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小さな羽ばたき
腕を組んで歩く二人を、清司は無表情のまま見送った。「幸せになる」と言った美春の瞳は幸せと、そして勝ち誇ったように輝いていたことを思い返し清司はひっそりと笑う。そうか、幸せか、そうかそうか・・・と、呟きながら二人に背を向け歩き出した。
あの日の幸せそうな笑顔の美春を思い出し、清司はほくそ笑んだ。幸せになると、竜司と幸せになると言っていた美春は今、純白の衣装で清司の前に花嫁として立っている。花嫁は場に似つかわしくない暗い面持ちで、花婿である清司を見ようともしない・・・それが可笑しくて、仕方なかった。
連載とか・・・続けられる自信ねぇ\(^o^)/