表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/152

おまけ 雑な世界設定と一章主要キャラ紹介

■アストライア

無数に存在する分岐世界のひとつ。

魔法と神話が息づく幻想の大地。

元となる世界から比較的早い段階で分岐したが、間にはいくつもの世界が存在する。

主要国家は4つだが小国や集落もあり、戦争を続ける地も少なくない。

地域によって環境は大きく異なり、四季のある地方もある。

通貨単位は「Gゴールド」。

現在の歴はアストライア歴1206年。

時計も存在するが十字盤面のみで、時間の管理はおおらか。


■女神

かつてアストライアを管理していた神。

絶対的な崇拝対象だったが、約200年前に干渉を絶った。

以後、新女神教がその座を勝手に受け継ぐこととなる。

白い肌、白い髪、赤い瞳を持つ絶世の美女。

かつて“目”と呼ばれる観測装置を通して他世界を見ていたが、

一人の青年の魂を転生させたことで再びこの世界へと意識を向ける。

しかし、彼女はもはや世界に干渉する気はない。

「あるがままを受け入れる」――それが、今の女神の在り方。

ただ一つ、彼女が手を伸ばすのは“彼を守るためだけ”。


■女神教

女神を崇める最大宗教組織。

現在は以下の2派に分かれている。


■新女神教

女神の沈黙後、教義を再編。

教皇を“女神の代弁者”とし、体制を一新した。

信者の大多数を占め、ローズレッド王国の国教となっている。


■旧女神教

かつての教義を守り続ける少数派。

影響力はすでにほとんど失われているが、

「奇病(=女神の印)」への対処手段を唯一保持しているため、存在を許されている。

世界全体では多神教が一般的だが、

女神教はいまなお最大規模の宗教組織であり、

特にローズレッド王国では強い影響力を持つ。

今の世では“修正版の教義”しか知らない人々の方が多く、 古き神聖術は数多く失われている。


御使みつかい

女神が他世界から魂を呼び寄せ、アストライアに転生させた存在。

幼少期から異常な才能を発揮し、数々の伝説を残す。

女神の神託とともにその降臨は告げられ、 御使本人にその自覚はない。

神託と御使は常に“対”で語られ、 その時代に異常な成果を上げた者が御使として認定される。

一部は神格化され、女神と並び信仰の対象となった。

最後の御使「セドリック」以降、200年間その存在は確認されていない。


■女神のしるし

11歳以下の子どもにのみ現れる試練。

発症者は数日間の苦しみを経て穏やかに死に至る。

女神教では「女神に選ばれた証」とされ、

魂は別世界へ旅立つと説かれているが、

実際には原因不明の奇病に過ぎない。

致死率は99%を超える。

治療には以下の3つが不可欠:

・禁断の森などに生える《赤い薬草》

・温めた《聖水》

・女神由来の《神聖術》

レアは単独で薬湯を作れるが、 ベティは同程度の信仰心を持つ旧女神教徒が数人必要。

新女神教徒では不可能。

このため、旧女神教徒は弾圧を免れている。


■魔物

アストライア全土に存在する脅威。

危険度によってE〜S級に分類される。

S級は都市壊滅級の存在であり、国家やギルドが警戒対象としている。


■ローズレッド王国

建国150年の若い王国。

第12代国王の即位以降、表向きは安定しているが、

実権は新女神教の教皇が握っており、国王は傀儡状態。

貴族層もこの事実を把握しており、

表向きの平穏の裏では教団支配への不満が静かに高まっている。


■禁断の森

アストライア各地に点在する“禁足地”のひとつ。

内部ではC〜S級の魔物が徘徊し、

《赤い薬草》を唯一採取できる場所でもある。

森の内部構造は不明で、

中の魔物たちは互いを食い合い、外に出てこない。

不思議なことに、森の中の戦いの音は外へ一切響かない。


■魔法

魔力を使って発動する力。

その形態は大きく2つに分かれる。


・体内魔法

体内に魔力を巡らせ、肉体能力を向上させる。

努力次第で多くの人間が使用可能。


・体外魔法

魔力を体外に放出し、火・氷・雷などの自然現象を操る。

才能が不可欠で、特に《回復魔法》は極めて希少。

中には精神や毒など、特殊な性質を持つものも確認されている。


■神聖術

信仰心を媒介に発動する術。

魔力を必要とせず、“信仰”そのものをエネルギーとする。

女神由来の神聖術は特別扱いされ、他の系統を圧倒する。

失われたものも多く、現代で完全に行使できる者はごく少数。


■各ギルド

冒険者ギルド、銀行ギルド、道具ギルドなど、

アストライアに根付く社会制度。

国境を越えて活動し、かつての御使が遺した技術をもとに発展した。

ギルド制度は文明初期の相互補助システムを継承しており、

今も人々の生活を支えている。


■登場人物


■アイオン(14)

本作の主人公。

アストライアの少年の肉体に、別世界で生きていた青年・司(25)の魂が宿っている。

黒髪で母セアラ似の整った顔立ち。

体内魔法に異常な適性を持ち、

5メートル以内なら“消える速度”で移動できる。

魔力さえあれば馬を超える速度で走り続けられる。

強敵との実戦経験が少なく、対応されると脆い。

武器は片手剣。剣術はまだ未熟。


■女神(??)

白髪・白肌・赤瞳の絶世の美女。

司を前世の記憶ごと転生させた張本人。

アイオンにとっては“クソ女神”だが、

その根底には確かな親心がある。

アストライアを見捨てた後、“目”を通じて他世界を観測していたが、

アイオンを通して再びこの世界を見つめている。

ただし直接干渉する意志はなく、

唯一の例外は「アイオンに関わる時」だけ。


■ラクト(39)

アイオンの父。

筋骨隆々の元兵士で、現在は農夫かつ村の自警団長。

D級の魔物を単独で討てるほどの腕前。

若い頃は両手剣使いだったが、息子ゼアスに譲り片手剣へ転向。


■セアラ(32)

アイオンの母。

優しく芯の強い女性で、家族の中心的存在。

黒髪を後ろで束ねている。


■ゼアス(17)

アイオンの兄。

父に憧れ兵士となった青年。

両手剣使いで体格も父譲り。

誠実だが不器用で、弟を子ども扱いしがち。


■ナリア(8)

アイオンの妹。

明るく無邪気な少女。

兄が“別人”だと気づいているが、それでも慕っている。

奇病「女神の印」から回復し、今は健康に過ごしている。


■カーラ(16)

茶髪の勝気な美少女。

村娘ながらも整った顔立ちで、男勝りな性格。

アイオンに好意を持つが素直になれず、

周囲からは完全にバレている。

胸元の白い蝶のブローチがトレードマーク。


■レア(??)

旧女神教のシスター。

ハーフエルフの血を引く長命な女性。

柔軟な思考と深い信仰心を持ち、

現存する神聖術をすべて扱える唯一の存在。

金色の髪を一つに束ねた穏やかな美貌を持つ。


■ベティ(19)

レアの弟子で旧女神教のシスター。

明るく信仰心が強いが、極端に真面目で融通が利かない。

師レアから「心を緩めろ」と指導されているが改善の兆しはない。

栗色の髪と豊かな胸が特徴。


■肉屋の主人(40)

アイオンに肉の解体を教えた師匠的存在。

無骨だが腕は一流。

ホーンラビットの燻製は絶品。

息子アバスが後を継ぐ気がなく、密かに後継者を探している。


■ゲルド・フィギル(27)

若くして男爵から子爵へと昇りつめた青年貴族。

領民からは慕われているが、

他の貴族からは「上を立てぬ成り上がり」として嫌われている。

王女救出の功績でさらに評価を高め、領地改革を進めている。

上昇志向が強く、現実主義者。


■ライア(25)

元A級冒険者の双剣使い。

燃えるような赤髪と切れ長の瞳を持つ美女。

ある依頼で仲間を失い降格処分を受け、Dランクから再起を図る。

フィギルからの緊急依頼を達成し、B級に復帰。

冷静沈着で指導力があり、アイオンの師となる存在。

自身の師は“雷轟”と呼ばれた伝説級の冒険者。


■オリバー・トビー・インキー(14〜15)

ライアに同行したE級冒険者パーティ。

それぞれ性格は異なるが、誰もが未熟。

力不足から引退を決意し、料理人を目指す。

現在はバルナバの街で料理店に勤めて修行中。


■ケニー(39)

行商人。オルババ村によく来る。

軽妙な話術と人脈で商売を広げる。

アイオンの才能に早くから気づき、恩を売る機会を狙っていたが、 結局“損をして終わる”。


■イザーク(17)

C級冒険者でパーティのリーダー格。

粗野だが仲間想いの性格で、トラブル体質。

片手剣を使い、戦闘よりも現場対応力で仲間を支えるタイプ。

セドリックを神聖視しており、いつか彼のように冒険譚になるのが夢。


■エリー(17)

イザークの幼馴染でパーティの短剣使い。

索敵・治療・支援に長ける。

普段は控えめだが芯が強く、イザークに密かな想いを抱いている。

勉強不足に悩んだが機会を得て熱心になり、読み書きや計算を修得中。


■ウル(19)

イザークパーティ最年長。盾役。

無骨だが仲間思いで、冷静な判断ができる。

体内魔法による防御強化が得意。

ジェダと意気投合し、兵団の話を交わすこともある。


■オニク(18)

水属性の体外魔法使い。

元貴族でありながら家を捨てて冒険者になった青年。

常に魔導書を片手にしており、寡黙だが知識は深い。

冷たい印象を与えるが、本質は温厚。

特殊な魔力制御を研究しており、将来的に重要な役割を担う。


■ジェダ(21)

ゼアスの同期で兵士。斧を扱う。

新女神教の信者であり、上層部にコネがある。

アイオンに対して疑いを深めていたが情報収集中にレアとベティの策略にハマり、 情報を伝える手段を失ってしまった。


■禁断の森関係


■黒い服の女性(??)

禁断の森を支配する存在。

黒い髪と瞳、雪のように白い肌を持つ神秘的な美女。

女神からの頼みでアイオンを救うが、

姿を見せることはなかった。

世界を滅ぼせるほどの力を持つが、

あくまで“均衡維持”という役目のために生きている。

女神のことを、憐れみと慈しみをもって見つめている。

彼女の姿が消える時、必ず黒いドラゴンが現れるという。


■グリフォン(??)

黒い服の女性の相棒のような存在。

禁断の森の外から迷い込んだが、彼女に拾われ加護を受けている。

そのため森のルールに縛られず、外の魔物とも会話できる。

よく彼女をからかっては怒られ、懲りずに繰り返す陽気な性格。

マスコット枠。


■ローズレッド王国関係


■第12代国王(65)

5歳で即位し、60年の在位を誇る王。

だが実権は教皇に握られ、完全な傀儡。

唯一、自ら選んだ妾との間に生まれた第四王女を溺愛している。

誇り高いが臆病な人物で、時に暴君のように振る舞う。


■リアラ・ローズレッド(10)

第四王女。

奇病「女神の印」にかかった少女。

身分に似合わず心優しく、貧民に施しを行う姿から“白き姫”と呼ばれている。

しかし王城内では妾の子として蔑まれ、孤立している。


■教皇ベゼブ(95)

現女神教の頂点に立つ教皇。

薄くエルフの血を引いており、外見は若々しい。

信仰心は皆無で、女神の存在すら疑っている俗物。

第12代国王を擁立して以降、権力を掌握して王国を支配している。

女神の名を利用して国家を操る、最も危険な人物の一人。


■過去の御使たち


■セドリック

約200年前に現れた“最後の御使”。

“無敵のセドリック”と呼ばれた伝説の英雄。

幼少期から異常な才能を発揮し、レッドドラゴンとの三日三晩の死闘で知られる。

しかし、その後の消息は不明。


■シーナ

他世界の料理人の魂を持って転生した女性。

アストライアに料理文化を広め、

食を通じて国家間の争いを終結させた。

“料理の神”として今も多くの者に信仰されている。


■ゲンゲ

他世界から来た機械技術者の魂を持つ男。

属性魔石を発見し、飛空艇の動力を生み出した天才。

“魔道具の父”と呼ばれ、文明の礎を築いた。

彼の技術はいまだに超えられず、現在も模倣が主流である。

少しでも気に入りましたらブクマ、リアクションよろしくお願いします

感想もお待ちしてますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ