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バスケ!

楓と綾とは仲良くなれそうで安心だ。早速授業か。あっでも一時間目は体育だっけ。それならやる気でる!


「秋体操服持ってきてる?一時間目体育だけど。」

綾が今気付いたように心配そうに聞いていた。ふふっ。ちゃんと持ってきてる。あっ男子の体操服しか持ってないんじゃ…って思った人いるかもだけどちゃんと揃えてあります!確かに…抵抗はあるけど服自体は男子とあまり変わらないし制服よりはスカートじゃない分気楽でいいし。


「うん。ちゃんと持ってきてるよ!」


「じゃあ早速更衣室行こっか。案内するから着いてきてね!」


「うん!ありがとう!……………え?」

更衣室って着替える所だよな……うん。着替える所だ。って事はアレですよねーアレ。私ヤバイですよねー。恥ずかしくて死ぬ…男子の頃なら喜んでたのに今となっては……。まずい何とか回避せねば。


「あっやっぱり何か恥ずかしいし、女子トイレで着替えようかな。」


「大丈夫。私が隣りで居てあげるから。」

楓が少し顔赤くして、任せて!って顔をしている。いや、そうじゃなくてですね…


「時間ないし取り敢えず行くよ!」

綾に手を持たれる。ああっ…これは避けられないパターンだ。何とか隅っこで着替えよう。うんそれしかない。



更衣室に着くとやはり着替えてる。出来るだけ下を向いて、歩こう。


「咲を胸大きくなったんじゃない?」


「ぶっ!!」

思わずやってしまった。心配そうに楓が見ている。何とか誤魔化そう。


「いや何か喉が詰まって!もう大丈夫だから!」

楓はまだ心配そうにしているけど仕方ない。とにかく速く着替えよう。


やっと端っこの位置を確保した。後は速く着替えるだけだ。制服を脱いですぐに体操服に着替えようとする。


「あっそのブラ可愛いね!」

綾がブラを褒めてくる。とにかく返事をってぶっ…そんな視線の誘導やめて下さい。ホントに。てか綾胸大きいな…


「え?あっありがとう。」

正直ブラ褒められても嬉しくない…そして視線を綾に向けないように返事する。



「本当に恥ずかしがり屋なんだね。秋は」


「うん。あんまり慣れてなくて。」

今後慣れるのか不安あるけどそのうち慣れる事を願っとこう。毎回これは不自然だし。よし!やっと着替えれた。


「じゃあ行こっか。時間もあまりないし。」

綾が時計を見ながら言った。確認すると結構ギリギリだ。走って体育館に向かった。




「やっと着いた〜。以外と余裕あったね。」

綾が息を整えがら言った。確かに少し余裕ある。でも間に合って良かった。いきなり遅刻はイメージ悪いし。


「そういえば体育はなにするの?」

ふと疑問に思ったので聞いてみる。野球が一番したかったけど体育館の時点で可能性は消えたし。


「バスケだよ。ウチの体育館は2コート分の広さあるから1コートずつに男女で別れてするんだよ。」

自慢気に楓が説明してくれる。うん可愛い。じゃなくてバスケか…久しぶりだなー



「3チームに別れて総当たりな!えーと女子バスケ部は2人か。A、Bチームに分けるとしてCチーム頑張れよ。バスケ部いない分。」


体育の先生が言いながらチームを振り分けていく。あっ綾と楓と同じチームだ。その分バスケ部いないCチームだけど。でも楽しめそうだし、あまり喋ったことのない人といきなりチームは気まずいし良かった〜。


まずAチームVSBチームの試合が始まる。その間は観戦だ。


「あっそーだ。秋はスポーツ得意?」

綾が聞いてきた。野球は得意なんだけどバスケは普通ぐらいだと思う。でも元男子だから少しは有利かな…?


「うーんと普通かな?不可もなく可もなくくらいだと思うよ。」


「そっかじゃあ皆で力合わせないダメだね。楓はスポーツあまり得意じゃないし。」


「大丈夫。たぶん勝てる。」

楓が自信ありそうに小さい拳を握りしめる。どこからその自信は出るんだろう…


「秋と綾もいるから大丈夫。」

楓は笑顔で綾と私の手を掴んでた。最初は楓人見知りで感情表現が苦手なのかなと思ってたけど普通に感情表現出来るじゃん。よしここまで言われたら勝たないと。



AチームとBチームの試合が終わったみたいだ。Bチームの勝ちか。でも取り敢えず対戦相手はAチームだし勝たないと。



試合開始の笛がなる。それと同時に先生がボールを上にあげた。それを綾がボール弾く。楓がキャッチする。Cチームのボールだ。


「秋。」

楓が私にボールをパスする。それを受け取り、前を向くとバスケ部が前にいた。いきなりかよ…でも…ドリブルを仕掛ける。


フェイントを数回する。恐らく、まだ私の力量知ってないはず…


フェイントを掛けると油断してたのか態勢を崩している。よし今なら。最後にターンを掛け、鮮やかに抜いた。しかしすぐにバスケ部が追いつく。けどもう遅い。スクープシュートでゴールを決めた。周りからは何故か拍手が起きていた。



「ナイス秋ー!バスケ上手すぎでしょ!もしかして元バスケ部とか?」

綾が興奮しながら聞いてきた。


「違うよ。これぐらい普通だって。」


「普通の基準高すぎでしょ…」

綾が少しため息交じりに苦笑いしていた。何でだろう。でも今は目の前の試合に集中!



結局秋の大活躍で2試合とも勝った。周りからはかなり注目を浴びていたが鈍感?の秋は特に気付きもせずに体育を終えた。


「結局楓の言ったとおりだったね。」

2試合とも勝ったし。


「うん。えへへ。」

楓も上機嫌だし良かった。幸先としては上出来かな。それに更衣室も乗り切ったし…あっ…制服に着替えるの忘れてた…



結局秋がまた更衣室で苦労したのは言うまでもない。





2千PV突破です!まだまだですがこれからも頑張ります!

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