湖近くの野良ダンジョン 2 蝗
第4階層も湿地帯でじめじめしていた。
「シャワー浴びたくなるな」
「我慢よ、3日もお風呂に入れないなんてざらなんだから」
リョウ、あんた元軍人だからだろ
「ローレル、待って」
「はい」
「ここに罠があるから解除するわ」
「勉強させていただきます。」
トーカが罠を見つけたため、解除中俺たちはモンスターの襲撃に備えて警戒している。
「ミーティア、周りは?」
「敵影なし」
トーカはあまり時間を掛けずに罠を解除した。
「次に罠があったらローレルね、解除の仕方は教えるから」
「はい、頑張ります。」
蛙型のモンスターを殲滅しながら下の階層へと続く階段を見つけて下りた。
5階層からは草原が広がっていた。
「このパターン不味いわ」
「俺もリョウと同じ意見だ」
ゲーム時代でも隠れる場所のない草原のある野良ダンジョンにはやつらがいるからだ
「進むしかないな、ミーティア、警戒を怠るな」
「了解」
草原を進んでいると
「ゼロ、大群が来てるよ」
「ミーティア、牽制 相手は『バッタマン』だ」
『バッタマン』人型のバッタっぽいモンスター、仮面ライダーに似てもいない?どちらかといえばシン?でも顔がショウリョウバッタっぽいしグロンギか?。
強さはオークより上で集団で攻めてくる。
「オークより強いからな、気をつけろよ」
数は100体、ミーティアの攻撃で80体まで減らしてから戦闘に入った。
「ぬっおら‼」
リョウの拳からの1撃はバッタマンの腹に風穴を空けたがまだ生きている。
「あら、生命力はあるのよねぇ~」
素早く顔面を掴み、胴体から無理矢理引きちぎるとバッタマンは完全に動かなくなった。
「首を刎ねるか頭を叩き潰せ、ローレルは足止めだけに専念しろ」
トーカはバッタマンの背後から首を刈り、シャルはメイスでバッタマンを頭から叩き潰す。
ローレルはバッタマンの脚を次々と斬りつけて、動きを鈍らせる
「とっておき行くよ『ヴォルカニックアロー』」
ミーティアの繰り出した炎の矢は次々バッタマンを貫き燃やしていく
「俺も負けてられないな」
片手で剣を振りバッタマンの首を刎ね、空いた片手でバッタマンの顔に『ブレイク』を放ち顔を粉々にしていく
『ブレイク』無属性魔法、対象を破壊するだけの魔法、なぜかモンスターや武器、魔法にしか使えない
80体のバッタマンの大群を全て倒した。バッタマンからは魔石以外使える素材が何もない、不人気なモンスターなんだよね〜
6階層への入口を見つけて、休憩に入った。
「ゼロ、お風呂」
「まだ昼だぞ、夜まで我慢しなさい」
「ゼロちゃん、私もお風呂に入りたいわ〜」
トーカに続き、リョウまで仕方なくお風呂を作ることになった。




