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第十章1 【覇王杯/オーバーロード・カップ/余談】1/桔梗の挑戦/やってみた1

 この物語の主人公、【唯野(ただの) 芳一(ほういち)】達は別の場所で戦っている。

 この地球には現在居ない。

 だが、まずは、余談としてその戦いには参加出来なかった者が現在、何をしているかを少し語ろうと思う。

 今回は7人組インディーズ・アイドルグループ【フラワードールズ】/【崎本(さきもと) 桔梗(ききょう)】/【芸名/花咲(はなさき) 彩花(あやか)】から芸名はそのままで【女優の卵】、もしくは、【バラエティーアイドル】となった女性の近況について触れたいと思う。

 彼女は【芳一】の【3次眷属】と言う立場だったが、【2次眷属】だった【Kポップスター】5人が【芳一】の元を離脱したため、【芳一】の加護を直接受けられなくなり、彼の参加している【覇王杯/オーバーロード・カップ】の【逆転参戦方式】での戦いに参加出来なくなっていた。

 また、【都立夢異世界部活学校】に入学時には【芳一】に頼り切りだった彼女も様々な経験を経て自分の目標を決め、独り立ちしようとしていた。

 はっきり言えば、彼女には際立った才能は無い。

 まだ、妹分で彼女を慕っている6人組インディーズ・アイドルグループ、【メイドインアイドル】/【星井(ほしい) 瑠璃(るり)】/【芸名/シンシア】から改名して【瑠璃梁(るりはり) 瑪瑙(めのう)】(【清楚系お嬢様風デュオシンガーソングライター】)の方が才能がある。

 だが、【芳一】のあるアドバイスを受けて、彼女は自分の出来る事を見つけていた。

 【桔梗】は可愛い物が好きであるという事でぬいぐるみを集めていたりなどの趣味はあったが、これと言って他の趣味と呼べるものは無く、歌が多少出来る程度のものだった。

 それはアイドルとしてはインパクトが弱く、彼女がメジャーになれない一因とも言えた。

 だが、【芳一】は、それでも【利点】は存在すると言っていた。

 劣等感が強かった彼女は【芳一】のその言葉に救われたのだ。

 では、【芳一】はどんな助言をしたのだろうか?

 それは、特定の趣味や特技が無いと言う事は、これから作れると言う事である。

 【芳一】は非常に多趣味であるが、出来ないことがある。

 それは、これ以上、のめり込める趣味を作りにくいと言うことである。

 現時点でやっている趣味を止めるつもりは無いので、必然的にやらずに諦める趣味というものが出てくる。

 限られた時間で出来る事は限られていて、【芳一】が如何に分身を作れ、時間を有効利用する能力を持っていたとしても限界があるのだ。

 そのため、新しく趣味を作れるという事は【芳一】はいくら望んでもかなり実現が難しいのである。

 その点、【無趣味】に近いのであれば、これから自分に合った、【趣味】をいくらでも見つけられるということである。

 何もないという事がこれから増やせるということと同じ意味。

 それを気付かせてくれた【芳一】に【桔梗】は感謝していたのだった。

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