年子達の幼稚園!?
年子が幼稚園に行ってない事に気付いたパパとママは慌てた。
第3話「お入学」
8月も終わりになると双子は年子の2人に
「もう夏休みももう終わりだね。」
「あぁ、また幼稚園が始まるよ。」
と言うと、年子達は
「何、幼稚園って?」
「学校じゃないよね?」
と言うので美緒ちゃんは
「鐘くん、私と同じ年なのに幼稚園行ってないの?」
「あの、幼稚園は行かないとまずいんじゃないかな。」
と言いました。
その夜、夕食の席で鐘くんが
「ママ、美緒ちゃん達、幼稚園って所に行ってるみたいだけど僕達も行かなきゃいけないんじゃないの?」
と言うと、パパとママは慌てて
「そうよ、この子達、もう幼稚園よ!すっかり忘れてたわ。」
「俺も病院が忙しくて、すっかり忘れてた!」
と言い、今度は2人して
「やはり、うちの子は有名私立の幼稚園よね!」
「そうだ俺の後継ぎは慶應か学習院だろ!」
と盛り上がってしまい子供達はそそくさと子供部屋に引き上げたのでした。
結果からいうと途中からだという事で、すべての私立の幼稚園から断られ仕方なく双子の行っている「杉の子幼稚園」に鐘くんは双子と同じ年中に、鈴くんは年少に編入する事が出来た。
そして問題となったのが通園で、スクールバスで良いと思うのだが2人の両親は自分達の息子がバスなんてと言い出し、何とパパは通園用にアメリカにある特注なオートバイを作らせたのでした。それは世界に1台しかないチャイルドシートが付いたオートバイだったのです。
朝仕度が終わるとパパはまず鐘くんを乗せ時速60キロで飛ばし、次に鈴くんを乗せると遅れを取り戻すかなように時速120キロで園まで飛ばすのでした。ただこの送り迎え鐘くんは大喜びなのですが、大人しい鈴くんは怖がってわぁわぁ泣くので、今度は病院の老人用のバスで送り迎えする事にしたのですが、これには2人共嫌がり、結局、婦長のカローラ?で送り迎えされるのでした。
結局、年子の幼稚園は、双子と同じ幼稚園になった。