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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

アーモンド・バニラ・ミックス

作者: LlednarTwem

3月26日2030年、僕の物語はここから始まる、


「何考えてるの?! これで、6回目よ!?」」

僕の彼女が怒ってる。

彼女のせっかくなデート壊したからだ・・・

「・・・」彼女には何も言えなかった。

「ねえ、喋って見たらどう? 唯、だまってたら何にもならないじゃない!!」

「・・・」

「もうしらない!私たちは、もう終わりよ!」

彼女は、さっさと言ってしまった。

僕はこう思う。

『彼女の心を痛ませるより、この方が良い』

賑やかな都会の道をトボトボと歩きながら家へ帰った。

周りを見ると沢山のカップルがいてなんか楽しそうな雰囲気が羨ましかった。


第一章:これが本当の僕?


僕の名前は、レドナー・トゥウェム、16歳、男、独身、恥ずかしがりやで、ちょっとおしゃべりは得意じゃない、そのおかげで友達がとても少なく、『”学校”はとても寂しい』

と言う考えが頭の中に焼きついていた。

偶々今は、夏休みの期間のド真ん中、だからそれを考えててもとても意味が無いので、のんきで夏休みを過ごしている。

僕はお母さんと一緒にすんでいて、お父さんの行方は生まれてからも知らない、僕達は家では2人だけでも、寂しくはないし。

「ただいま~!」お母さんに残念な事があったっていうことなんて言えないから、少し元気な表情で挨拶してみた。

お母さんは台所でお皿を洗いながら僕に答えた。

「お帰り、デートはどうだった?」

「良かったよ、楽しかった。」真っ赤なうそだ・・・

「あら、良かったじゃない、次のデートもあるんでしょ?お母さんに教えて、二人ともお弁当を作ってあげるから」ワクワクしながら、お母さんは答えた。

「え~!お母さん毎回お弁当作るとき何度も失敗してるじゃない!」

「そんな事言わないでお母さんに任せなさい!ちゃんとその為に練習しておいたんだから。 とにかく次のデートが有ったらお母さんに知らせてね?」

「はい、はい、わかったよ」

お母さんはちょっと料理が下手で、お弁当作るなんてちょっと面白かった。

「お母さん、なに?急に・・・恥ずかしいじゃない。」お母さんは急に僕に抱きついた。

「レドナー、ちゃんと覚えててね・・・レドナーが好きな人がいても、お母さんは、ちゃんとここにいるから、もし困ったことが有ったらお母さんに教えなさい。」

「・・・」僕は何も言えなかった、こんなにお母さんが思ってるなんて想わなかった。

「さあ、お風呂に入りなさい、汗まみれじゃない。」

「う、うん」

僕は、お母さんに嘘を言うのが苦しかった・・・


湯に入りながらそれを考えてた。

『やっぱり、言っておいとけばよかったかな・・・』

15分ぼ~っとしてたら、急に携帯電話が鳴り僕は驚いた。

「だれだ、こんな時間に・・・」頭をポリポリかきながら、携帯を見ると

『1メール:マーシュ・ラディウルから』

マーシュ・ラディウルは19歳で背が高く、僕の先輩で成績が良くて、とてもかっこいいラグビー選手だ、体つきも良くて、女の子にはとてもモテモテだった。

でも最初に僕が学校に入ったときから彼女は無かったって言う噂も有った。

それで、早速メールをあけて見ると・・・

「レドナー、明日は都合は良いか?返事を待ってる。」

明日か、明日のスケジュールは元彼女のデートのはずだった、彼女はもう”いない”から明日はポッカリ空いてる、

でも、何でだろ・・

急に頬がポッポして来た、赤くなってる・・・!!

僕は頬を両手で叩いた、何で赤くなるんだ~~!!!

とにかく、返事はしておこう・・・

「マーシュ先輩、如何してですか?ええ、明日は空いています。」

その返事を送った後、風呂場から上がりタオルを腰に巻いて、部屋へと向かった。

部屋に入ると、そこでお母さんが僕の机をきれいにしていた。

お母さんが、僕の顔をみてキョトンと聞いた。

「あら、そんなに赤くなってどうしたの?」

「な、な、何でもない」

「そう、それじゃ、レドナーおやすみ。」

「うん、おやすみなさい」

パジャマに着替えて、ベッドの中に潜り込んだ。

マーシュ先輩の返事には見なかった。

10分も無い内にすぐに眠れた、疲れてたんだ・・・


次の朝・・・


僕はベッドからガバっと起きた、汗まみれで、顔がとても熱い、とんでもない夢を見た。

それが、マーシュ先輩とキスしてしまった!

「どういう意味だ・・・、訳が分からない」両手を見ながら呟いた。

叫びたい、混乱が僕を包み込んだ、

「唯の夢だ!唯の夢だ!唯の夢だ!」

「レドナー!朝ご飯よ、もう起きなさい!」

お母さんが明るく僕を呼んだ、とにかく携帯の時間を見た、もう7時32分だった。

マーシュ先輩の返事が有り、そのメールを読んでみた。

「そっか・・言いたいことが有るんだけれど、明日朝8時、町のカフェテリアで待ち合わせしよう」

しまった、もう7時半以上じゃないか。

「レドナー!もう起きてるの朝ご飯の用意できたわよ!」お母さんが呼んでる。

「はーい、起きてるよ」早々着替えた、先輩の待ち合わせに行けないなんて恥ずかしいから、何はともあれとにかく急いだ。

お母さんが僕が着替えてるのをきずいた。

「あら、どこかお出かけ?」お母さんがキョトンと聞いた。

「う、うん、まあね。」急ぎながら答えた。

「じゃあ行ってくるね。」

「朝ご飯食べないの?せっかく用意しておいたのに。」

「後で食べられるじゃん、とにかく行かなきゃ、待ち合わせがあるから。」

「そう、私も後で出かけるから、おかずは冷蔵庫に入れといてあげる。」

「お母さん、有難う」僕はニコって顔しながら答えた。

「あらあら、どう致しまして、じゃあ気をつけてね。」

僕うなずいた、家から出て町へと急いだ。

何故か足がとても軽くて10分ぐらいだけでカフェテリアに着いた、マーシュ先輩はまだ来てなかった。

カフェテリアでとりあえずコヒーを飲みながら15分ぐらい先輩を待った。

すると、先輩が走ってきた。

「マーシュ先輩どうしました?そんなに急いで。」心配しながら先輩に声をかけた。

「とにかく来て、早く!僕たちおいかけられてるから!」息をつかみながら彼は答えた。

「えっ!ええっ!」びっくりしながら僕は言った。

先輩が僕の手つかんで、走り出した。

彼はとても速い、躓きながらに引っ張られた。

「しまった、追い込まれた!」

「えっ!誰に?!」混乱しながら聞いた。

彼は答えなかった、僕と彼は小さい通り道を右に曲がってもっと走った。

僕は、彼の手を振り落とし、まっすぐ聞いた。

「ねえ、先輩どうして僕たちは走ってるんですか?まだ何なのか聞いてませんよ!」僕は頭にきた、訳も分からず、朝から引っ張られて、とにかく理由が聞きたか


った。

「そんなに怒らないで、こっちに来て、何故かって言うから」先輩はあせって僕を近寄せた。

僕は、黙ってちかずいた、

先輩は、急になんらかにきずいた様に、僕の手を取って抱きしめた。

「ちょっと、どうしーー?」

なんと、先輩は抱きしめた僕をキスしたのだ、何でか分からない、

柔らかい唇を感じ、僕の顔が急に熱くなってきて、真っ赤になった。

ファーストキスを先輩に奪われたのだ、それも男の子から!!信じられない!

ふとすると、後ろからなんかうるさい女の子達の声が聞こえてきた。

「そんな~、マーシュさんってゲイだったの?!」

ようやく、マーシュ先輩の唇から僕の唇は離れた。

「ああ、君達か・・・見られちゃったのは見られたな・・・ 君達の見たのは内緒にしてくれないかな?」焦りながら、彼は彼女たちに頼んだ。

「マーシュさん、たとえあなたがゲイだとしても、私達はあなたのファンよ~、頑張って下さい!じゃーねー」

そういいながら、彼女達は去っていった。

先輩は僕に振り向いた、

「大丈夫?」

「・・・」

「あっ・・・ごめんな急に、あのファンクラブがうざくてさ、他に出来ることが思いつかなくて、つい君を・・・」

「どうして僕なんですか?」僕は真っ赤になりながら、彼を聞いた。

「おっ、おい、どうしてそんな顔してるんだ?」彼も真っ赤になっている。

なんかおかしい光景だ。

「当たり前じゃないですか!!」僕は、怒りながら彼に言った。

「だから、他の人は思いつかなかったから・・・俺からも誤ってるじゃないか」焦りながら彼が答えた。

「先輩酷いですよ、僕達は付き合ってないのにキスだなんて!」

間違った!口が滑ってしまった、どうしてそんなことを言うんだ?

先輩は僕の言った事を大笑いにした。

「ははは、そうか、それもそうだな。」

「間違いです!誤解です!」もっと真っ赤になりながら、さっき言ったことを取り消したかった。

「じゃあ、今日は代わりにおごってあげる、御免だけじゃすまないようだし、それで良いか?」

「えっ?何ですかそれ・・デート?!」

「まあ、そういう事かな」彼はウィンクして答えた。

先輩は僕の手をもう一度取りながら歩いた、町を横切り、人の少ない道に出た。

「ここは・・・?」

「俺の大好きな場所、俺ってこんなスポーツやってるけど、やっぱり静かな場所は好きってとこかな」彼は笑顔をしながら答えた。

5分の歩きをした後、僕達は一つの小さな、チョコッとした可愛らしいコーヒーショップに着いた。

「何が欲しい?」彼が答えた。

「コーヒーは、好きじゃないし、何でもいいよ・・」

「そうだな、バニラ・アーモンドはどうだ?」

ぼくは、頷いた。

「じゃあ、俺はいつものをお願い」

「畏まりました、マーシュさん珍しいですね、お友達を連れくるなんて」バーキーパーのお姉さんがコーヒーを作りながら聞いた。

「まあな、彼に悪い事したし・・・彼のバニラ、美味しくしてやれよ、彼をいつもここに連れてきたいんだ」

また、僕の顔が真っ赤になった。

「了解!」バーキーパーのお姉さん元気よく答えた。

「・・・」

ぼくは、唯、黙っていただけ・・・さっきの事件がまだ頭に浮かぶのだ、なんと言っても”その”事件が頭に振り切れなかった。

混乱したままだし、ちょっとおかしいのが彼の唇が・・・とても、柔らかくて・・・もっと・・・

ああっ、レドナー何考えてるんだ!!彼は男だぞ!でも、それで何が悪いの?

「なあ、まだ俺のこと怒ってるのか?」

「怒ってるだなんて、そんな事・・・無い」静かに答えた。

「じゃあ、なんで黙ってるんだ?」

「唯、考えてるだけ、頭の中がいっぱいで、とにかく外で話しよう」彼は、頷いた。

僕達は外のテーブルに座り、コーヒーを待った。

「御免な・・」彼が呟いた。

「それは、良いよもう終わったし、時間を巻き戻すことなんて出来ない」頬を赤く染めて答えた。

「それで、聞きたいことって何?」

僕は唾をゴクリとのどを通し彼に聞いた。

「男と男の付き合いって悪いことなの?」

何分間の沈黙が続いた、そしてその沈黙が破ったのはバーキーパーのお姉さんだった。

「二人とも、なんかとても深刻的な話ね」お姉さんがクスっと笑った。

彼女はニコニコしながら僕達のオーダーを置いていった。

「そうだな、それも考えて見なかった、とにかく、そのバニラ試してみなよ」彼が答えた。

「うわぁ、これ美味しい!」僕は彼が選んだ、そのバニラ・アーモンドを飲みながら言った。

「だろ、だからここは俺の好きな場所だって」

「もう、一つの質問がある・・・」戸惑いながら彼に声をかけた。

「如何して、僕を選んだの?」と続けた。

「んー、それも考えなかった、唯、レドナーと親しくしたかっただけ、それと”あれ”するまでのことが起こるなんて想わなかったからさ」

彼が可愛く笑顔しながら答えた。

「それと、なんて言うかレドナーの事他の友達より違う感じがあるから、だからお前と話したかった。」と彼が続けた

「そう・・・」彼の可愛らしい笑顔を見て真っ赤になりながら答えた。

僕達はいろんな事が話になった、僕の毎日の過ごし方とか、好きな色とか、アニメなど、他にもいろいろな事を話し合った、

まるで本当にデートをしてるみたいに・・・

そのおしゃべりが4時間まで続いて、僕達はやっと時間に気づいた。

「先輩、もう帰ろう、昼ごはんの時間だし、バニラ・アーモンド有難う御座います。」恥ずかしながら、彼に言った。

「あ、もうこんな時間だ、もし良かったら家で昼食したら?」優しく彼が答えた。

「そんな、先輩恥ずかしいです、次にしましょう、家族にもまだ会ってないし」

「そうだな、次で良いか・・」

それで、僕達はまた歩きながらもとの町へと戻った、数分道を歩いてる途中に僕達の道が分かれる事になった。

「ここで、お別れだな。」彼が沈黙を破った。

「お別れだなんて、また学校にあえるじゃない」

「そうだな、じゃあまた、デートしようぜ」彼はクスクス笑いながら道へと向かった。

「・・・じゃね先輩、気をつけて」僕も家への道に向かった。

僕が数秒歩いたとき、先輩が叫んだ。

「レドナー!おまえのキス良かったぜ!」と言って彼は走っていってしまった。

僕は唯そこでコチコチに立ち止まっただけ、なんていうか、恥ずかしがるか、怒るか、困るか、それとも喜ぶか感情がゴチャゴチャしはじめた。

最初の求愛、最初の男とのデート、最初の男とのキス、何もかもが信じられなくて、まるで夢のファンタジーみたい、

夢・・・!今朝の夢が本当になった!と言うと僕はもうゲイ?それが本当の僕なんだ・・・

指先を唇にあてておもった。

まあいいや、いま僕の心に感じているのが重要だっておもった、前に進まなきゃ何もならない、

クスっと笑いながら家へと向かった。

「先輩のキスもっと欲しかったな・・・バニラのように甘くて、柔らかくて・・・

やっぱりこれって恋?!」


つづく・・・



読んでくれて、有難う!

最初の作品なんですが、コメントとかお待ちしてます、助言もモチ嬉しいです。


これからもヨロシク!



Ray-From Philippines

"レイ”


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