表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~   作者: 出雲大吉
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

197/202

第197話 最近、仕事をしてないな……


 そのまま待っていると、ドリスさんが戻ってくる。


「確かに書類を受け取ったよ。これが報酬ね」


 ドリスさんがカウンターに金貨40枚を置いたので財布に入れた。


「ありがとうございます。それでちょっと聞きたいんですけど、仕事ってありますか?」

「仕事ね。いっぱいあるよ。ここは探検家が集まる町でもあるからね」


 遺跡発掘だっけ?


「と言いますと?」

「遺跡を発掘するんだけど、遺跡は砂漠にあるんだ。当然、魔物も出るし、盗賊も出るから護衛の仕事をウチや隣の冒険者ギルドで募集しているよ。それに加えて、魔法使いなら遺跡発掘の手伝いがある。もっと言えば、水魔法を使えるなら特に重宝されるね。砂漠では水の確保が死活問題だから」


 俺のイメージでは砂漠での死因第1位は水が飲めずに干からびることだ。

 まあ、漫画やアニメのイメージだけど。


「水魔法は使えますけど……」

「やめときな。あんたらは観光目当てのお気楽旅だろ? 血生臭くて汚い仕事なんかしない方が良いよ」


 そんな気はする。

 大変そうだもん。


「じゃあ、やめときます。でも、遺跡って興味があるんですよねー」

「まあ、それも観光だしね。昔はそういうツアーもあったんだけど、危ないからなくなったね。盗賊共のいい獲物さ」


 だろうね。

 狙ってくれって言っているようなものだ。


「じゃあ、遺跡は見に行かない方がいいですかね?」

「一つ良いのがあるよ。教会主催の発掘の仕事を受けることだ」


 教会主催……あ、ノーラさん。


「ノーラさんが遺跡の調査や歴史の研究の仕事をしているって言ってましたね」

「本人から話を聞いたのかい? じゃあ、話は早いよ。それに同行させてもらえばいい。盗賊共が絶対に狙わないのが教会関係者だからね。特に巫女様なら安心安全どこか、逆に盗賊共が魔物から守ってくれるよ」


 教会ってすごいな。


「盗賊なのに?」

「盗賊って呼んでるけど、この辺に住む普通の部族だからね。女神様を信仰している村人だよ。たまにこの聖都に来て、お祈りをしたりもしてるね」


 あ、そうなんだ。

 捕まえないのかな?


「また話を聞きに行こうと思っているのでその際にちょっと聞いてきます」

「そうしな。ちなみにだけど、冒険者ギルドでも似たような仕事が多いよ」


 まあ、そうだろうな。

 むしろ、冒険者の方がメインだろう。


「仕事はそんなものですかね?」

「またフロック王国に戻る時は声をかけておくれよ。配達の仕事があればお願いしたいから」

「わかりました」


 俺達は用件が済んだので魔法ギルドを出る。


「うーん、やっぱり危ない仕事がメインっぽいね」

「ですね。まあ、ゲームやアニメ、それに映画でも砂漠のフィールドは危ないですもんね。絶対にミイラとか出てきますよ」


 うーん、ゲーム脳。

 でも、俺もそう思う。


「とりあえず、冒険者ギルドの方でも聞いてみよう」


 俺達は隣にある冒険者ギルドに入る。

 すると、魔法ギルドと同じような広さで似たような作りだったが、強そうな冒険者が何人もいて賑わっていた。


「冒険者ギルドって感じだね」

「本当ですね。皆さん、強そうです」


 うーん、ちょっと怖い。


「安心せい。おぬしらの方が強い」


 まあ、魔法があるしね。


「岩見と浅井ですからね。えーっと、女性が良いんでしたっけ?」

「ネイトがそう言っておったの。あれで良かろう」


 サクヤ様が受付の右端の人を見た。

 茶髪の若い女性であり、可愛らしい顔立ちをしている。


「わかりました」


 俺達は右の女性に近づく。


「こんにちは」

「こんにちはー。ご依頼ですか?」


 女性がにっこりと微笑んだ。


「えーっと、実は今日、ここに来たんでちょっとお話を聞きたいなって思っているんですよ」

「どういったことでしょう?」

「自分達も冒険者なんですけど、ここって遺跡発掘系の危ない仕事ばっかりなんですか?」

「そうですねー……確かにそれがほとんどです。他にも魔物退治や護衛、それに各村々への配達の仕事なんかもあります……ごめんなさい。危ない仕事しかありませんね」


 はっきりと言われた。


「あ、そうですか」

「ここはハイリスクハイリターンの町なんですよ。だからこそ、不便な砂漠に人が集まり、発展したんです。安全な仕事がいいなら北にあるダルト王国をおすすめします」


 それならフロック王国でいいな。


「わかりました。それと繁華街があるじゃないですか。そこのことは地元の冒険者ギルドに聞けってフロック王国の冒険者ギルドで聞いたんですけど……」

「あー、はいはい……」


 女性がジュリアさんとサクヤ様を見て、納得する。


「観光目的で健全な感じで楽しみたいんですけど、どうでしょうか?」

「繁華街はかなり広く、多くの店があります。基本的にそういった観光のお客様は奥に行かずに大通りのお店で楽しめばいいと思いますよ。裏路地の店はぼったくりなんかの怪しい店もありますしね。一番わかりやすいのは客層を見ることです」


 客層?


「お客さんを見るんですか?」

「はい。あの繁華街の特徴なんですが、店の中ではなく、テラス席で食べるのが主流です。ですので、お客さんが見えやすいんですよ。そこであなた方と同じような女性が多い、もしくは、地元のお客さんが多い店を選べば間違いないです。逆にお客さんがお金持ちっぽい観光客ばかりだと要注意ですね。それと冒険者や探検家の男性客が多い店も要注意です。エロい店か騒がしいお店で確定ですので」


 なるほどね。


「おすすめってあります?」

「一番の人気店は砂の城っていうお店ですね。ちょっとお高いですが、安全安心の老舗ですし、ガイドブックにも載っています。美味しい肉料理と豊富なお酒が人気です」


 へー……


「わかりました。ありがとうございます」

「お金が足りなくなったらぜひ、仕事をしてくださいね。お兄さん達、魔法使いでしょ? 引く手あまただから」


 さっき金貨40枚もらったから懐に余裕はあるから大丈夫。


「ええ。その時はお願いします」

「これは来ないな……」


 うん。

 魔物はともかく、盗賊相手は嫌だよ。


いつもお読み頂き、ありがとうございます。


私の別作品である『35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい』のコミック1巻が本日より発売しております。(↓にリンクあり)

現代社会で疲れた人を癒してくれると思いますので是非読んで頂き、楽しんでいただければと思います。(もっと↓に1話のリンクあり)


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新作】
元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

【新刊】
~漫画~
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)

【販売中】
~書籍~
週末のんびり異世界冒険譚 1 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~
週末のんびり異世界冒険譚 2 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

【現在連載中の作品】
宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua

― 新着の感想 ―
買いましたー! 京香ちゃん刀持っても可愛かったw
盗賊にも大人気のノルン親分
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ