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おまけ 雑な世界設定と主要キャラ②

■ローズレッド王国

建国から150年の歴史を持つ若い王国。

荒れ地の中、初代ローズレッド王が旗を掲げ、それに従った人々によって興されたとされているが、

実際には、かつて存在した国の跡地に建てられたものである。


その国の名は歴史から完全に消されており、真実を知るのは長命な者たちだけ。

しかし、彼らもまた口を閉ざしている。

本来その程度の年数で歴史から消えるわけがないのだが…真相は不明。



■フィギル地方

王都パルキノンの最南に位置する辺境の地。

周囲には禁断の森しかなく、そこ以外なら出現する魔物もE級〜D級が中心で、初心者向けとされる。

村や街からは兵士や冒険者希望の者達が他所に流れていく傾向が強い。


この地を訪れるのは、再起を誓った者、生きる場所を失った者、あるいは経験を積むための足がかりと考える者たち。


以前は貧民の定住が多かったが、貧民政策によって人々の暮らしは多少安定し、更に安定を求めて新たに移住してくる者も増えつつある。

その量が想定以上に多く、追いついていない部分が目立つ。


賊騒動をきっかけに、各地でD級の魔物が多く発見され、さらにC級以上の魔物の姿も確認されたことで、他領で燻っていた冒険者たちが流入し、活気が生まれた。

その反面、古株の冒険者と新参の冒険者で問題も増加し、全体の治安はやや悪化している。


■バルナバ

フィギル地方の中心都市であり、領主フィギルが暮らす街。

発展はしているが、依然として田舎の雰囲気は残っている。


街道整備により、領内の村々との往来が格段に向上。

新女神教の影響力は弱く、政治的価値も乏しいため、フィギル自身もお布施をあまり行っておらず、

教会にいる神父も出世コースから外れた負け組なので、やる気もない。


現在流れてくる移住者に対する新しい村の開発を急いでいるが、

冬前に終われば上々というペース。


■オルババ村

アイオンたちが住む村。


人口流出は少なく、働き手もいて村は安定している。

街道整備によりバルナバへのアクセスが改善された。


識字率が高く、村人がバルナバやカルララ村へ派遣され、文字を教える活動も行っている。

旧女神教の信仰が残る村だが、教えを強要することはなく、周囲からも受け入れられている。


なお、この村はローズレッド王国建国以前の旧国に属していた。

それを知る者はほぼ存在しない。



■カルララ村

フィギル地方で最も王都に近い村。

とはいえ、依然として田舎であることに変わりはない。


人口流出が止まらず、働き手が不足していたが、

街道整備政策によって貧民層の労働力が流入し、状況はやや改善された。



■ヘルケイル山

どこかにある山。

雷轟が世を捨て住み着いたという情報以外はなし。




■アイオン(14)

主人公。片手剣から双剣に持ち替える。

さらに風の体外魔法を使えるようになったが、制御はまだまだ不安定。

火の体外魔法の因子も手に入れているが、まったく扱えない。


剣術の腕は上達し、戦闘経験も積み重ねている。

しかし、自身に与えられた異能「命を糧にする力」の影響により、僅かながらの強化の蓄積で、繊細な身体強化とのズレが発生。

都度調整しなければならないため、使い勝手はむしろ悪化している。


さらに、魔物相手より人間から奪える力の方が直接的に作用するため、悪影響を感じている。

まだまだ最強には程遠く、無双もできそうにない。


どれだけ傷ついても自分で命を消費しないのは、ストック頼みでは油断し、判断を誤る可能性があるから。

そして何より、そうすることだけは避けたいという強い思いがある。


年下の女性に対して基本的に子ども扱いする。

精神的には25歳の青年なので、ナリアに対する態度とカーラやジーナに対する対応はあまり変わらない。

なんならベティにもあまり変わらない。


前世でも見た目は良かったのでアプローチを受ける事はあり、応じた事もある。

が、心から接する事はもちろんなかったため、他人の好意を本心で受け入れる経験はなく、そういった感情を理解できないまま。


■女神(??)

今回は空気。

干渉する際は白い蝶を使う。


■ラクト(40)

アイオンの父で、村長の右腕的存在。

フィギルからの信頼も厚く、村での評価もさらに上がった。

移民や作業員にも気さくに接するため、評判は上々。


■セアラ(32)

アイオンの母。凛とした強さを持ち、以前よりも過保護さを抑えて息子の自主性を重んじるようになった。


■ゼアス(17)

アイオンの兄。今回は出番なし。

兵士としての訓練に励む日々。

旧女神教徒であるため、新女神教との教義の違いに戸惑いつつも、気にせずやっていくことに決めた。

兵団長からの評価は高いが、団体行動は苦手でジェダに頼りがち。


■ナリア(9)

アイオンの妹。奇病から完全に回復し、元気いっぱい。

兄の不器用な優しさを素直に受け取り、非常に頼りにしている。


■カーラ(16)

アイオンの評判が上がったことに焦りを感じていたが、無理せず自然に接した方がいいと気づき、以前と同じように接するようになった。


とはいえ、特訓を眺め、帰る際は毎回手を繋いで帰る。

無自覚ながら大きな一歩をとっくに踏み出している。

ジーナの想いに気づき、一時は焦ったものの「仕方ないわな」と柔らかく受け入れる。


■レア(??)

謎多きハーフエルフのシスター。

おそらく150年以上生きている。

扱える神聖術の数や詳細は不明。


フィギルから罪人に関する調査協力を求められるも、これを断った。

みだりに神聖術を多用する事はなく、本当に必要だと判断した時にのみ行使する。


■ベティ(20)

相変わらず女神への信仰が厚く、アイオンへの興味も尽きない。

南の森での出来事を知りたがっているが、アイオンにはぐらかされ、結局諦めた。


女神の痕跡=アイオンとなっているため、アイオンになら何をされてもいいと本気で思っている。


■オルババ(45)

オルババ村の村長の女性。

代々引き継がれる名を心底嫌っており、村の改名をしようとしたが、そのどれもがカラフルな名前で、レアからダメ出しをくらい諦めた。


「村長」と呼ばなければ村人には対応しない。

村の発展にもあまり興味はなく、「必要な事を必要な時に行う」とフィギルにも堂々と言い放つなど、芯は強い。


■ブライ(41)

村の肉屋の店長で、解体技術は健在。

だが、魔物の増加により食用のワイルドボアが減少しており、少し焦っている。

ホーンラビットの繁殖に着手しようとするも、息子に止められている。


■ビアンカ(21)

槍使いの女性自警団員。解体技術はアイオン以上、ブライ以下。

ボブと良好な関係を築いている。

他者の感情変化に敏感で、ジーナに誤解されていると思ってからは内心気が気でなかった。


■ロッチ(24)

槍使いで、自警団の実力者。

カーラに片思いしているが、村の誰からも「諦めろ」と言われている。


アイオンが嫌いというより「モテてる奴が嫌い」。

その感情から、最近はボブにも敵意を向けている。

彼に春は来るのか?


■ボブ(23)

盾持ちの自警団員で、ロッチ並の実力者。

ビアンカの恋人であり、結婚も視野に入れている。


ロッチからの嫉妬に基づく嫌がらせも、余裕で受け流している。

自身も森に入り、ビアンカと共に狩りに出るべきと主張したが、

「安心して任せられるのはお前だけだ!」とラクトに止められ、渋々続けている。



■フィギル(27)

危うくすべてを失いかけたが、ジーナ(=アイオン)の提案により、

イレギュラーに対応できる有能な領主として評価を得た。


今後は流民の受け入れを進めつつ、領民と協力してさまざまな政策を立案・実行していく。

アイオンからイザークらが採取したヒュドラの素材をそのまま渡されたため、

それを売り、十分な資金を得ている。


フォスター公爵の助言通り派手には動かず、

移住者のための新しい村づくりなどを集中的に行っている。


■ミリオン(31)

フィギルの私兵団団長で、非常に優秀な存在。

剣術と土の体外魔法を扱えるが、滅多に使う事はないため、訓練中くらいしか輝かない。


前領主(フィギルの父)に見出され、現領主フィギルにも非常に頼られている。

実力はライアには劣るが、第二章では指折りの実力者。

戦う機会はなかった。


■ライア(26)

アイオンの師となった赤毛の双剣使い。

戦闘時の甘さを徹底的に矯正した。


相変わらずの最強格で、未成熟体のヒュドラであれば単独で抑えられるほど。

役目を終えたため、フィギル地方を去り、自身の師“雷轟”にアイオンのことを報告するという。

その後はB級冒険者として、さまざまな土地で活躍することになる。


■ケニー(40)

貸しを清算され、意気消沈してフィギル地方を去ったが、

景気の上昇を受けて再び物資を携えて戻ってきた。


■イザーク(18)

フィギル地方冒険者ギルドの期待の星。魔物狩りに精を出す。

身体強化の方向性を「強化」から「反射」重視へ切り替え、接近戦能力が向上。


今のアイオンには劣るが、それが悔しくてさらなる成長を目指している。


■エリー(17)

イザークを支え続ける少女。

カーラとも仲が良く、恋バナも交える。

アイオンに短刀術を教えたりもしている。

文字の読み書きは完全に習得済み。

自身の力に悩み、パーティの裏方への転向を決めた。


■ウル(20)

良い人との出会いでフィギル地方を離れたくなくなったが、仕事はきっちりこなすため評価は高い。

盾役としてボブと話が合うので、オルババ村を気に入っている。


■オニク(18)

アイオンに体外魔法の制御を教える。

センスのなさに笑うこともあるが、基本的に仲は良好。


生家は無領地貴族のセルヴァート伯爵家。

デュラント伯爵家と苛烈にやり合っていたが、新女神教の介入により敗北。

「負け犬貴族」と囃され、名だけ残されている状態。


■ジーナ・ローズレッド(14)

第3王女で、王位継承順位は6位。

しかしその下はリアラなので実質的に最下位。


王族として飾り物扱いされることに諦めを感じていたが、オルババ村でのレアとの対話、そしてアイオンとの交流を経て、自分を諦める事をやめた。


アイオンに心の底から惚れてしまう。

王族という“籠”の中で、自由に生きることを決意する。


異母妹のリアラのことも受け入れ、距離を縮めようと努力している。

リアラは旧女神教徒の母の教えを受けて育ったため、彼女から教えを受ける。


学園では依然として腫れ物扱いだが、気にせず通学を続けている。

――来たるべき再会の時を待ちながら。


■リアラ・ローズレッド(10)

かつて奇病に侵され、生死の境を彷徨った第4王女。

現在は完治し、穏やかな日々を過ごしている。


母親が熱心な旧女神教徒であり、自身もその教えを受けて育ったが、それも8歳の時まで。

母親は移動中に魔物に襲われ、帰らぬ人となった。


その時に護衛任務についていたパーティも1人を残し崩壊。


その後は自身を見ない王族と、新女神教への宗旨替えを要求する教皇らと、孤独に戦っていた。


ジーナと交流するようになり、孤独感から救われたことを女神の奇跡と思っている。


アイオンがいなければジーナは攫われたままであり、リアラと触れ合う事もなかった。

つまり彼女の幸福はアイオンの行動の果実であるが、それを知る者はいない。


そもそも奇病が完治したのもアイオンのおかげであるが、それもまた知られることはない。


■メリア(16)

ジーナの従者。真面目で忠義に厚く、ジーナを支えることを生きがいとする。

ただし、最近やや過激になっているジーナに対して、少しだけ緊張している。


■ガーリン・デュラント(35)

傲慢な護衛団を率い、様々な悪評を生み続けた。

しかしアイオンに鼻っ柱をへし折られ、改心。


部下ともども王家の威光を騙った罪により斬首もやむ無しだったが、デュラント家は新女神教に多大なお布施をしているため、情状酌量となり、私財の没収で終わった。


反省したのは事実なので、これからは真面目に生きるだろう。


■ルドバ・ザルセイン(58)

現在の女神教にて枢機卿の地位につく、実質No.2の男。

冷静な態度を崩さないが、底も見えない。

虎視眈々と次期教皇の座を狙っている。


現在、王位継承順位2位の王子を擁立しており、

べゼブが擁立する第1位の王子と水面下で争わせている。


第1王子が国王になれば、べゼブの天下は終わらないため、なんとしても阻止したいと考えている。

少しでも気に入りましたらブクマ、リアクションよろしくお願いします

感想もお待ちしてますm(_ _)m

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