第五話:Gの悲劇 解決編
吉田 「むむむむ、……分かんないなー。いったい誰が、どうやって吉崎さんを殺したんだ?」
吉原 「ふっふっふ。それでは、今から始まる解決編で全ての謎を解き明かしていこう」
吉田 「くそー、……くやしい!」
吉原 「まずは、凶器だ。バナナの皮に、弾が入っていないモデルガン、たわし、スリッパの片方、洗濯バサミにハンガー、リカ○ゃん人形、そして10tハンマー。この中で凶器になりそうなものは何か……分かるかな?」
吉田 「凶器、……うーん。やっぱり10tハンマー……かな?」
吉原 「チッチッチ。重量挙げの選手でも四百キロを持ち上げるのが限界なんだぞ。どうやって10tもあるハンマーを人間が持ち上げるんだよ」
吉田 「いきなり論理的な説明するな! だいたい、そんなものが家の中に転がっていること自体、おかしいだろ! どうやって家の中に持ち運んだんだよ!」
吉原 「吉田よ、………………籠の中の鳥は鑑賞される道具でしかない、と憶えておくといい」
吉田 「意味不明なこと言って誤魔化すんじゃねえ!」
吉原 「今の台詞、……かっこよかっただろ」
吉田 「アニメの台詞をパクっただけじゃねえか!……それより凶器はなんだよ!」
吉原 「ふっふっふ。今回の事件の凶器はずばり!…………………………………」
吉田 「早く言えよ!」
吉原 「スリッパの片方だ!」
吉田 「……スリッパ?」
吉原 「そう、スリッパ」
吉田 「……そんな物でどうやって人を撲殺するんだよ?」
吉原 「人?……いつ、だれが、吉崎さんは人間だ、なんて言った?」
吉田 「な、何!?」
吉原 「そう、……実は、吉崎さんは“GOKIBURI”だったんだ」
吉田 「ゴ、ゴキ…」
吉原 「ブリっ子」
吉田 「な、何でそんなものに名前が付いてんだよ!!」
吉崎 「俺の友達だから」
吉田 (・〇・)
吉原 「もう分かったろ。パン! という音は、Aさんが凶器のスリッパを振り下ろしたときの音。つまり、犯人はAさんだ!」
吉田 「じゃあ、あのCさんが1階に行った時に聞こえた、ドスンと言う音は!」
吉原 「あれは、Cさんがバナナの皮で滑って転んだ音だ」
吉田 「…………………………」
吉原 「これで、BさんとCさんが倒れている吉崎さんに気がつかなかった訳も分かっただろ。二人はただ、“吉崎さんの体が小さかったから気が付かなかった”だけなんだ」
吉田 「じゃあお前は…………瀕死のゴキブリを見て本当に救急車を呼んだのか」 (ギロリ)
吉原 「吉崎さんは同じ家に住んでる大切な友達だ。当然だろ」
吉田 「ふざけるなー!! おれはこんなの認めねえぞー!!」




