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影文者  作者: 温寺 恵一
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作家の卵と不思議な作家

私の初連載作品です。

これから少しずつ更新していこうと思いますので読んで頂けたら幸いです。

感想お待ちしています…厳しい言葉を糧に優しい言葉を励みに頑張ります。

目覚まし時計のアラームが否が応でも僕を起こす。

「何もそんな堅苦しく行く必要はないじゃ無いか」

思わず恨み節をぶつける、顔を洗って朝食をとる。先生はまだ部屋にいるのだろう、三台のテレビを点けっぱなしにしてスーツに着替える鞄に原稿が入っているのを確認して家を出る、出版社に向かい担当に原稿を渡す

「これが今回分の原稿になります、何か不備がありましたお伝えください」

「確かに受け取りました。ところで先生にお会いすることはできませんか?」

「すみません先生は人を選ぶ方でして」

「わかりました、原稿料はいつもの口座に振り込んでおきます」

雑誌編集部に原稿を届けその後買い物に行く、メモに書かれた物を買うのだがスーパーではなく商店街に行がなければならない、メモに買う店まで書かれているからだ。一度全てスーパーで買ったらすぐに見破られた、それ以後大人しくメモに従っている。買い物終わりに喫茶店で昼食を済ませ夕方まで自分の小説を書く、自分だけの時間はあまり無いので苦労する。

「先生ただいま帰りました」

「お帰りなさい、今日もお疲れ様ご飯を食べたら代筆をお願いします」

夕飯の下拵えは行く前に済ませているのでサッと作る、今日は寒いので小鍋立てにした鍋に引いた昆布だしの中にアサリの剥き身と白髪ねぎを入れる、ぐらりと来たところで火を止めて食べる直前に七味を振る。酒が欲しくなるがこの後やることがあるので控える。

「どう?美味しいでしょ」

「ええ、今日も美味しいです」

料理を褒めると先生は喜んでくれるし、実際美味しいのだ。食べて少ししたら夜の10時まで執筆作業だ、執筆と言っても先生が言う言葉を原稿用紙に書き出すだけなのだが…

10時からは先生の為に本のページをめくる、先生が近くて少しドキッとする、読書の後は少し話す、内容はたわいもない、野球とかニュースとか。その後はお互い自室に戻って僕は寝る、遅くても12時には寝ることにしている。先生曰く

「早寝早起きは健康の基本だよ、それに君が体調を崩すと私も困るんだから」だそうだ。


その日寝る前、僕はここに来た日のことを思い出していた。


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