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紅白戦

翔平と再会して少し肩の荷が取れた気がした。確かに高橋秋斗だと直接言われた訳ではない。でもゆるしてくれたような気がして凄く嬉しかった…だからこそこの第二の人生を楽しもう



気持ちを新たにして学校に登校する。昇降口で楓に会った。

「おはよう!かえ…パサっと下駄箱を開けた瞬間ラブレターが落ちた。

男の時もある程度はモテてた方だけどラブレターってのはやっぱり慣れない…何か読む時に緊張するし…

とはいえ落としたまま放置する訳にもいかない。拾わないと…そう思って拾い始めると楓が手伝ってくれた。


「楓ありがとう…って何見てるの?」

楓が手紙をじっと確認してたので気になって聞いてみる。


「何も見てないよ?」

見ていないと言いながらもじっと見つめている。


「楓?見てるよね?」

再度確認する。楓の天然発揮かな?

「見てないよ?」


「??」

私にはよく分からない。どう考えても見てるよね?アレ…私のがおかしいのかな……?うーん…でも拾って貰ってるんだし感謝言わないと。


「手紙拾ってくれてありがとう」


「うん!はい手紙」

そう言って楓は手紙を返してくれた。返して貰えたからこれで良かったんだけど結局どうしたんだろう?でも考えても仕方ないと切り替えて教室に入った。



あっ悠もいる。

「おはよ「おい!秋!昨日男とフラグ建てたって聞いたんだけど本当か!?」

いきなり悠が接近して聞いてきた…何がなんだか正直分からない…


「…フラグ?」


「だから、男に助けられてフラグ建ててたって聞いたんだけど!」

…あっ!翔平の事か


「あー!昨日の翔平に助けられた事?」


「翔平?…名前呼びだと!?…男子は俺しか呼ばれてないっていう絶対的な武器が覆されるなんて…」


「キャラ変わってるよ悠!後、普通に友達だしもう会う事はほとんどないからそんな関係じゃないし」

少なくともあんたが想像しているような関係じゃない…


「ナンパされてきた男には何もされてない?」

楓が心配そうに聞いてくる。


「うん!心配は嬉しいけど大丈夫だよ。何もされてないから」


「良かった。」

楓はホッと撫で下ろしていた。


「それにしても俺がいる時にナンパされてたら絶対ぶっ飛ばしてるのに…」

悠が悔しそうに拳を握り締める。


「そんな事しなくても大丈夫打よ!後、投手にとって利き手で殴るとかは問題外でしょ?」


「そうだな…………なら蹴る!」


「そういう問題じゃないと思うなー」

苦笑いで周りがツッコミを入れる。だなっと皆で笑う。

雰囲気良く盛り上がっていると2年生であり主将の紅林さんが教室に入ってきた。


学校内で有名人である紅林さんの登場に周りが静まる。

「どうしたんすか?盛り上がりを見事に掻き消した紅林さ…痛い痛い痛い!」

左手を捻られた悠が悲鳴をあげる。

「お前は相変わらずだな…高橋いるか?」

紅林さんが呆れていたが思い出したように私を呼んだ…何か用あるのかな?


「ここに居ますけど、どうかしたんですか?」


「今年最後の試合で紅白戦をやるんだが来てくれないか?実は監督に言われてな。勿論野球部に入るとか関係無いし、断ってくれても構わない。」


「はぁ。でも前に入部試験断ったのに何で?」


「さあ?俺も詳しくは知らないけど上手いからだろ。多分だけどな!どうだ?来てくれるか?」

うーん…正直迷う。前みたいに誰かにもう見せたい訳じゃないし…


「いいじゃん!来いよ。紅白戦って事は片方は俺が投げるし、お前が来たら投げ合えるってことだろ?なら来いよ!見たいし」


「そこまで言うなら…じゃあ参加します」


「よっしゃー!楽しみだぜ!」

悠が思いっきり喜んだ。でも正直私も嬉しい。走り込みは未だにしてるし、色々試したい事もあるし。何より野球をしたい。


「そうか。来てくれるか。じゃあ今週の日曜日だからな。」

そう言って紅林さんは教室を出た。




私はこの時楽しみにしていたが当日オーダー表を見せて貰うと驚いた。紅組はレギュラー組。私のいる白組はベンチ組…勿論市山レベルだとレギュラーじゃなくても上手いがやはりレギュラーと比べると実力は落ちる。



「悪いなー秋!戦力均衡した紅組と白組かと思ったんだけど残念だ。でもやるからには容赦しねえからな」


「分かってるよ。やるからには私も勝ちにいくし。」


「そうだな。じゃあベンチあっちだから。」

悠は紅組のベンチに戻っていた。

その後オーダー交換をする。三番紅林さん四番石田君五番悠…前苦戦した2人に悠が居るのか…嫌になる…


二番手捕手であり1年生の望月君とサイン交換しないと…

初めて会う人だ…とにかくコミュニケーション取らないと、バッテリー組めない。


「よろしく!望月君。」


「…よろしく。高橋。サインはオレが出すから絶対に首振るなよ?振らなかったら打ち取らせてやるから」

あっこの人絶対癖の強いタイプだ…私、翔平ぐらいしかまともに組んだ事無いからな…


先行き不安を感じつつ試合は始まった。


登場人物紹介を追加して欲しい方いれば言って下さい!書きますので(^ ^)


今後も地味に更新頑張ります!

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