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影文者  作者: 温寺 恵一
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一期一会

とりあえず今回は彼女(先生)と(僕)の出会いを書きました。これから彼らの関係はどうなっていくのでしょうか?

僕は高校を卒業したあと東京の大学に進んだ特に理由があったわけじゃないただ地元から出たかったからだ。東京で住む場所を考えていなかった僕は、案の定苦労した。どこも家賃が高い、高すぎる。困り果てた僕に、助け舟を出してくれたのはその時よく行っていた喫茶店のマスターで知り合いが持っている訳あり物件を紹介してくれた。そこは駅から少し離れているもののけっこう広く、前の家主の家財道具も残っていてありがたかった。大家さんに家賃が安いわけを尋ねると同居人がいるからと教えられた、高校では寮生だったし共同生活には慣れている、僕はすぐに契約した。

「あれ?君が新しく引っ越して来た人なの」。

大家さんに鍵を貰って我が家に向かった僕を出迎えたのは若い女性だった面食らって頷くしか出来なかった僕に、「何してるの入りなよ、ここは君の家だよ」と彼女は言った。

まさか同居人が女性だとは……あまり女性が得意じゃない僕は最初は目を見て話すことにも難儀した。それでもお互いの個室や要望を一通り話し合った僕たちはその日から一緒に暮らし始めた。

その日僕は新生活に対するドキドキで眠れなかったので小説を書くことにした、彼女は夜中までテレビをつけているのでちょっとうるさかったけどそれは、お互い決めたことなので気にしないでいた。つい遅くまで書き続けた僕は、机に突っ伏したまま眠ってしまったらしい。翌朝寝過ごした僕を起こしたのは彼女で「ほら、早くおきなよ早寝早起きは健康の基本だよ」と僕を起こしに来た。寝ぼけていたせいで僕は彼女が書きかけの原稿用紙を見るのを止めることができなかった、自分でもわかる未熟な文章を見られるのは恥ずかしい。

「君小説を書くんだね、ねぇ折り入ってお願いがあるんだけど」僕の方を向いて彼女はこう言った

「私の代わりに小説を書いてくれない?」。


連載などしたことがなかったのでタイトルに1とつけてしまいました……別に二部作でもないんです。

次回の更新もできれば2〜3日の間にしたいと思います

感想はどんな内容でも受け付けていますのでよろしければお願いします。

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