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あなたは神を信じますか  作者: 赤木 咲夜
本編 第一章 魔法の世界編
12/51

009話

本日最後の投稿です(たぶん)


どうぞお楽しみください。

十歳になった誕生日の日

私たち三つ子は父に呼びだされた。なんでも今日から貴族としても振る舞いを身に着けるために毎日特訓をするらしい。


薄々屋敷や部屋の調度品をみて気づいていたが、あなたは貴族ですといきなり言われても実感がない。


なぜ急に特訓をすると言い出したか、それは近々王都に引っ越すらしいからだ。

今までは国の端に領地をもつ下級貴族で、少々お転婆だろうが態度が作法がなくても問題なかったが、王都にすむとなると話は変わるらしい。そしてこの年頃にパーティデビューするのが貴族の文化、王都には父の親族もいるため、粗相なことはできない。


なんとも解かりやすい理由だ。


そして生活のサイクルが変わった。

ーーーーーーー



一日の最初は着替えからはじまる。


朝早くに起き、着替えるのだが、最初の地獄はコルゼットの装着だ。

私は完全に痩せ型で殆ど余計なものが付いていない。勿論胴回りも細い。その細い胴回りをさらにコルゼットで無理やり締め付ける。


内臓が口から出そうだ。


そして着替えが終わると朝御飯だ。コルゼットのせいで内臓が圧迫され、まともに食べることができない。

ちなみに姉は魔法使いなので、コルゼットをつけずに黒いマントを羽織るだけだ。マントの中身は基本的に自由らしい。弟はアニメなどで出てくる貴族の格好を思い浮かべてくれれば解かりやすいだろう、大体同じだ。


朝御飯が終わると、作法授業がはじまる。


歩き方、挨拶の仕方などなど、非常に面倒。精神力が削れていく。


昼ご飯はコルゼットが馴染んでくるので少し食欲が湧く。


昼を過ぎると、ドレスのまま体を動かす練習をする。

襲われる可能性は否定できない。どこの世界でも性的嫌がらせはあるようだ。特に下級貴族は貴族であっても身分は低い。身分が高いことをいいことに、傍の使用人やボディーガードを払うことはよくある話らしい。男の力で押さえつけられると女の力では抜け出すのは難しい。こういう時、男ならばいいのにと思う。

いざとなったら魔法で攻撃すればいい話だが、魔法を使えることは父に内緒なのでこれもする。

ちなみに姉は魔法使いなので、襲われる可能性はほとんどない。それに魔法使いは希少で、国から守られる。国を敵に回してまで襲う人はいない。

弟は襲われる可能性はない。男を襲う男はいないのだから。


夕食を食べたあと、やっとコルゼットを外すことができる。


夕食後は自由だ。シャワーを浴び、くつろぐ。お風呂はこの世界では習慣がなく、一部上級貴族と王族などが湯あみとして入浴するくらいだ。


そして一日が終わる。


勿論待機状態は常に保っている。

読んでいただきありがとうございます。


感想などお待ちしております。

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