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市山高校



あれから無事退院し引っ越しした。服装はスカートには抵抗はあるけどそれ以外の服には慣れてきたし、口調も緊張してる時や焦らない限りは大丈夫だ。



11月という時期外れの転校だし絶対に緊張する。あーもうどうしよ!大体同年代の女の子と話すのムリだし!話合わないし!野球の話とかゲームの話は無理だろうし…男の子とばっかり話すのも変だし。どうすれば…奈川高校の入学式の時は全然大丈夫だったのになーまあ男だったし転校みたいに注目浴びないし全然違うから参考にならないけど。




決勝戦後あれから奈川の友達には連絡を取っていない。もちろん心配のメールやLINEはもちろんあった。でも、もしここで返信してしまうと決心が鈍ってしまう。それにオレが私でいられないと思う。オレが私でいるために返信しないと自分で決めた。罪悪感はある。でも仕方ない事だ。そう思うしかない。って今はそんな事を考えてる場合じゃない!本当にどうすれば…



「あっお姉ちゃん!制服似合ってるよ。でもその少し茶色のかかったサラサラヘアー!顔は美少女だし!足も細いし!もうクラスの男子はイチコロだよ!モテモテで羨ましいなーでも胸は貧乳だけど…」


「貧乳に言うな!大体男にモテても意味ないし。」ったく朝から春香はハイテンションだ。


「えぇー!?お姉ちゃんレズなの?そっそれならクラスの女子好きになるくらいなら私でいいんだよ!私で!!私にお姉ちゃんなら大丈夫だから!」


「落ち着け!春香!大体女の子になったからっていきなり男子好きになるのはムリだし…まだ女子の方が好きっていうか…そんな感じ?」


「なら私と!いいでしょ?」

…春香なんでそんなにテンション高いんだ。今はそんな事考えてる場合じゃない!


「とにかく!恋愛は当分しないから!もう時間だし。母さん学校まで送って!」

春香はまったく納得いってない様子でその場を動こうとしない。困ったな。


「春香も中高一貫校だし、一緒に行くんだから早く準備しないと!」

母さんが叱ってやっと春香はしぶしぶ準備し始めた。



そしてやっと準備が出来、今日から通う事になる市山高校に向かった。


「じゃあ2人とも頑張ってね」

母親が笑顔で送り出してくれる。えーと職員室に行けばいいんだよな。春香とは校舎違うからな…とにかく適当に歩いてたら着くだろ!たぶん!


グランドで野球してる。確か市山って言ったら毎年ベスト8に入るか入らないかのレベルで中堅レベルの私立だ。秋の大会では準々決勝で対戦して完封したっけ。って今は職員室探さないと。


秋がグランドの横から歩きだした時声を掛けられた。


「見ない顔だけどマネジャー希望?それともただ見てただけ?」

げっ…女になってから話す慣れてないのに…あっでもこいつ知ってる。確か一年で四番打ってた奴だ。名前は石田だった気がする。とにかく返事しないと!


「すみません。私転校生なので道が分からなくて迷ってたんです。」


「そっか!なら案内するよ!職員室?」


「はい!でも練習の途中じゃ…」

流石に練習の邪魔もしたくない。


「大丈夫!もう朝練終わるし!先輩ちょっと転校生職員室まで案内してきます!」

ってもう言ってるし。


「分かった。ちゃんと案内して来いよ!」


「了解っす!じゃあ行こっか。」


「はい。ありがとうございます。」

邪魔して悪いけど道全然分からないしラッキーだと思う事にしよう。


「そういえば自己紹介してなかったな!オレ、一年の石田拓也!えーと君は?」


「おっ…私は高橋秋です。あっ一年です。」

危ねえ!!思わずオレって言うところだった。落ち着け!とにかく落ち着け。しっかり言葉を選ぼう。


「高橋さんね!了解了解!でも高橋さんってめちゃ可愛いよね?もうすぐ職員室だけど、歩いてた時かなり見られてたしさ!」

全然見られてたなんて気がつかなかった。でも視線って石田がカッコいいからで見た事ない奴と歩いてるからだと思うし、可愛いって…もしかして…


「あははっ石田君があまり見ない奴と歩いてたからでしょ。石田君人気ありそうだし!それに初めて会ったからってお世辞とかいいよ。慣れないし。」


「…そういう事にしとくよ!あっ職員室着いた!じゃあまた!」


「うん!ありがとう。じゃあまたね!」

やっと職員室着いた。ここからが戦いだ…

区切り方難しいです…

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