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元いじめられっ子、in異世界

もう無理だ…


俺の名前は 紅 春兎。


まあ簡単に言うといじめられっ子ってとこ


「おい春兎、早く金出せよww」


もう2,3万も取られているのに…


「…」


「そうか、もうないのかwなら継続だなww」


このいじめっ子の言った”継続”


それは俺はまだ地獄から逃げ出せないこと


学校では避けられ、集団でいじめられ、トイレにすらまともにいけなくて、放課後は殴られ金を取られ、xxxx,先生まで…


先生なんて頼れない、頼っても意味ない、警察に行く度胸もない…


あるのはなんとも言えない、屈辱的な思い


所詮あっても力のない俺には無意味な感情だった


そんな自分に”救い”は訪れない


「…、もう、無理w無理なんだよ、なw」


俺は自分自身に”救い”を執行して、この世から消えた






 い、 じょうぶ !

お、!


「おい、大丈夫か!?」


ここはどこなんだ!?確かに俺は死んだはずなのに…、というよりこのひと誰だ?


「あの〜あなたは誰、ですか?」


恐る恐る訪ねてみることにした


「ああ、急に話しかけて悪かったね。 

勇者パーティーno.4の魔法使い、ネオっていうよ、君は?」


え、勇者?魔法使い?

え?

あの、転生、ですか?

あの漫画、ラノベ的な…

え?


「あ、え、その…」


「俺記憶消失かもしれないので詳しく聞けたりしませんか?」


俺のその言葉にネオさん(?)は少々驚きながらも、人がいいのか最初から説明してくれた

どうやらこの世界には魔族という人間界を侵す生物や、数々の王国の紛争があり

そのような事態への対処のために、勇者パーティーや騎士団が数多くあるらしい

(勇者パーティーは紛争参加を嫌がるらしいが…)

そして、勇者は限られたひとではなく、努力によってなれるらしい

他にも詳しい話があったが、そこではない…


「あのネオさん?」


「うん?」


「俺ってその、どこに住めばいいんですか?」


そう、いじめられたからこそわかる

社会的な立場は重要なんだ

自分の居場所、それは何よりも俺が前世欲したものだ


「我々のパーティーは今ここへ滞在してる、一部屋ぐらい余ってるだろう、そこへ来い

なんなら今から宿舎に行くか?」


ネオさんの問にうなずき、申し訳無いとも思いながらついていくしかなかった

今オレが信じれるのはこの人だけだったし、居場所がほしい

そしてこのひとたちはいい人たちなはず…そう伝わってきたからだ



「ネオ、その子は?」


いかにも勇者っぽい人がネオさんに問いかける


「身寄りがないこどもだ、しばらくここで預かろうと思い…」


「まあいい、なら我々も一応自己紹介しておくか

”ステータスオープン”」


勇者パーティー4人が自己紹介を始める


ちなみにここで初めて”ステータス”を見れることを知った(ステータスオープンって言えばいいらしい)

まずは勇者さん、ステータスをミてみる


名前 ナガレ(Lv.99/99)

所属 勇者パーティーno.4

固有 尊大な剣聖(相手に与える威圧感1.5倍)

   猜疑心(慎重深く疑いが強い)

スキル 剣聖

攻撃 7998/10000

魔力lv 67/100

すばやさ S(下から順に、E,D,C,B,A,S,X,Z)

ぼうg 


「終わったぞ、次、ネオ」


まだ見終わってないんですけど!?


「私はもう自己紹介したので…」


ネオさんのステータス見れてないんだけどな


それから残り2人も同じように自己紹介した

名前はそれぞれ、コウとリオだった


「じゃあお前もやれよ」


ナガレさんに言われ、呟く ”ステータスオープン”


名前 クレナイ(lv.5/99)

所属 なし

固有 スキル強化(スキルが強化されやすい)

   技開放(新たな技の習得機会が増える)

スキル ??(解放条件をまだ満たしていません)

攻撃 2/10000

魔力lv.10/100

すばやさ E

ぼうぎょ E


俺、クレナイって名前なのか…

スキルがまだわからない…?


「なにかと不確定なところが多いが今回は許可してやる、クレナイ」


「ナガレさんありがとうございます!」


「クレナイくんの部屋は〜ここね!」


リオさんが指差す方向に 向かう


「今日はもう眠るといいよ、疲れただろ?」


コウさんがそう言うので、甘んじて寝させてもらうことにした

彼は最後に部屋にアロマを炊いていった

不思議とその夜はよく寝れた



翌朝、騒がしい声で俺は起きた

「ネオくんがこんなことするなんて…!」

「お前、軽蔑するよ?」

「私はやってない!」


みると、ナガレ以外の3人が言い争っていて、ナガレは一人座っている


「あの、どうかしたんですか?」


そう声をかけると、ナガレは俺を見つめながらこう言った


「今朝の話だった

ネオが起きるのが遅いと思いネオの部屋に入ると、そこには縛られた女とスウスウ寝てるネオがいた」


思わず息をのんだ

あのネオさんが!?そしてナガレは話を続ける


「女を開放して話を聞いてみると、ネオに襲われたという

それだけだと俺はさすがに信じなかった」


なにか証拠があるのだろう…どんなことが…


「実はクレナイは知らないかもだが、この世界には連絡用システムとして、魔力を利用したチャット機能があるのだが…」


この世界にもそんなものがあるのか…

思わず前世を思い出す

あることないことをグループLI○Eで言われて、さらにいじめられる

あんまりいい思い出はなかった


「女の持つその端末にはネオが昨日女を呼び出しているチャットの画像があった」


「ナガレさんもそんな端末持ってるんですか?」


「ああ。俺も持ってる、そういやお前は持ってないのか…

こんなものだ」


ナガレが見せてくれたものは、持ち運べる端末

いわゆるキッズケータイみたいなやつだった


「他にも証拠はあるがさすがに無関係なお前に喋れるものはない」


さすがにそうだよなって思って俺もうなずくしかなかった


「そうだクレナイ、コウとリオを呼んでくれ

ネオの処遇を決めるから」



コウさんリオさんを呼んだあと、一人のネオさんに会いに行った


「…ネオさん」


なんだ、と言いたげに彼は見る


「ネオさん、本当はやってないんじゃないですか?」


「…ああ」


「本当にですか?」


「私はやってない」


そのときだった、俺の体がかすかに熱くなり、強制的にプロフィール欄の”スキル”へと飛ぶ


スキル 晒し・改  

概要:冤罪、いじめ、弾圧などに対抗する手段の最高格スキル

   悪を周囲に晒すことにより、被害者の社会的立場を回復させ、加害者を追放できる

能力;①真偽の高速判断 相手の言うことの真偽が把握できる

   ②情報整理   頭がよくなる

   ③自動情報管理 調べる対象の情報を集める

   ④<未開放>


④からは未開放だった

俺は能力①をネオさんに使った


<スキル・晒し・改>

ネオ「やっていない」→真


ハハ、そういうことかよ


あの女が、”いじめっ子”ってことか


滅ぼすしかない、よな


「ネオさん、俺に任せてください

あの女…」


「終わらせてきますから」


誰かを嵌めようとするもの、いじめ倒すやつら、理不尽な弾圧、そんなものに俺はもう

二度と屈しない


一度俺のすべてを壊したものに対して俺は復讐を誓った



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