久しぶりのソロ活動
朝だ、久しぶりに快眠したような気がする。
昨日、トーカが出て行ったあと、魔力操作をやってみた。魔法使い系の職の待機状態アクションで魔力操作をするのだが『剣闘士』でも魔力はあるからな
魔力が多いと魔法攻撃力、魔法防御力の補正が入る
魔力操作をやると『付与魔法』を覚えたため、ドアに結界を付与すると成功した。
寝る前にやっていたあれこれだ、明日からスタンピードが始まるし今日は軽く模擬戦か実験するのがベストか?
着替えて食堂へ
「あら〜ん、ゼロちゃん おはよう」
「おはよう、リョウ」
女性陣はまだのようで俺とリョウは先に朝食をいただく
「今日はどうするのかしら?」
「自由行動でいいんじゃないか、ダンジョンに行って疲れを残した状態でスタンピードとか無理だろ」
リョウは元軍人だから大丈夫だと思うけど
「そうね、ケンゾーちゃんはどうするのかしら」
「どうもしないぞ、現実と向き合って自分で答えを出すしかないし」
「そうね、私も今日は用事が出来たから行くわね」
リョウは皿を片付けてから食堂を出て行った。
「食べるの早」
俺も食べ終わり、皿を片付けてから出かける
ガールズサイド
「お部屋に入れず失敗しました。」
「ゼロさんの貞操はお硬いですのね」
「シャル、色々と意味が違うように聞こえるよ」
「ドアが開かなかったの?」
「はい、ドアノブが動かなかったです。」
「なるほど、ゼロのやつドアに結界を付与したと思う」
「トーカさん、協定を結びませんか」
「シャル、意見が合うわね」
「明日からスタンピードが始まるけど寝不足にならないでよ、ローレル、朝食を食べに行こう」
「はい、ミーティアさん、今日はどうしますか?」
「どうしようかな~矢の作成とポーションの製造でもしようかな」
「私はお姉様とトーカさんに鍛錬してもらいます。」
カプーゼの街を出て、ゼロは全力疾走である場所に向かっていた。
「いたな、タイラントクロコ」
タイラントクロコはタイラントクロコダイルの進化前で四足歩行の大きな黒色のワニ、タイラントクロコダイルは二足歩行で凶暴なワニだ、鎧と肉付きさえ良ければクロコダイン 今の俺だとギリギリ勝てるかどうか
「『エンチャントフレイム』先手必勝『火炎斬り』」
覚えたての『付与魔法』で剣に火属性を付与してタイラントクロコを1撃で倒した。死体はアイテムボックスに収納 肉は食べれる、皮は防具に使える 歯も矢じりに使えたりするから捨てるところが少ない 経験値がかなり美味い
『剣闘士』がカンストになり『モンク』に変更、落ちている石に『エンチャントフレイム』で火属性にしてタイラントクロコに『投擲』でぶつける 威力が高すぎて1撃 タイラントクロコを乱獲していくとついにやつが現れた。
「グルルルル」
「タイラントクロコダイル本物はでかいな、ミノタウロスくらいか?」
タイラントクロコダイルの攻撃モーションは噛みつき、尻尾、ひっかき、ペンギン滑りのような動きで高速で接近して噛みつく攻撃など 放射熱線を吐いたらゴジラと呼んでやろう
ゼロは剣に『エンチャントフレイム』で火属性を付与してから接近し攻撃を開始する。
剣はタイラントクロコダイルの皮膚にぶつかるが硬すぎて刃が通らない 剣が当たった場所は黒く焦げた跡がついたくらいだった。
「こりゃ苦戦するな」
「ガアァァァ」
タイラントクロコダイルは吠えた、攻撃力も素早さが上昇するバフだ。かなり厄介になった。
タイラントクロコダイルは後ろに下がり、ペンギン滑りの要領で急接近 タイミングよく上に飛ぶ、左か右へ緊急回避、刀があれば『居合』でカウンターの選択肢もあるがバフ盛り状態はタイミングを外しやすいため無理 刀持ってない
「こい、こい、こい、今」
ゼロは上にジャンプし、タイラントクロコダイルの攻撃を回避することに成功、タイラントクロコダイルは岩に衝突し、大ダメージを受けていた。
ゼロは落ちている石を拾い『エンチャントフレイム』を付与、馬鹿デカい大口を開けて咆哮するタイラントクロコダイルの口の中に石を『投擲』身体の内側から貫通することは無かったが体内を燃やされたらモンスターでも確実に死ぬ タイラントクロコダイルは白目を剥きながら倒れた。
「よし、『モンク』もカンストしたな、刀があれば『侍』とか『武士』になれるけど」
刀を使う職は中級職からで『侍』は刀を主体に戦う前衛で刀技や抜刀術を覚えることができる、『武士』は刀と槍を主体に戦う前衛で味方全体へのバフを覚えたりできる 法螺貝を吹ける
タイラントクロコダイルをアイテムボックスに収納したゼロはカプーゼの街へ帰った。