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獅子のごとく  作者: 久夛良木慈庵
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閑話休題〜その後の館長〜

獣王→獅子王に変更しました。

「クソッ!何なんだあの男!」


彼の名はボルドー=ディランメリー。アリスを奴隷にした館長である。


あの男とはもちろんシンバ=シシガミのことであって。そしてボルドーは裏ギルドという普通では頼めないことをするギルドに来ている。


誘拐、盗み、果ては殺しまで金次第で快く受けるのがこの裏ギルド。


「金ならいくらでも払う。ある男を殺して欲しい。条件は戦闘力に確固たる自信があるもの。」


そう書いてクエストを出した。


程なくして裏ギルドから連絡があった。それは承諾の報せだった。


慚愧蜘蛛。裏の世界では名の知れた虐殺集団だ。


「あんたがボルドーかい。」


慚愧蜘蛛の頭、ギルティ=ザングースは小さな声で聞く。


全身を黒い服に身を包み、顔は黒い布でグルグル巻き。赤く血走った目だけ見える様はひたすら不気味としか言えない。


「あ、ああ。私がボルドーだ。君はザングースくんだね。」


彼らはすこし世間話をして、本題に入る。


「で、その男の特徴は?名前はわかるか?」


「黒髪の短髪で、顔は比較的整っていたたな。何より獣のように鋭い目だったのを覚えている。」


ギルティはその特徴に思い当たる節があった。


「……こんな感じのマークをどこか身につけてなかったか?」


ギルティは黒のペンで正方形を描いて、器用に塗りつぶしてライオンを浮かび上がらせた。


「これは…おお!そうだ!確か壁にそのマークの黒い石がめり込んでいた!」


それはシンバが檻と肥えた男を破壊するためにポケットにあったその石を投げた。


「…悪いが降りさせてもらう。コイツだけは勘弁してくれ。」


「なっ!何故だ!?あの男はそれほど恐ろしい男なのか!?」


裏の世界は表よりも手を出してはいけない者が如実に浮かぶ。


「その男はシンバ=シシガミ。獅子王と呼ばれる化物だ。」


「嘘…だろ」


獅子王という名前は誰でも知ってる。しかしその人物は誰も知らない。何故か。


それは見たものはすべて殺されてしまったから。


シンバが獅子王だと知っている者は彼らを含めて数人しかいない。


彼らが怯えている時、彼の獅子王はアリスとお昼寝タイムだった。

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