Dランク昇格試験1
????視点
ようやくDランク昇格試験、しかもこの世界にはあの『虚無』がいないから平和だ 俺が最強になれる
ハンターギルドに行くと昇格試験を受ける連中が集まっていた。話すことはないが傍聴していると
「聞いたか、ゴブリンの根城を2人で潰したEランクも参加するらしいぞ」
「女の方は胸はまあまあだが尻はいいらしい」
「これだからケツフェチは」
「お前は腋フェチだろ」
「腋の良さが分からんのか」
最後の方はどうでもいい内容だったがこんな目立つことが出来るやつらはだいたい俺と同じ存在かストーリーキャラくらい ストーリーキャラが現れるにはまだ時間があると思うが
ゼロ視点
俺とトーカはDランク昇格試験の開催日を聞いてから依頼を受けながら職業とスキルのレベル上げを2日おこない1日休む感じで鍛えた。
俺の方は剣士、シーフ、魔法使いのレベルをカンスト
トーカの方はシーフ、格闘家、僧侶のレベルをカンストした。
魔法が使えなくても『投擲』でモンスターを狩るから何も問題ない
ゲーム時代も同じだ カンストしている職業に戻ることが可能、注意するところは下級職から中級職になると下級職には戻れなくなる 下級職の全てのレベルを上げてから次の段階に進むこれがゲーム時代の常識でこの世界では非常識になると思う
「さっさとDランク昇格だな」
「職業は戻しておいた方がいいと思うけど」
「すでに戻してるぞ」
「はや、パーティー名考えた?受付けのお姉さんに言われてるでしょ」
「全然、『孤高の狼』だとボッチに思われるし」
「自覚あったんだ、ワンマンアーミーの集まりだったからね」
『孤高の狼』は俺のような『虚無』の使い手、トーカのような潜入、変装、暗殺が得意だったり
あとのメンバーは『百発千中』『浪漫鍛冶』『乙女』『鋼鉄聖女』『魔法馬鹿』の7人だ 種族が違うから転移してたとしてケープの街にはいないけど
話している内にハンターギルドに到着、中に入るとDランク昇格試験を受ける連中は多いようだ 俺とトーカを入れて全員で12人、パーティーを組んでいたりソロのやつもいるようだ。
「全員、集まったなDランク昇格試験を始める 俺たちは今回の試験監督のCランクハンターパーティーの『月桂樹』だ。
早速だが3人のパーティーを組んで行動してもらう」
『月桂樹』は4人パーティーで男2人女2人で人だけのパーティーだ リーダーは今喋っている弓を背負っている男だろう
「あと1人か」
「余った人でいいんじゃない」
余った男がこちらにやって来た
「俺はシロウ『格闘家』だ・・・・・お、お前『虚無』それにこっちは『千変万化』じゃねーか」
「その二つ名、気に入ってないから黙ろうか」
「シロウ、シロウ、シロウ、思い出せね〜」
「『餓狼』のリーダー、シロウだ」
「トーカ、覚えてるか?」
「う〜ん、誰?」
「ひでぇ、ギルド抗争で後ろからぶっ刺した張本人のくせに」
3年前くらいに『孤高の狼』と『餓狼』は抗争があった。理由はクソしょうもないギルド名に狼の名が入っているとかで
初手でトーカがトドメを刺して終わったけど
「仕方ないな、リーダーの言う事を聞くように」
「うい〜」
昇格試験の内容はケープの街から徒歩で1日くらいのところにある山の中腹に中規模の盗賊の根城がある
盗賊を人を殺せる覚悟があるかどうかを試す試験だ。
ケープの街を出発し今日は野営確定なんだけど
「ゼロ、北東200メートルの距離にツノウサギ」
「オッケー」
落ちてる小石をぶん投げて200メートル先のツノウサギに命中 肉ゲット 『投擲』レベルMAXだぜ
トーカと交代しながらサーチ&肉ゲットをして進んでいく 『月桂樹』は開いた口が塞がらないような感じだった。
「俺が最強とか言ってたの恥ずかし過ぎる」
「シロウは中二病なの?」
「最強だったら背後から刺されないよな」
「ぐぅ」
シロウを弄ったりしながら進み、野営ポイントに到着 各パーティーはそれぞれ野営の準備を始める 夕食の肉は俺たちの提供なんだけどね
俺とトーカのテントは別だ、そんな関係じゃないしな
「お前ら付き合ってないの?」
「仲の良い友達」
「結婚するまでのビジョンが見えないわ」
「付き合うなら巨乳のエルフだな『百発千中』は無理だけど絶壁だし」
「甲斐性のある人がいいわ」
夜の見張りは各パーティーから1名を交代制、トーカが最初でシロウ、俺の順番で持ち回った。
朝食を食べていざ、盗賊の根城へ