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小規模スタンピード1

12時になり、大量の狼の軍団が現れた。トーカとサクラが一撃で流れ作業のように狼を処理していくため、後方で討ち漏らし待ちの俺たちは暇を持て余している。


「森に火をつけたら早くね?」

「お義兄様、森がなくなると職を失う人が増えてしまいます。」

「それは駄目だな」

「ローレルの言う通りだよ、私は『曲射』で仕留めてるけど」


ミーティアは先ほどから上向きに弓を射っていた理由が分かった。

スキルで命中補正を上げているため森の中で移動している狼にも命中している。

魔弓さえあれば、ミーティア1人で小規模のスタンピードくらい終わらせるのは可能だろうな


「ローレルはどうする?俺は降りるけど」

「ついて行きます。」


高台から降りてシャルのいる方へ


「シャル、討ち漏らしは?」

「ありませんよ、ゼロさんは?」

「状況確認しに来ただけ、ローレルを置いていくから」

「え、お義兄様」

「ローレルは私と今しょうね」


ゲーム時代、スタンピードの発生でモンスターが湧き出る方向に向かうことが出来なかった。

ということで『気配遮断』『忍び足』を発動して湧き出る森の中へ入っていく、矢が飛んできて当たりそうになるのがマジでビビる


「ミーティアのやつ『妖精の眼』でも覚えてんのか?」


剣で狼の首をチョンパしながら森の中を進む、狼の種類がフォレストウルフやハウンドウルフが混ざって来ているがそれでも1撃で仕留めれるくらいだ


進んでいると猿型のモンスター、空には鳥型のモンスターが街の方へ向かっている。


『ウインドブレット』風の弾丸を放ち、猿型の頭をヘッドショットで撃ち抜いていく


「犬に猿、鳥、桃太郎でも出てくんのか?『投擲』」


桃太郎っぽいモンスターはいないが鬼はいる、こっちの大陸にはいないけどな


猿型のモンスターもフォレストモンキー、ストロングアームモンキー、モンキーソルジャー、1撃で仕留め辛いモンスターが増えている。


ストロングアームモンキーは両腕が異常発達したモンキーで体格と腕の大きさが全く合ってない腕力が強すぎるが動きが遅く、攻撃後に隙があるため、そこを狙う

モンキーソルジャーは3体で行動をする統率の取れた連携攻撃をしてくるのだが1体でも倒すと残り2体の統率は完全に壊れる


モンキーソルジャーの倒し方はジェットストリームアタックを攻略する感じで踏み台にはしないが2番手が最初に倒される定めだ。


「フェンリルが出るか斉天大聖が出るかフェニックスが出るか」


今の俺には勝てない相手だが森の奥には何がいるのだろう












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