北の野良ダンジョン8
サイボーグオーガは全身が赤くなり、怒り状態に入った。
「今から3分間、全力で躱して ゼロお兄ちゃんも全力で避けて〜『チャリオット召喚』」
ロビンは異空間から二輪の着いたパーツを召喚し、自身とドッキング、逃げるための足を手に入れた。
この中で1番足が遅いのはリーチェ、次に俺だな 盾の重量で速度が低下している。盾を捨てる選択肢もあるがそれをして取りに行く時どうするんだって話になる。
「リーチェ、来い」
左手に大盾、右手にリーチェを抱えて全力疾走で走り回っている。
「ロビン、説明してくれ」
「サイボーグオーガは残り体力が半分以下になると暴れ回って、攻撃力も防御力も3倍になるの」
俺、サイボーグオーガ初見 『パリィ』はドンピシャで使わないと多少ダメージが入り、盾にもダメージが入る。『ソードパリィ』も同様だ。
「ゼロ様、後方から近づいて来てますわ」
ゼロは後ろを振り向くとサイボーグオーガがかなりの速度で迫って来ていた。
「リーチェ、俺に身体強化魔法」
「ゼロ様が私の眷属に成れば使えますわ」
「却下」
リーチェの眷属になれば立場逆転になるのは面倒くさい
「あと2分」
ロビンは残り時間を周りに伝えたが
「誰か、ヘルプ」
「ゼロちゃん、リーチェちゃんを預かるわ」
「助かる、リョウ」
リョウにリーチェ投げ渡した。
「ゼロ様の薄情者、そこも好き」
「とにかく逃げるぞ」
「そうね」
リョウと俺は入れ替わるように左右に分かれたが
「なんでこっちやねん」
3分間なんとか逃げ切るとサイボーグオーガはダウン状態に入り、赤かったのが元のサイボーグオーガに戻った。
「総攻撃」
ロビンの合図で全員、サイボーグオーガへ容赦ない攻撃で倒してしまった。
「お疲れ様」
「初見殺し過ぎだろ」
「「 うん 」」
「お兄ちゃんたちに説明して無かった、サイボーグオーガは機人族を選んだプレイヤー限定のボスだよ」
「知らなくて当然だな」
「今回はロビンがいて助かったわ」
ダンジョンコアを手に入れてから脱出した。
「拠点に帰るか」
「私も付いていっていいの?」
「いいぞ、ロビンが入れば・・・・」
「何も考えてなかったな。」
馬車は来た道を戻っている




