自己嫌悪
宿の部屋でゼロは自己嫌悪に陥ってた。
「はぁ~」
ケンゾーのステータスが低すぎた、少し手伝ってもよかったんじゃないか?
『孤高の狼』ではケンゾーが最後の加入者で出会ったのは3年前、当初はいじめで引き籠もりの中学生だった。高校に進学したって話しをしてたんだけど
部屋の扉をノックする音が聞こえたため、扉を開けるとトーカがいた。
「中に入れよ」
「何?どうしたの?」
トーカを中に入れて、ケンゾーに何かしてやれなかったかトーカに話した。
「ゼロの言いたいことや気持ちも分かるけど、ケンゾーのステータスだと私たちについて行けないわ」
「それは分かってる」
「あと、あの子 すぐに調子に乗る癖があるのよ」
ゲーム時代の話だ、ろくに連携もせずに魔法を連射バラマキで殲滅していた。ケンゾーはプレイヤーを人として見ていなかった説もある。
「いじめにあっていた引き籠もりだぞ」
「ゲーム時代なら強ければ正義だった時代も合ったわ、それにあの話し方ゲーム時代と一緒よ、別れ際にゼロが話しことが現実なの 現実を見ないといけないのよ」
残りの2人の方もこっちに来ていたら、『浪漫鍛冶』の場合は頭のおかしな武器が売られていればすぐに分かる。問題は『鋼鉄聖女』機械人と呼ばれる種族で太古の昔に滅びたと思われていた最後の生き残り、設定はな ちなみに世界中のプレイヤーを見ても機械人は1人だけ、『鋼鉄聖女』の由来は機械人には生殖器がないのと職が聖女だったってところだ。
「ケンゾーがあれだったから『鋼鉄聖女』の方がやばいと思うけど」
「確か、ずっと病院に入院している子だったわね、種族的に病気にならないから来ていたら元気にしてるはずよ」
「俺もそう願いたいよ」
トーカに話したことで気持ちのリセットが出来た。
「トーカ、ありがとう」
「このまま、ベッドに押し倒してもいいのよ」
「押し倒しても何もしないからな」
「私から襲うもん、明日を楽しみにしてて」
トーカは部屋を出て行った。
スタンピードが2日後、明日1日をどう過ごすかに掛っている。
ガールズサイド
「今日は私の番ですね。」
ローレルはゼロの部屋の前に立っている
「お義兄様と私の愛結晶を」
ローレルはゼロの部屋に入ろうと頑張るが扉のドアノブは回ることすらなかった。
朝までローレルは粘ったが部屋に入ることができずゼロに勝てなかった。