御題三 「いやいや、え? 何なの? これ、何なの?」
お久しぶりです。
無理やで………ホント。
もうちょっと進んでくれないと書きづらい。
だって、まだ御題でていないのだものッ!!
それが書きたいのに!
………でも俺天理三年生好きだ。
キャラはまだ出来てないけどねぇ~。
「さぁ、さぁ、此所が今日から君の住処よ」
「住処? 住み込み?」
「別に住み込みでも良いよ?」
「いや、夜中の学校なんか怖くて眠れません」
「そう? 住めば都って良く言うし、住めば?」
「軽いですよね? 何故そんなに住ませたいのですか?」
Q、此所は何処だ?
A、校舎六階の教室。
Q、この広さは何だ?
A、三つ程の教室をぶち抜かれています。その為の開放感。言うならば、なんてことでしょう………並みの開放感。
Q、此所はホテルか何か?
A、内装は教室、なのだがキッチン、冷蔵庫、ソファー、液晶型テレビ、そして大きい円卓。………なんだろうな。うん。ゴメン、アンサーになってないね。
Q、俺の横に座っているのは誰だ?
A、天理真梨。茶髪ロングヘアの麗しい美女。制服の改造無し。が、隠しきれない彼女のプロポーション。推定Dカップ。が、そのウエスト。そして脚線美。何だ………彼女の身体は兵器か?
Q、………此所は何だ?
A、まぁ2話でも触れたけど、『御題倶楽部』だね。
「………それ結構アレな発言だよね?」
A、ん? そんなの今更だよ。1話からぶっちゃけ会話しちゃってるじゃん? だから気にしたら負けだよ?
「………」
「あらら? どうしたの? ボソボソ独り言なんか」
隣に座る天理真梨が頬杖を突きながら顔を覗き込む。
キュート、だ。可憐で麗しく、………パーフェクトじゃないか。
その美しさと可憐さに我等が主人公の竜王三郎は顔を赤くしてしまう。初心だから。しょうがないよ。
「へ、いや………あ、あの………」
「ん?」
「………何で、俺を此所に?」
「忘れたの? さっき理由はちゃんと言ったつもりなんだけど?」
さてと、2話の最後は皆様知っての通り、そして次の話で飛ぶのもまぁ良くある事。
なのでその空白の時間へいざ! 戻ってみましょう!!
「………お前、キャラ統一しろよ」
数分前。数十分前。………数時間ではない筈。
校舎前。部活勧誘(伝統行事化)が行われている中、二人の美女が睨み合っていた。
一人は、
「おい、天理。お前が腕を絡めている男は私の実弟だ。そこを理解しているのか?」
黒髪ロングでスーツを着る出来る女に見える、名は竜王創。実は教師。
そしてもう一人は、
「あら? 別に弟さんが何処の部活に入ろうが良いのでは? そこまでブラコンだったので?」
茶髪ロングで改造無しの制服を着る麗しい女、名は天理真梨。三年生。
「相変わらず教師に対して口の利き方がなってないな。折檻がご所望か?」
「弟さんの事になると結構熱くなってしまいますよね? それ程に大好きなんですか?」
「その減らず口をさっさと塞げ。お前の倶楽部を徹底的に潰すぞ」
「何時もはそんな事言わないのに。よっぽど?」
火花が散っている様に見えるのは合成だ。
竜王女教師ならばその睨みで人を殺せるかもしれないが。
周りの勧誘組や新入生はやっとこの二人の異様な空気感などに気付いたらしい。
コソコソと話したり、何故か震えたり、泣いたりしている者も居る。
そんな中、自分のポジションの危険性に気付き始めた我等が主人公、竜王(普通)は冷や汗をながしていた。
………あれ、俺、ヤバイんじゃね?
今現在竜王(三郎)は天理三年生に抱きつかれている。
それを射て殺す程鋭い眼で睨むは彼の姉。
「………修羅場?」
「あの普通な男は誰だ?」
「なんで天理がアイツに抱きついている?」
「竜王先生今日も綺麗だ………」
「てか、天理さんがこの場に居るのも珍しい」
などと言った小さな声だけども結構聞こえる声は竜王(弟)の耳にも届いている。
「あ、あのぉ」
この状況を打破、てか逃げ道を探す為に竜王(チキン三郎)が天理三年生に話し掛ける。
「ん? 何かな、三郎君?」
「あっ、ぅ………えぇっと………」
見上げながら微笑み首を傾げる彼女はまさしく女神か天使であろう。
顔を赤くしてしまうのはしょうがない。だって、可愛いんだもの。
天理三年生は一見してもクールビューティーだ。
そんな彼女が首を傾げ微笑むッ! ギャップだよね! 萌えだよね!
「おい。私の実弟に色目を使うな。色魔」
そんな状況を面白く思わない竜王女教師。
「………嫉妬?」
「―――コロスゾ」
竜王女教師の青筋が限界値を超えようとしている。
遂には片言。この作品に似合わない殺気を撒き散らしながら天理三年生を睨む。に、巻き込まれている竜王(THE普通)は可哀想なのだがある意味当事者なのでしょうがない。
「あちゃぁ、少しからかい過ぎたかな?」
頬をポリポリと掻きながら天理三年生が冷や汗を流す。
「で、でた………竜人だ」
「おいおい、ここら一帯を焼け野原にするつもりか!?」
「地球が、滅びる………」
「ワン○ースの続き気になるのに………こんな所で死ぬなんて」
「お、おい! 誰か! 勇者は居ないか!?」
世界観無視しまくってんなぁ。
この作品にファンタジー要素を加えないでくれ。手に負えない。
「………みんな何言ってるんだ? てか、竜人て何?」
竜王(弟、多分)は首を傾げた。
「へ? ………ほぉう」
その呟きが聞こえた天理三年生は凄まじく悪い顔をしていた。小悪魔と言いたい所だけど、完全に悪魔であった。
そんな中で竜王女教師はゆっくりと天理三年生に近づく。
「………天理、離れろ………今すぐ離れ無ければ―――」
低く、脳天に直接響く程に強い声。決して大きくない声なのだが、その声は一帯に響く。
が、その声を遮りニマニアと笑う天理三年生が竜王(もう普通じゃなくね?)の腕を引っ張る。
「良いのかなぁ? 弟君の目の前、で」
世界観をぶち壊す竜王女教師の殺気が一瞬揺らいだ。
「………」
そして何故か冷や汗を流し始める。
「………ふふ、ビンゴ」
「へ? 俺? てか、展開に追いつけないんだけど?」
しょうがない。しょうがない。
頭にクエスチョンマークを浮かべる竜王(主人公だよ)と眼が合う竜王女教師は何故か後ろへ下がる。
その姿を好機とみたらしく、天理三年生は竜王(不通、スマン変換ミス)の手首を掴み高らかに挙げる。
「へ!?」
矢張り着いて行けない。
天理三年生は大きく息を吸い込む。
「彼、竜王三郎は只今から我が『御題倶楽部』に入部いたします!! ハート、とか付けます?」
キラン、なんて付きそうなウィンク。そんで、高らかに宣言。この場の時が止まる。
「さっきからそのお、御題って何んですか?」
彼は除いても問題無い。着いてこれてないから。
そして止まること数秒。
「「「「「「「「「「はぁいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!???」」」」」」」」」」
野次馬達からの大合唱。
目を見開き口をあんぐり。
まるで凄まじい事を知ったかの様に、ラスト数秒での急展開の様に。
この状況の当事者は、
「え? へ? は?」
大合唱にビビリ、脳みそショート気味に。
そんな彼を尻目に、何故か悦に浸っている天理三年生。
「チッ」
悔しそうに舌打ちをする竜王女教師。
「うぉぉ!! まさか『御題倶楽部』が新たなメンツを!?」
「ヨモ高が動くぞ!?」
「去年は誰も入部しなかったのに!?」
「てか、今竜王って………」
「まさか竜王先生の弟か!?」
「スゲェサラブレッドじゃねぇか!!」
「いや、ある意味ダークホースだぜ!」
盛り上がる、盛り上がる。
新入生も周りに流されて叫んでいる。教師も叫んでいる。
「さぁ! 今から君の新天地へ!」
竜王(尾当と、スマン変換ミス)の手を引っ張りながら訳分からない事を叫ぶ天理三年生。
「は? いや、ちょっと待って!? どう言う事!? なんなの!? まったく着いて行けないんだけど!! てか、さっきから()の中どう言う意味だゴラァ! 変換ミスって!」
ツッコまないと思ったら捨て台詞の様にツッこんだな。流石だ。
「天理ッ!! お前後でどうなるか解ってるんだろうな!! 序でに三郎! お前もだ!!」
「既に貴女の弟は私の手中! 今後が楽しみですねぇ!!」
「何故俺も!? 俺が何したってんだァァァァ!!!」
「ね?」
ハイ、戻って来て現在。
「いや、説明も何も拉致では?」
「ちゃんとしたよ? 入部。これ以上の説明は無いと思うけど?」
随分容姿と異なる。性格の方は大雑把らしい。
「入部って、俺このえぇと『御題倶楽部』でしたっけ? 活動も良く知りませんし、てか、姉が面倒な所が出張ってるって言ってたのは此所の事なんでしょうね、きっと。………俺、姉さんに殺される」
一気にテンションを落とし、この後に起こるであろう大虐殺を予感し身を震わす。
「大丈夫、大丈夫」
結構な楽天家なのかもしれない。
その後は変な沈黙。
どんな会話すれば良いのか解らない、てか未だ状況が掴めていない。
横で天理がニコニコしているだけ。三郎は挙動不審。
これは何て言うプレイ?
「ハッハハハハハハハ、ハッハハハハハハ!!」
「!?」
突如響き渡る男の笑い声。
一体誰なのか!?
この後三郎にどんな不幸が!?
彼の戦いはまだまだ終わらないッ!!
「………あれ? 終わり? 何この引き?」
ぶっちゃけ切った方が次話の都合が良いのだッ!!
「ハート、とか付ける?」
付けてェェェェ!!!
って、なるのか?
でも、俺天理三年生みたいな子タイプだ。
竜王女教師の事はもう少し話し進めば好きになる。
次話ぐらいからやっと御題&メンツが揃います。
もしかしたら回想で終わるかもね。
では、次も読んでね。
「ハート、とか付ける?」