サクラ、来襲
スタンピード当日
ドアに結界を付与したおかげで朝起きたら、隣に裸の女がという状況になってなくて助かる。
着替えてから宿の食堂へ行くとリョウがすでにおり、新聞を読んでいた。ゲーム時代にも新聞はあるぜ
「あら、ゼロちゃんおはよう」
「おはよう、リョウ」
朝食を2つ注文して席に戻る
「リョウ、『金竜会』って知っているか?」
「知ってるもなにも私たちで1度、潰しているわよ あの頃は『銀竜会』でPK集団よ」
「そんなこともあったな」
「『銀竜会』が壊滅したあと生き残りが『金竜会』を作ったのよ PKプレイヤーのペナルティは厳しいのは知っているでしょ その『金竜会』がどうしたのよ」
「昨日、バーでシロウに会ってな、現状の戦力の把握をしたんだ。この街にいる転移者はシロウ、『金竜会』のウドー、『疾風迅雷』のサクラの3人」
「ちょっと、ウドーって『金竜会』No2 よ、サクラちゃんは私も顔見知りだから知っているわ」
「シロウはリョウのお仕置きを受けたことがあるってよ」
「あら〜ん、新しいお仕置きも考えているわよん」
話していると朝食が運ばれてきた、パンとスープとサラダだけでとてもシンプルだ。
「とりあえずウドーを警戒しとけばいいか」
「そうね」
朝食を食べ終えたタイミングで女性陣が食堂へやって来た。
「ゼロ、ドアに結界張るのやめてよね」
「そうですわ、夜這いできなかったじゃないですか」
「あんまり、大声で話す内容じゃない、淑女なら慎みをもちなさい」
食堂には俺たちだけだからいいんだけどさ〜
「お義兄様がお父様のようなことを言ってます。」
「ゼロって意外と常識人だよね~」
「意外は余計だ」
俺とリョウは部屋に戻った。
ガールズサイド
「とりあえず、食べましょう」
ゼロとリョウが食べた朝食と同じ物を食べているが
「ヨーグルトが欲しい」
「トーカは健康的だね、目玉焼きとベーコンじゃない」
「トーカさん、ヨーグルトって?」
「牛乳を発酵させた食べ物だったかな、美容と健康には必要よ」
トーカの美容と健康談義が始まり、シャルとローレルは真面目に聞いていると食堂に女性が1人やって来た
「トーカちゃん」
「あら、サクラじゃない おひさ~」
「おひさ~って打ち上げしてたらこっちの世界に来てたんだけど」
サクラはトーカのリア友でコスプレ仲間
「どうしてここにいるの?」
「朝、シロウにこれを渡されて」
サクラは木で出来た手裏剣を見せた
「あ〜なるほど」
「『虚無のゼロ』に会わせて」
「会ってどうするの?」
「直接感謝と1発くらい」
「「「「 ダメ‼ 」」」」
女性陣が全員立ち上がった。
「そもそもよ、この中で私が1番、ゼロと長いのよ」
「それでもやれてないじゃん」
「ぐっ」
「私は2番目ですわ、のこのこ現れた人に取られるわけにはいきませんわ」
「だいたいサクラ、あんた私が狙ってた亀子を横取りしたでしょ」
「そんなこともあったね、なにも関係無かったけど」
「あんた、彼氏いるでしょ」
「こっちの世界に彼はいないから自由なのよ」
「サクラ、表に出なさい」
「こうなれば決闘ね」
「ちょっと、トーカ、スタンピード前に体力使う気?」
「それでもよ」
食堂に1人のオカマが入ってきた。
「合意と見ていいかしら」
「リョウ姐さん、止めてよ」
「リョウ姐さん、やらせて」
「リョウ姐さんも来てたんだ」
「はぁ〜、ゼロちゃんから話は聞いてたけど、あんたたちやるならモンスターの討伐数で競いなさい 邪魔が入らないようにしてあげるわ 私の方もムドーって言うやつを警戒しないといけないから」
あとは配置なのよね〜、ゼロちゃんなら上手く調整出来ると思うわ