小規模スタンピード3
ようやく、森を抜けて戻って来るとトーカとサクラの周りにはモンスターの死体の山が出来ており、シャルとローレルの方へ向かう
「おかえりなさい、ゼロさん」
「姿消してるのによく気づいたな」
「ゼロさんの匂いは記憶してますので」
シャル、匂いフェチなん チョットひきそう、シャルの周りには撲殺されたモンスターの死体と血塗れのメイスと修道服 チョットじゃなくてかなりやばい
「ローレルも問題無く倒せてるみたいだな」
「はい、どこが弱点なのか感覚で分かるようになってきましたので」
ローレルも成長しているな
「街の方は街のハンターが最終防衛ラインになっていますわ」
メイドとシスターよりも活躍出来てない街のハンターはなんなのか、いる意味あんの?
「2人は氷魔法を使える?」
「使えませんわ」
「ごめんなさいお義兄様、お役に立てなくて」
「聞いてみただけだから、頑張ろう」
「「 はい 」」
リョウの方へ向かう
「フンッ」
「あぶねー」
リョウが拳で頭ごと潰したフォレストモンキーの死体を投げてきやがった。
「あら、ゼロちゃん どうだったの?」
「『マーダースレイブファンガス』の仕業みたいだな」
「それは厄介ね、ドラゴンでも抗えない胞子ですもの」
「氷魔法を使える人間がいればな」
「ごめんなさいねぇ」
「ゼロ、私の出番?」
周りを見ても誰もいない、視線を落とすと
「ミーティア、降りてたのか」
「なにその反応、ジャングルジムで遊ぶ子供にいう親か」
「すまん、すまん、氷魔法は使えるか?」
「下級までなら」
「中級以上があればな、せめて魔法書」
「ゼロ、トーカが買ってたよ」
「マジか‼」
白紙の魔法書と魔石を液体にした魔液があるから複製が可能だ。
「俺とトーカで狩ってくるか」
「ゼロちゃん、生きて帰ってきなさい」
「ゼロ、戻ってこないとお腹の子が」
「ミーティア、捏造はやめろ、死亡フラグ立てんな」
舌打ちが聞こえた気がしたがトーカの方へ向かう
「トーカ、氷魔法の魔法書あるか?」
「ゼロ、どこ行ってたのよ そろそろ交代してよ」
「『マーダースレイブファンガス』を倒せば終わるからさ、魔法書の複製させてくんね?」
「魔法書の複製、ゲーム時代のチート技よね」
「サクラ、別にチートじゃないぞ、使い切った魔法書の再利用、SDGsだ」
トーカから魔法書を渡される。
「中級魔法『アイスゲイザー』の魔法書よ」
「また、派手な魔法を選んだな」
「氷の彫刻とか作れるでしょ」
「トーカの作品あんまり見たくないな」
ミーティアが作った高台まで移動して魔法書の複製を始める 手作業なんだよ、ゲーム時代はスキルさえ覚えていれば一瞬だったのにな・・・・・・・・・・30分で複製を完了させた。
再びトーカの方へ行き、魔法書を返却する。
「ゼロ、覚えたの?」
「複製した方を使った。」
「私も使う」
トーカは魔法書を開き、魔法を覚えたようだ 開いた魔法書は白紙になっている。
「ゼロ、トドメに行くんでしょ」
「そうなるな」
「ちょっと、トーカ 私との勝負は?」
「さっさとスタンピードを終わらせたい」
「お預けね、いずれ勝負を着けるから」
「いつでもいいわよ」
「君等、レイヤーなら衣装で戦え」
お互いそっぽを向いてしまった。
俺とトーカは森の奥を目指すため、森の中へ、サクラのところにはローレルをトーカの代わりに入れておいた、