破滅への始まり・・・・ファーストカウントダウン
いつも通りの日常を送りたい彼、古井涼太郎は突然の出来事にぱちくりぱちくり、いきなり転校してきた転校生の正体とは・・・!!
キーンコーンカーンコーンと、微妙なセンスのチャイムが学校に鳴り渡る。さっきまでワイワイギャーギャー叫んでたやつらが馬鹿みたいに静かになる。さっきまでとの差は何なのだろう。唯一しゃべっているといえば幼馴染の笹原が空気を読まずベラベラとしゃべっている。・・・うるさい・・・
そう思っているうちに先生がやってきた。ウチのクラスの担任、山本先生だ。
「えー、早速だが今日は転校生を紹介する。」
その瞬間、クラスの奴らがまたうるさくなり始める。まぁ無理もないだろう、何せ俺だってビックリしたんだから。
「さぁ、入りなさい。」それと同時にはいという返事に扉が開く。さてどんな子だろう女だろうかそれとも男だろうか、少し期待交じりに待っていた。
「雨城 由紀です。よろしくおねがいします。」へぇ、意外とおとなしいんだな。背丈的にはだいたい154CMぐらいかな。ま、慎重165の俺からすれば、すこし見やすいかもな。
「じゃぁ、古井の隣に座りなさい。」「はい。」このときは何も感じなかった。ごく普通の転校生が当たり前のように、俺の隣の席になっただけであってとくに気にする必要もないんだからな。・・・・ビグッ!!・・・と隣に雨城がすわったとたんに体に一本の雷撃が落ちたように威圧がかかった。・・・な、なんだコイツ?!・・・。心臓にすごく圧迫をかけられている感じがする。呼吸がうまくできない。それに言葉も発せない。・・・ど、どうすればいいんだ?!・・・気がつくと威圧がすっかりかからなくなり、とても楽になった。ただしコイツの最後に「フフフ」と静かに笑みを浮かべた時に、さっきと同じような寒気が一瞬だけ来た。
「よろしくね?」と、聞いてくる。あまりにも突然だったのでおれも「お、おう」と、全然うまく返事が出来なかった。とりあえずこのHRが終わったら正体が何者か探ろうとしたが、あっという間にクラスの人気者になってしまっている。これでは話ができない。そして放課後に聞くことにしたのだった。
「・・・・フフフフ・・・」
最後の不気味な笑いはだれだったのだろうか。次話、その正体が明らかに!!




