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少年期1 奴隷

やっと筆がのってきたかな?やりたい話に入ると違いますね!スラッシュダークみたいな話が好きなんですよ♪

俺の周りは高い鉄柵が多い、その外には歓声がはびこっている。

旧時代のコロッセオのような建造物であり、中には俺と魔物が数体。


歓声は別に俺に向けられたものではない。俺が勝つことを望んでいるものでもない。


人間族が無残にも魔物に口ちぎられるのを望まれている。


観客たちはそのほとんどが魔族だった。


肌の浅黒いデーモンのようなものや、ゴブリン、ハーピュアといった種類の魔族もたくさんいる。

彼らにとってはここは娯楽の場なのだろう。


―――しにたくないしにたくないしにたくない。


震える体はいう事を聞いてくれない。

固まったカラダは魔力の流れを阻害する。


でも俺は死にたくない。生きるためにはどうすればいい。何をすればいい。考えろ考えろ考えろ――。












盗賊に襲われてから俺は奴隷として売られることになった。

村人たちは何人かのグループに分けられ、荷馬車に積まれた。

一週間ほど飲まず食わずで、両手両足を拘束され運ばれた。トイレの時だけ一人ずつ大人三人がかりでついて行かれる。

動きが遅いと殴られた。なにもしなくとも殴られた。

そこに人権なんて存在せず、体力がなくて死んだ奴はあっさりと捨てられた。

死んだほうがある意味楽だったのかもしれないが、俺はそれでも死にたくないと願っていた。


「おっほっほ、これはこれは大量の商品どれいをありがとうございます」


魔人商人は山賊のリーダーに両手をこすり合わせながら言った。

浅黒い肌、金色の瞳に上質な服をきた男はまごうこと無き魔族だった。魔族の特徴は肌が紫がかっている事が挙げられる。魔大陸に充満する濃い瘴気に対応した結果だと言われている。


「本当にこんなところに転移門があるとはな…まぁ、いい。約束通りこいつらを買い取ってくれるんだろ?」

「モーちロンデース♪一人につきだいたい銀貨一枚といったところですかねー。」

「少し安いな…銀貨三枚だ」

「クフフ、ご冗談を。彼らの衛生状態、体調共に劣悪デース。銀貨1.5マイが限界デース。」


そういったやりとりをしているのを俺は朧げに聞いていた。手足が縛られ、目を塞がれ、ただ家畜のように運ばれる中、自分の命の値段が決められていく。


最終的に俺たちの一人一人の値段は銀貨1.5枚だった。


魔族に売られたのは連れ去られた村人の内の約三分の一だった。その中にリニア姉・リリス母やモナコやヤム先生といった俺の家族や知り合いはいなかった。違ったところに売られてしまったのだろうか。もしくは途中で捨てられていった死体の中に混じっていたのだろうか…。


心は既に折れかけていた。俺の中にかろうじて残っているのは「しにたくない」だけだった。


山賊と魔族商人との取引が終わったあとまた数日俺たちは運ばれた。

この時から水と飯が出るようになった。山賊たちはいなくなり、代わりに魔族の屈強な男達に見張られながら過ごした。軽く見ただけでも人間ではかなわないと思えるぐらいに体格差がある。


「おーほほ、みーなさん。どうもわたしはクフフ、魔大陸で商人をやっております。クルフトゥーと申します。みーんさんはわたしにカワレタので、これからドレイとなっていただきまーす。」


クルフトゥーと名乗った魔族はカタコトのような言葉で話す。もしかすると魔族が使う言葉とは異なるのかもしれない。


「このあーと、みーなさんは魔大陸にいき、色々な方にかわれまーす。がんばって買っていただけるようにがんばってくださーい。」


頑張って買われろだと?なんで俺たちがそんなことしなくちゃいけないんだ。村人たちはそう思い、口々にクルフトゥーに文句をつける。するとすぐに周りを固めていた魔族の男達に刃物を突きつけられ黙るしかなくなる。


「おーと、だいじな商品なのですかーら!気お付けてくださいね。みなさんもがんばらないと、





                              しんじゃいますよ?」




評価・感想色々お待ちしていマース。

なくても書きますが、アルともっと書きまーす。

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