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望まぬ2度目の人生を。〜前世の記憶と痛みを抱いて、それでも俺は生きていく〜  作者: 灰とダイヤモンド
第四章前編 見せたくない世界

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プロローグ 笑い声

「―よく見ろ。お前が選んだ事の結末を」


髪を乱暴に掴まれ、顔を無理やり持ち上げられる。

そこにいたのは、まだ幼い子どもだった。

血に染まった地面の上で、ただ――笑っている。


家族の亡骸を背に、泣くことも叫ぶこともなく。

頬を濡らす涙すら見当たらず、口元だけが無邪気に歪んでいた。


その異様な光景に、視線を逸らそうとする。

だが頭を押さえつける力は容赦なく、否応なしに目を開かされる。


笑い声が、耳の奥に焼きついて離れない。

あれは絶望か、狂気か。

それとも――希望を奪われた果ての、ただの空虚なのか。


私は息を詰まらせ、動けなかった。

(私のせいじゃない…!私は、ただ生きたかっただけ!)

そんな心を見透かしたように、少年は問いかける。


「命惜しさに賊の一味に入っただけだから関係ないとでも?…お前がこれからやるはずだった事だぞ?」


少年の声は、淡々としていた。

怒号ではなく、冷たく澱んだ響き。

その分だけ、言葉は胸の奥に重く沈み込んでいく。


「次は何を言い訳にする?冒険者ギルドか?馬車組合か?領主か?王国か?…それでこの家族が納得するとでも?」

髪を掴む手がさらに強く締まる。逃げ場を失った視界には、血に濡れた小さな笑顔しか映らない。


「目を背けるな。これは、お前が背負っていく罪だ」


その言葉と共に、子どもの笑い声が広がった。

甲高く、虚ろで、世界を嘲笑うかのように。


笑いは止まらない。

いつまでも、いつまでも――。


少しでも気に入りましたらブクマ、リアクションよろしくお願いします

感想もお待ちしてますm(_ _)m

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