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月兎  作者: ゑゴまひろ
1/1

〜昔は今、月うさぎというものありけり〜

初投稿です。情報は随時解禁されて行きます。

〜プロローグ〜


私は1人歩いている。

夜も昼もわからない時間さえわからない場所をただ1人で。

下を向いて歩こう涙が溢れないように。

手を伸ばせば地球に手が届くのに、彼には触れることもできない。

頬の線は泣き続けていたわけじゃない、彼を想い、慕い続けてきた証なのだ。

声は届かない、もう話し方も言葉も忘れてしまった。

静かな月に月うさぎがただ1人、

かつて都市だったところをただ歩き続ける。

満月京と呼ばれた、月うさぎたちの楽園、地球を捨てたうさぎたちの拠り所、私もきっとその1人。

「……み」

声がした気がした、懐かしい声、もう顔が滲んで思い出せない。思い出したくない、会えないから。

「…きみ」

大きくなる声、幻聴なら何度も聞いた、満月京の幸せに満ちた声、地球の声、彼の声。

私は全てを壊してでも彼には生きてて欲しかった。だから……

「つきみ」

やめてほしい、もう消えてほしい、この大きな耳はそんな幻聴を聞くためにあるんじゃない!

「月美!」

我に帰った。

静まり返った月に響いた声に聞いた懐かしい声、振り返ると彼がいた。

「月美…」

気づけば走り出していた、

彼の胸に飛び込む、いつぶりだろう、生物の温もりに触れるのは……

やっと赦された気がした。

安堵で目を閉じるのであった。

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