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Silly Seeker  作者: 白銀
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後書き

 ※この作品は2013年頃に書かれ、自分のサイトに掲載しているものを、この後書きを含めそのまま投稿しています。


 今作「Silly Seeker」の物語には元ネタがあります。

 私がとあるオンラインゲームで体験したことがそれに当たります。それが何かはあえて明かすことはしません。オーソドックスなファンタジー世界っぽくしていますが、そのオンラインゲームに関しては、知っている人なら何となく察することができる人はいるかもしれません。

 当然、作品化するにあたって大幅なテコ入れはなされています。キャラクターの名称などの固有名詞は作品化するためのオリジナルなので同名のキャラがいても当然ながら関係ありません。その辺はご了承下さい。

 かなり印象に残っている出来事だったため、作品化に至りました。意図としては、この件に関して読んだ人がどう思うだろうか、何か思うところはあるだろうか、という割とありふれたものです。それが知りたい、という部分もありますが、何よりも読んだ人が何かを思ってくれること自体が私としては目的です。

 今作のメインキャラであるクライスの元となった人物は、実際、変えることはできませんでした。

 私は可能性という理想を捨てたくはないと思っています。ただ、実際にはいくら頑張っても可能性に届かない、なんてことはざらです。今回もそういうことだっただけ、と言えばそれまでです。

 ただ、この後書きを書いている2013年2月現在、私の身近にもクライスのように人と分かり合おうとしない人(もちろんクライスの元となった人物とは別人)がいまして、元となった件に関して少々意識してしまっているのです。

 どうにかして変えることはできないのか。変えられないのならどうすればいいのか。変えるにはどうすればいいのか。そもそも変わる余地はあるのか。耐えるしかないのか。等など。

 作中や元となった件では、簡単に縁が切れる位置にいましたが、クライスの元となった人と違い、そう簡単には別れることができないこともあり、付き合い方というものを考えなければなりません。

 その辺りの事情も含めて、自分の中で整理したかったこともあり作品化した次第です。


 一つのファンタジー作品として見た場合、色々と設定や情報は盛り込んでいますが、アクションシーンは少なく、会話が多めという物足りないものになってしまっているかもしれません。元々は人間関係や人間性の問題を書くことそのものが目的だったため意図的に書いていなかったりもします。そういう部分を書き始めるとキリがなくなってしまいそうでしたし、人間関係的な部分の作品としての比重が薄まりそうだったというのが理由です。

 長く続ける理由や必要がなかったというのも一つの要因で、山場であったりカタルシスであったり、そういったものを度外視しているのも事実なのでエンターテイメントとしては駄作の部類かもしれません。

 言ってしまえば、単純に書きたかった、書いてみたかっただけ、という私のエゴ的な作品だったりもします。

 これにお付き合い頂いた方には、感謝と同時に、あまり良い作品とは言えないものに付き合わせてしまい申し訳なくも思う次第です。


 また、もしも元となった一件に関して続きができれば「Silly Seeker」も続く可能性があります。

 あって欲しいような欲しくないような、複雑な心境ではありますが……(苦笑)

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