました。
「プリンさん、あの人はカスタード国の英雄だった騎士団長に挑戦して………」
「あの最強と名高いカスタード国の騎士団長に!け、結果は」
「………あの人は私が行けない所に行きました。」
「……そうですか(死んだのか)」
プリンさんは"今世"の私がいけない所……騎士団長を性的に襲って男子専用の牢屋に入れられましたから。
公衆の面前で号泣した(金髪碧眼イケメン)騎士団長の姿を思い出すと今でも悲しい気持ちになります。イケメンに同情したのは初めての体験でした。
ランクが恐ろしい事になってて次話を出すのが恐ろしいです。
………プリンさんのイメージは海○ン刑事を肥大化させた感じです。