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週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~   作者: 出雲大吉
第5章

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215/215

第215話 旅人(車)


 地元に戻ってきた俺達は車に乗り、東京とはまったく違う町並みを運転しながら自宅のアパートに帰ってきた。


「ただいま戻りました」


 階段を昇り、リビングに入ると、布団で寝転がっている我が神、ノートパソコンでアニメを見ている浅井の神、そして、ゲームをしている皆の神がいた。


「おー、帰ったか」

「おかえり」

「おかえりなさい。無事で何よりですね」


 世界広しと言え、家に神様が3人もいるのはウチだけだろうな。


「良かったですよ」

「すごく楽しかったです。あ、ノルン様、バナナのやつです」


 ジュリアさんがノルン様に東京土産を渡す。


「ありがとうございます。別の地に行き、自分達がいるべき場所を再認識できましたか?」

「はい。やはりこの地が良いですし、ハルトさんと共に生きたいと思います」

「よろしい。あなたにはハルトさんが最上です」

「そう思います」


 俺が聞いてないところでやってほしいやり取りだな。


「サクヤ様、お土産の煎餅です」

「悪いの。我も何か言おうか?」

「間に合ってます。タマヒメ様、有名店のプリンです」


 タマヒメ様にもお土産を渡す。


「ありがと。何か言おうか?」


 タマヒメ様がニヤニヤしながら聞いてきた。


「わかっているので結構です」

「あら? そう? じゃあいいわ。プリンを冷蔵庫に入れておいて。日を分けて食べるから」

「わかりました」


 プリンを冷蔵庫に入れると、ジュリアさんと手分けをして、洗濯や掃除といった家のことを行っていく。

 そして、夕食も食べ終え、お風呂に入ると、この日はゲームもせずにジュリアさんとゆっくりと過ごし、就寝した。


 翌日の月曜日からは仕事であり、ちょっと疲れが残っていたので大変だったが、頑張って仕事をこなしていく。

 仕事終わりに組合の3人や浅井さんの方にも東京土産を渡したし、なんとなくサラさんとディーネさんにもお土産を渡した。

 サラさんには唐辛子たっぷりの煎餅を渡し、ディーネさんにはケーキを渡した。

 2人とも喜んでくれたので買って良かったと思った。

 そして、1週間を終え、土曜になると、朝早くに起き、朝食を食べる。


「タマヒメ様、今日はピラミッドに行きますけど、一緒に行きませんか?」

「あー、ごめん。今日は浅井の集会があるからダメ。選挙が近いからね」


 あー、それか。

 お土産を渡した時によろしくって言われたな。


「ジュリアさんは?」

「ジュリアは関係ないわよ。岩見の人間だもん」


 それもそうか。

 岩見樹莉愛だった。


「夜はどうでしょう? 20階で上級になるつもりですけど」

「そっちには行くと思う。多分、飲み会が始まると思うけど、それには参加しないからね」


 政治家の飲み会って聞くと良いイメージがないな。

 浅井さん、めっちゃ強かったし。


「では、行ってきますね」

「ミイラには気を付けなさいね」

「多分、そういう文化はないと思いますので大丈夫ですよ」


 俺達は朝食を食べ終えると、準備をし、ノーラさんの部屋である教会の資料室に飛ぶ。

 すると、ノーラさんがデスクにつき、本を読んでいた。


「おはようございます」

「んー? おはよう……もうそんな時間か」


 なんかお疲れっぽいな。


「寝てますか?」

「もちろん寝てるわよ。今日だって……寝たわよ」


 あんまり寝てないっぽい。


「身体には気を付けてくださいよ」

「ええ。わかってるわ。皆にも止められたし」


 教会の皆さん、頑張ってくれ。


「どんな感じですか?」

「解読はかなり進みそうね。資料としてもかなり歴史的な価値が高いわ」


 そりゃ良かった。


「次のお宝に繋がりそうです?」

「その可能性は高いわね。まだ解読が済んでないけど、昔の国の地理なんかがわかればかなり絞られるわ」


 この前みたいな豪族の家の当てが付くからか。


「すごい資料ですね」

「そうなるかは今後の頑張り次第ね。いやー、やる気が出てくるわー」


 ほどほどにね。


「祈りの方は? 体調は大丈夫ですか?」

「それは問題ないわ。ちゃんとする。行きましょうか」

「わかりました」


 俺達は教会を出て、町を歩いていくと、西門にやってきた。

 この前と同様に大きな門から砂漠が見えており、今日も暑そうだ。


「車ですか?」


 ジュリアさんがノーラさんに確認する。


「もちろんそう」


 ノーラさんが頷くと、ジュリアさんと顔を見合わせた。


「ノーラさん、運転は俺がするんで案内してくださいよ」


 少しでも休んでもらおう。


「え? いいの?」

「運転はできますし、砂漠でドライブをしてみたいです」

「そう? じゃあ、お願いしようかしら?」


 ノーラさんが助手席に乗ったので俺が運転席に乗り、ジュリアさんとサクヤ様が後部座席に乗り込んだ。


「方向は?」

「あっち」


 ノーラさんがまっすぐ先にある砂丘を指差した。


「では、行きます」


 アクセルを踏み、車を動かす。

 車は砂漠の上だというのに特に空回りもせずに進み始めた。


「おー、何か楽しい!」


 道なき道を進んでいるのがすごい。

 しかも、砂漠だよ。


「私も最初は楽しかったわね。もう飽きたけど」

「我は乗っただけで飽きたぞ」


 楽しいのに。


「ジュリアさん、ちょっとしたら交代する? 夜じゃない異世界だよ」

「運転したいです。良いですよね」


 ねー?


「楽しそうな夫婦ですね……」

「そういう夫婦じゃ」


 良いことじゃん。


 俺とジュリアさんは運転を交代しながら進んでいった。



お読み頂き、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
冷蔵庫にプリンを入れると、誰かに食べられるフラグが立ったり。 犯人候補は2人…いや2柱。
サファリラリー! パリダカ!
良き夫婦♪
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