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勉強会(前編)


転校して2週間が立っていた。あれから特に何かあるでもなく、11月の中旬に差し掛かっている。この学校生活も慣れて来て、野球のない生活も暇だなと思う、今日この頃だ。


「秋、おはよう。」

楓だ。っていきなり抱き付いてきた。


「楓何?」


「スキンシップ。」

流石に抱き着くとかはどうなんだろうかと思わず苦笑いする。最近抱き着かれることに慣れてきた私が怖い…


それに何故か男子からの目線を感じるし…なぜ?


「相変わらず2人とも仲いいわね。」

綾が少し苦笑いして言う。


「あっもしかしてレズなの?秋?まあ恋愛は自由だから私は否定しないけどさ」


「レズじゃないってば!でも確かに女の子の方が…」


「え!?ホントにレズ?」

綾が驚いた様子で聞いて来る。あーもうややこしい!


「普通に恋した事ないだけです。」

へーと綾が納得する。助かった。

って先生来た。未だに抱き付いてる楓に席に戻らせる。渋々楓は席についた。


「………以上だ。あっテストも近いからちゃんと勉強するように。じゃあSHR終わりな。」


そっかテスト近いのか。ぼーと考えていると悲鳴があがった。


「ヤバイ……テスト………アカテン…シヌ」

悠だ。てかあいつバカの子だったのか……勘とか鋭そうなオーラあるのにバカなんだな。少し笑いそうになったので堪える。


「おい!笑うな秋! オレは死活問題なんだ。赤点、落とす、補習。試合出れない……終わった」

何落ち込んでるんだか…この市川高校の偏差値60あるからレベルは高い。中には悠みたいなバカもいるみたいだけど。


「そういえば秋は成績どうなの?」

楓が話に入ってきた。でもテスト受けた事ないからなーまだ。毎回の小テストは受けてるけど。


「ウチ毎日朝小テストあるでしょ。それの成績比較してみよっか。」

綾が提案する。確か半ヶ月毎に成績出てた。


楓75点

綾92点

悠35点

秋98点


「秋!そんなにテスト高かったの?すごいじゃん。」

綾が驚いたと顔に書いてあるレベルで指を指す。楓も悠もだ。


「たまたまだよ。」

内心褒められて嬉しい。野球してないとする事なくて暇で勉強してたらここまで出来るとは。ちよっと自分の才能が恐ろしい…フフ


「頼むからオレに勉強を教えて下さい。」

悠が土下座する。安っぽい土下座だな…


「別にいいけど何処でするの?誰かの家とか?」


「そうだなー最悪オレの家で「私の家に来る?」

楓が悠の言葉を遮る。行った事ないけどどんな家なんだろう。でも女の子の家って幼馴染以外だと初めてだし、少し緊張する…


「じゃあ楓の家で決まりね。私も行くから。」

綾が最後にまとめた。今日の放課後勉強会だ。悠もテスト期間で練習は自主練らしい。


「じゃあ取り敢えず放課後まで頑張ろっか!」







放課後、楓の家に行くために校門前に立っていた。何で石田君もいるんだろう?


「あー拓也の事か?オレ1人で行くのもアレだから男子1人誘ったんだ。」

悠が説明する。確かに男1人で女3人と勉強会もあれだし。


「なるほど。でもなんで石田君?」


「そりゃあ賢くて、マジメに勉強しそうな奴が拓也しかいなかったから。」

確かにうるさい人に来てもらっても嫌だし。ちょうどいいかな。もちろん楓が良かったらだけど。楓も人数多い方が楽しいって言ってたし良かった。


「あっ迎えの車来た。」

…迎えの車?すぐに車に乗り家に着く。私の視界には豪邸が写っていた。なるほど。お嬢様ですか。

取り敢えず家に入れてもらい、部屋に案内してもらった。現実にこんなのあるんだと思いながら部屋に着き、予想通りの広さに驚きながらも勉強会が始める。



正直私は勉強会は苦手だ。大体、家で勉強する方が集中出来るし、折角、友達の家来たら遊びたい。でも1人わがまま言うわけにもいかないし、勉強しよう。



30分後。

「あーもう無理。でもオレの歴代最多勉強時間いったな。」

悠…30分で最多記録更新ですか…


「折角勉強会開いてもらってるんだから悠。勉強しないと迷惑かかるよ?」

石田君が注意する。相変わらずの紳士っぷりを発揮か。むむっ。でも私も男の頃は紳士だったけどね。心の中でイケメンに対抗する。


「そうだよ。悠!石田君の言う通りだと思うよ?」

私も紳士を発揮する。でも少し遅れたから二番手か…くぅ。やはり石田君はハイレベルだ。


「じゃあもう少し頑張るか。」

悠が勉強し始める。結局する辺りは真面目なのかな?



30分後

「もう無理…マジで無理だ」

悠が絶望した顔をしていた。これ以上続けたら死ぬのではないだろうかと真剣に思うレベルだ。


「1回休憩しない?私も疲れたし、集中力切れたら意味ないし」


「うん!じゃあちょっとお茶とお菓子でも持って来る!」

楓がそう言って部屋を出た。そしてすぐに持ってきた。あらかじめ準備されてたパターンだ…そんな事を思いつつノートを片付けた。


「単に休憩しても面白くないから何かゲームでもしようぜ!」

悠が提案する。確かに暇。雑談でも楽しいからいいけだ久しぶりのゲームもいいな。


「そうだ!ゲームに負けたら質問に答えるとかはしましょうよ。色々聞きたい事あるし!」

綾が提案する。一瞬、楓と悠の表情が変わる。そんな真面目にならなくても…いや待て!私も変な質問されてバレたら…負けられない!!


相変わらず石田君は笑顔、綾は何かを察したのかニヤニヤしていた。



それぞれの思惑が交差する中ゲームは始まった。って大袈裟なだなおい!






登場人物紹介とかいるでしょうか?希望がありましたら感想の所に書いて下さい(^ ^)



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