表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

幼年期5 魔法3

この世界の魔法にはある程度の区分があるらしい。


基本的な4つの属性として火・水・土・風。生物は魔力を元々持っているのだが、体外に放出されると拡散する性質を持つ。故に魔力を火・水・土・風のどれかに変換し利用する。


他にも治癒魔法や転移魔法、付与魔法などもある。使えるものは少ないらしい。


階級も存在し下位三級から上位の一級までの9ランクに別れ、リリスは下位二級の水魔法を使用できるらしい。

そもそも魔法を使用できること自体がこの世界でも珍しいらしく、ほとんど親からの遺伝によるところが大きいらしい。両親に感謝感謝!魔術回路とかないとだめなんだろうね!


さてはともあれ、まだ俺は1歳の身。あまり大手を振って魔法を行使するわけにもいかないので、部屋で一人になるのを待つ。

リニア姉が外に遊びに行き、リリス母が昼寝をするのを見計らって魔力を動かすのを練習する。


魔力ってどうやってうごかすんだ?


早速難問にぶちあたった。魔力のまの字も感知できない。

こんな時は前世の知識に頼ってみるのもいいのではないだろうか?ファンタジーの主人公たちはどうしていたろうか?精神集中を行い気を練り上げ放出する。外的ショックを受け、いきなり目覚める。

うーむ…とりあえず精神集中してみるか。


できない。むしろなにが魔力なのか全くわからない。これは師匠あたりにオーラを背中に当ててもらって無理やりオーラを出せるようにしてもらわなければいけないか…。


俺はハイハイでキッチンへ忍び込み、母が水晶を隠しているところを突き止めていた。壁だちを使用し、小さな椅子に足をかけ、水晶を机から取り出す。これが人類の進歩というやつか!はっはっは

いかん父親の笑い方がうつってきたか。


水晶を手に俺はその場で魔力を込めようとするがうまくいかない。

ならば、と寝ているリリス母の元まで行き手に水晶を触れさせる。すると小さな火が水晶の真上にあがる。

俺はリリスの手にかぶるように手を当てる。すると今まで見えなかった魔力らしき黄色い靄が見えるようになった!!

これが魔力!すげー!異世界すごいよ!

喜んだのも束の間、魔力があっという間に吸い取られ俺は気絶した。

赤ちゃんの魔力ってものすごく少ないのね…。



気がついたときにはリリスも起きていて、横に転がっている水晶、ぐっすり寝ている俺。

拳骨を浴びた。


ちょっと間違えたら魔力をすべて持って行かれて死んでいたのかもしれないらしかった。ごめんなさい。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ