熊の殺処分に反対か...。君たちは北海道の山で暮らせるかい?
こんにちは、はせです!
最近エッセイを書いていなかったのですが、ランキングに熊の殺処分に反対する方に対するエッセイが投稿されており、私もあれこれ言おうと思い、エッセイを書いています。
私は北海道民です。
一度、本州に住んでいたことがあるのですが、生まれも育ちも北海道です。
そんな私は、熊と戦う毎日を過ごしています。
その一部を切り取って今日は紹介しようと思います。
①祖父母の畑の食い荒らし
まずこれが一番身近に起きている熊の被害です。
私の祖父母は老後の楽しみとして畑をするための土地を購入して、ビニールハウスでトマトを菜園したり、さつまいもや人参、とうもろこしや茄子など沢山の種類の野菜を栽培しています。
育った野菜を収穫しようと、私が祖父母と共に畑へ行くと、
「はぁ...」
なんと収穫間際の野菜を食い荒らされていました。一番被害が大きかったのは、とうもろこしで、ほぼ全て食べられていました。縄を3重にして我々も入ることが困難なビニールハウスも、ビニールハウスを食いちぎられ、中の野菜が食べられていました。
仕掛けた箱罠には、アライグマが2頭捕まっており、処分場にお願いして、殺してもらいました。
以前自治体にアライグマを持っていったことがあるのですが、嫌な顔をされて渋々受け取るようなことがあったので、今は業者さんに頼んでいます。
どれだけ対策しても、アライグマは農作物を食い荒らしていきます。
今年は被害にあっていないことを祈るばかりです。
②ヒグマのせいで、公園が閉鎖。
これも結構身近な話です。
ヒグマが出没した公園は、ヒグマが見つかり、確保されるまで基本的に閉園です。
そのせいで、宿泊研修や修学旅行で公園を訪れる学生は、行く先を急遽変更したり、中止にしないといけません。また、その公園にいるヒグマが見つかり、公園が開いたとしても、ヒグマは幾らでもいますので、すぐに公園内で被害が出ます。
何なら、札幌市の山の中へいけば、すぐにヒグマによって閉鎖されている公園がありますよ。
札幌市内でもそんなことが起きているのです。
③家の庭にヒグマがいる。
これは札幌市でよくあるケースなのですが、住宅街にヒグマが降りてきて、猟友会がヒグマと戦うという光景を家から見るなんてこともあります。
幸い、私が住んでいるところは住宅街で戦う光景を見れませんが、その辺りに住んでいる友達は、
「庭の目の前をヒグマが通り過ぎていき、その後を猟友会が追っていった」
と話している友達もいるくらいに、結構身近な存在です。
そのせいで、家から出れなくなったり、道が閉鎖されたりと、ヒグマが我々の生活に影響を与えるケースは多々あります。
ここまで聞いて、ヒグマを駆除するのは余儀ないことだと思いませんか?
ヒグマ1体を捕まえても、何体でも湧いてきますし、全て捕まえて動物園に入れておいても管理費だってかかりますし、そもそも年で何百体のヒグマが増えていくのでしょうか。そんなヒグマを受け入れたい動物園なんてありません。
こんなことになっているのも、人間が森の開発を進めたせいです。
そのため、熊の餌を増やそうというプロジェクトが動いたのですが、これは逆効果になる可能性があります。熊の餌を植えた所で、子孫が増え、またお腹をすかせて街へ降りてくるということがあり得るからです。
一時的には、ヒグマが街に降りてこなくなるとは思いますが、長期的な目で見ると、決して良い対策とは言えません。
そうなると、どうしても駆除するしかないのです。
道民だって、動物の命は大切にします。
歩道を歩いているキツネを見たら「あいつ!殺してやる!」とはなりませんし、可愛いねと見守るだけです。ただ、ヒグマのように時速60kmで走る動物を可愛いねと眺めることはできません。命の危険がありますし、毎年何人もの方が熊によって命を落としています。
その上でのやむを得ない判断で、駆除を行っているということだけは、忘れないでください。
ここまで説明を聞いても、熊を1体も殺すな!という方がいらっしゃいましたら、是非とも私と一緒に北海道の森の中にすみましょう!何日まで耐えられるか楽しみです!
読んでいただき、ありがとうございました!
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私としては熊を駆除することに対して、反対はしないですが、賛成とも言い難いです。
別に、罪のない動物を殺すことは良いことではありませんし、出来れば殺したくありません。
でも...我々の生活に支障が出てしまっている以上、殺さないといけないということをご理解していただけると幸いです。