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第十章16 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第5試合】13/夫婦チームの出逢いエピソード1

 【恋人チーム】の【龍馬】と【エレオノーラ】の絆もなかなかのものだが、【夫婦チーム】の【ミザリー】と【ローンウルフ】の方も絆を示すエピソードでは負けていない。

 【ミザリー】は【吸血鬼一族】、

 【ローンウルフ】は【人狼一族】、

 であり、【一族】の血を大事にする両家が多種族の異性と結婚すると言う事はあり得ない事だった。

 だが、ある時、2人は出逢ってしまった。

 逢った瞬間、2人の中でビビッと、相手と結婚するんだろうなと思ってしまった。

 極度の緊張が三度に渡って起きてしまい、いわゆる【吊り橋効果】で共に居た【ミザリー】と【ローンウルフ】は恋に落ちてしまった様だった。

 【吊り橋効果】とは、不安や緊張から引き起こされたドキドキする感覚を【異性が好きだからドキドキしている】と錯覚する心理現象から生まれる効果の事でそれは人間だけでなく、【人外】にも当てはまる様だ。

 そして、その極度の緊張とは、【地球の危機】である。

 【地球】は【4代目の覇王】の代までに12回の脅威にさらされている。

 最大の危機とされるのは【レベル5769】の怪物によるピンチだったが、【地球外】で撃退に成功している。

 残念ながらその【脅威】とはぶつかっていないが、それにつぐ脅威が【レベル4236】と言うのが居たが、その下になる【レベル3000代】の脅威として、

 【レベル3028】となっている【大宇宙帝国】の【帝王】の座を奪われて【地球】の侵略にやってきた【ジャックァ】一味、

 【レベル3361】となっている究極を目指した【アルティメットキメラ】である【ミークス】と【キメラ軍団】、

 【レベル3862】となっている【超太古】に封印された宇宙を一度、滅ぼしたとされる大邪神【ゾォン】と【ゾォン】復活を目指す【呪術集団】、

 この3つの脅威に対して、【ミザリー】達【吸血鬼一族】と【ローンウルフ】達、【人狼族】が一時的に手を組み共闘して、地球外で撃退している。

 【ジャックァ】は、【進化の妙薬】と言うのを飲み、何度も【進化】や【超進化】を繰り返し、【ミザリー】&【ローンウルフ】を苦しめた。

 また、【ミークス】も手当たり次第、様々なものと融合し、変化を続けて大きな脅威となっていた。

 そして、【大邪神ゾォン】は、自らの身体を分裂させて、数で攻めてきた。

 これらの脅威達は【ミザリー】や【ローンウルフ】に死を意識させるほどの力を持っていた。

 現に、【吸血鬼一族】や【人狼族】は、その3度の脅威により、国が消滅し、生き残りは100分の1にも満たないほど激減した。

 一時は滅亡の危機まであったほどである。

 それほどの壮絶な戦いを経た時、隣同士に居た【ミザリー】と【ローンウルフ】は恋の沼にはまり、それが愛に変わり結ばれた。

 そして、一族を復活させるために同族同士の結婚をしていた両一族の反対を押し切り、2人は夫婦となったのであった。

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