第十章7 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第5試合】4/バトル方式2
お互い余裕があるのかチームリーダー同士の話し合いはなかなかバトルルールを決める話にならなかったが、いつまでもそうしている訳にはいかないという事で戦いのルールを決め合う事にした。
【龍馬】は、
「君(【ミザリー】)に味方が出来ない代わりに、君のチームに対戦方法を考える権利を譲渡しようと思うがどうかな?」
と言った。
【ミザリー】は、
『あら、ありがとう。
なら、センスのある対戦方法を考えないとね。
では、この様なルールはどうかしら?
お互い、1つずつ【特別な作品】を【テーマ】とした【仮想空間】を作り、そこに【単純にクリア】出来る1000の【ミッション】を隠すの。
そこに5名、【キャラクター】を投入して、【ミッション】を探して【クリア】させるという勝負よ。
【キャラクター】に与えられた時間は、バトル開始時点で1キャラ辺り、72時間。
ただし、何も【ミッション】を見つけられなかった。
もしくは、【ミッション】をクリア出来ずに、72時間使い切ったら、【仮想空間】を強制退場。
【ミッション】を1つクリアする事で1キャラにのみ24時間の滞在時間が追加される。
【キャラクター】が全て【仮想空間】から強制退去させられた方のチームが敗北という勝負ね。
もちろん、5名のキャラクターをバラバラに【ミッション】の場所を捜索させれば、【ミッション】を見つけやすくなる。
ただし、5キャラの滞在時間を24時間追加確保するには5つのミッションのクリアが必要となる。
5キャラでやるか?
それともわざとキャラクターを減らして、滞在時間を引き延ばすか?
1000の【ミッション】には、追加報酬として、【ミッションクリア時】に追加滞在時間として、
0時間200【ミッション】、
1分200【ミッション】、
15分300【ミッション】、
1時間100【ミッション】、
10時間50【ミッション】、
15時間50【ミッション】、
1週間50【ミッション】、
1カ月50【ミッション】、
を割り振るものとする。
つまり時間の宝探しの要素も含めると言うわけ。
どうかしら?
気に入っていただけたかしら?』
と言った。
【エレオノーラ】は、
「なるほどね。
簡単にクリア出来る【ミッション】と言うのがミソなのね」
と聞くと、【ミザリー】は、
『そう言う事』
と言い、【ローンウルフ】は、
『1000の【ミッション】を考える時間は1カ月で良いな。
インチキするなよ』
と言う話で決まったのだった。