ウドー、逃げたってよ
部屋で色々と仕込みをしているとノックする音が
「ゼロちゃん、そろそろ行くわよ」
「了解」
「配置はどうするのかしら」
「それ、俺が決めるの?」
「トーカちゃんとサクラちゃんが狩り数で争うみたいなのよ」
「マジかよ、トーカ頑張れ〜、それよりもスタンピードに出てくるモンスターの情報ないんだが」
「集まってから話すわ」
宿の外に出るといつものメンバーに斥候職っぽい女性がいた、たぶんサクラだな
「歩きながら説明すわよ〜ん」
「まずはスタンピードの規模は中規模ね、1匹は弱いけど数の暴力ね、モンスターの種類は獣系が多いわね、あと飛行系もいるわ」
「飛行系ならミーティア先生の出番だな」
「矢の補充は充分だよ」
「多方面から来るタイプか?」
「1方向からよ、スタンピード初心者向けね」
「今から命のやり取りするのに軽いな」
「この面子なら大丈夫よ」
街の門を出て、準備をする。
「ミーティア、高台を作るぞ」
「了解」
「最前線はトーカとサクラに任せた、俺たちは漏らしの処理と交代要員、ミーティアは砲台頼んだ」
「ゼロ、勝ったら抱くのよ」
「ゼロさん、私が勝ったら添い遂げますので」
なんでこう、女性陣はエロの方向に行くのか
「ゼロちゃん」
「どうした、リョウ」
「その悩み答えてあげましょうか」
「お前、NTか」
「ただの強化人間よ、この世界は強い男に女は惹かれちゃうのよ、女は男の子種が欲しくなるのゼロちゃんが誰かに負けた時点でNTR確定なのよ」
「ゲーム時代でもそんなの無かったぞ」
「そうなのよ、トーカちゃんたちはいわゆる異世界症候群的な病気になってるのよ」
「異世界症候群ね〜俺やリョウにはなんともないぞ」
「女性特有なのかもしれないわね、悔しいわ」
リョウはこの世界だと女として認められなかったんだな、元の世界でもどうだろうな外国と比べると日本はLGBTに対して遅れているからな、日本が誇れるのはアニメ、ゲーム、漫画だけなんだよな〜
「ゼロ、どう?」
「ミーティア、もう少し高め、あと上り下りの手段も作っておけよ」
「は〜い」
門の方から誰かが走ってやって来た。
「『虚無』、大変なことになった」
チッ、シロウかよ
「シロウかよ」
「ムドーのやつ逃げやがった」
「総監督に説明してこい、あそこにいる元軍人のデカいおっさんな」
「おう」
シロウはリョウの方へ向かい、少し経ってから悲鳴声が聞こえたが無視
「ゼロさん、差し入れですわ。」
「ありがとう、シャル」
シャル特製サンドイッチを渡された、もう食べ慣れたから大丈夫だ問題ない
「いつもより美味しいな」
「それは良かったですわ、配って来ますわ」
俺はミーティアが作った高台に上がり、上からの景色を見る
「すごーい遠くから砂埃が上がってるな」
「あ、本当だ、時間通り始まりそうだね」
高台から仲間たちを見ているとリョウとシロウで動くようだ、トーカとサクラは普通に話しているようだし、シャルはサンドイッチを配っている。あれローレルは?
「ミーティア、ローレル見てないか」
「ゼロ、後ろ」
「呼びましたお義兄様」
「ずっと気配消してた?」
「はい」
にっこり返事されてもな、理想の忍者メイドに近づいていると考えもいいか
時計を確認すると11時50分、スタンピードが始まるまであと10分