第十章17 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第5試合】14/夫婦チームの出逢いエピソード2
【ミザリー】と【ローンウルフ】は三度の【地球の危機】を救い、そこから愛が目覚め、結ばれ、夫婦となった。
だが、それが原因で、それぞれ、【吸血鬼一族】と【人狼族】を追われ、2人だけの宛のない旅に出る事になった。
それは頼る者の居ない、過酷な旅だった。
時には【ミザリー】と【ローンウルフ】もぶつかり合い、夫婦の危機も何度も経験した。
何もかもが上手く行かなくなり絶望もした。
諦めかけたりもした。
だが、そんな時、【夢異世界部活学校】をして、2人は通う事になる。
【人間】が主体の学校なので正体を隠しながらの通学だったが、この学校がきっかけで2人は明るくなり、希望が見えてきた。
そして、【選ばれし者】として【夫婦】で選ばれた。
【恋人】として選ばれた【龍馬】と【エレオノーラ】は絆を維持するために【くしゃみや咳をすると心と体が一定時間入れ替わる】と言う状態になる様に、【夫婦】もまた絆を深めるための【状況】が【神】によってもたらされた。
それは、【命の共有】である。
【寿命】が全く同じと言う事になっているのである。
【吸血鬼】は【不老不死】であるため、関係ない様に思えるが、【人狼族】の寿命で、【ローンウルフ】が死亡すると【ミザリー】も共に天に召されると言う状態になった。
また、【ミザリー】や【ローンウルフ】が仮に他者に殺された場合もう1人も死ぬのである。
さらに言えば、【病】も同様である。
どちらかが【病】に倒れれば、もう片方も【病】を煩うことになる。
どちらかが【怪我】をすれば、もう片方も【怪我】をする事になる。
その場合は、【不死身】の部分は否定される。
つまり、【運命が一蓮托生】になったのである。
【ミザリー】と【ローンウルフ】は身体を傷つけ実験して、それを確認した。
傷はすぐに治ったが、傷ついた状態の時は相手も同じように傷ついていたからだ。
それを知った時、2人の絆はより深まった。
まさに1つの命を感じる様になったのだった。
この状態を解くためには、2人の間に【子供】をもうける必要があると言う。
これが【人間】の場合だったら、【ミザリー】と【ローンウルフ】以上に衝撃だっただろう。
【ミザリー】や【ローンウルフ】ならば、傷は人外の力ですぐに治るが、人間はそうは行かない。
恐らく死活問題になっていただろう。
だが、【ミザリー】と【ローンウルフ】の間には愛情を深める事はあってももめ事の種になることは無かったのだった。
【命の共有】・・・望むところであると言った感じだ。
2人はこの状況を楽しんだのである。




