032話
今夜(?)も連続投稿。
書けなかったあの時間は何だったのだろうか。
学校の運営にはお金が必要だ。
国立セントラル王都学校も例外ではなく、国からの運営金と様々なところからの寄付で賄われている。
学校の権威が高ければ高いほど寄付金は多くなり、逆もしかりた。
逆に言うと、寄付金が多い学校というのは人気で権威が大きいのだ。
もちろん寄付というのは名目でそれなりに目的がある。
一つ目は就職先としての紹介だ。
貴族が後ろ盾付くというのはそれだけで価値がある。貴族の次男三男は家を持たないので商会に引き込みやすい。
それに国立セントラル王都学校に入学する時点で実力者である場合が多く、外れが少ないのだ。
二つ目は広告だ。
主に貴族の子供、それも成人前のこれから世の中にでる世代がいるのだ。広告をだす絶好の場といえよう。
三つ目はアピールのための寄付
学校に寄付するということを言うため寄付金。
もしも寄付した学校から有名人が出たとなると、その学校に寄付していたとアピールできる。
都合が悪ければ黙っていればいい。
大体この三つだ。これ以外は本当の意味での寄付がほとんどだ。
今年も寄付金が集まり、国立セントラル王都学校が運営に必要な資金が集まった。
校長もこの時期ばかりは不安なのだ。ただ、今年は例年よりも資金の余裕が少なかった。
入学歓迎パーティーが近いある日、国立セントラル王都学校に三通の手紙が届いた。
魔法ギルド、剣士ギルド、そして王宮からだった。
王宮からは補助金を出す用意があることと、外出制限の緩和を求める手紙だった。
これは別に何の問題もないので補助金交付の申請と外出制限を門限のみとした。
問題なのは魔法ギルドと剣士ギルドだ。
二つのギルドは条件付きで寄付金を出すといってきたのだが、その条件が不自然というよりも謎だったのだ。
魔法ギルドは入学歓迎パーティーである女子学生の参加と魔法ギルドからの人員三人の参加を認めること。寄付金は金貨百枚(日本円感覚で十億円)
剣士ギルドは入学歓迎パーティーで剣術の授業をとっている者の全員参加と剣士ギルドからの人員一人の参加を認めること。寄付金は金貨三十枚(日本円感覚で三億円)
校長は悩んだ。
学校としては無視できないほどの金額の寄付、さらに今年は余裕がないのでほしいところ。
校長は職員会議でこの寄付金の話をだした。
剣士ギルドの条件については、条件に該当する生徒に対して、参加すれば、学内だけで有効な金券を発行することにした。
衣食以外については個人で使えるお金に制限をかけているのでこれは大きいだろう。
魔法ギルドの条件に関しては、個人に直接交渉することにした。
幸い女子生徒なので交渉は楽だろうと予測した。女性はパーティーが好きなことがおおい。さらに入学歓迎パーティーは出会いの場でもあるのだから。
ちなみにある女子学生とはユフィのことである。
展開見え見えですいません。
フラグが乱立しております。しかも解かりやすく。
読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけたら幸いです。