ゼロVSリョウ
はぁ~憂鬱だ
「ゼロ、勝ってね」
「おいおい、元軍人でオカマバー経営してるオカマだぞ、近づかれたら絞め技があるし、距離を取っても移動系の技で近づいてくるのがあのおっさんだぞ」
巨人族は体力、攻撃力、防御力に尖り過ぎてMPは低い、魔力も低い、素早さに関してもドワーフよりも遅い そんな巨人族に革命を起こしたのがあのおっさん、リョウだ。『縮地』を移動手段に使い出した。普通に歩くよりもバックステップの方が早いため、移動ステップ、ステップ走り、ステキャンステップステキャン言ってる俺も意味が分からん ようは俺が戦いたくない相手の上位にいる。
「でもさ〜ゼロが勝っても侯爵は黙ってないでしょ」
「勝っても負けてもリョウ姐さんがこちらについてくれるって話しになったけど」
「俺の戦う意味」
「リョウ姐さんも強い相手と戦いたいんじゃない」
「はぁ~」
「ゼロさん、頑張ってくださいませ」
「お義兄様、どうか無事で」
まだ戦う前なのに死亡フラグ立ち過ぎじゃね?
ブルーチー侯爵軍は何一つ動きがないが高速で何かが飛んできたため『掴む』で掴んだ
「石、仕掛けてきたか トーカ、周辺警戒、俺はサシで殴り合いしてくるわ」
トーカたちから離れて、誘いに乗る
「リョウ、出て来い」
「久しぶりね、ゼロちゃん」
巨人族特有の身長の高さ、ゴリマッチョというか細マッチョ、金髪ロン毛のイケメンがいた YOSHIKIか?と思ったくらいだ。
「誰?」
「もーう、失礼しちゃうわ、レディ・オブ・リョウよ 転移した時にリアルの方の容姿が反映されたみたいなのよ バリバリの軍人だった頃の容姿よ」
「あ〜イケメン過ぎて泣けてきた。」
「美人って言って欲しいのにもーう、そろそろ殴り合いましょうか」
「そうだな、本気でやるからな」
剣を抜き構える、リョウは軽く屈伸後姿が消え、目の前にいた。腹に拳がくる予測をしたため、剣の腹でガードに成功したが剣が曲がってしまった。
「昨日買った剣が」
「あらん、それはごめんなさいねん」
アイテムボックスから盾と別の剣を取り出し、すぐに斬りかかるがバックステップで逃げられたがリョウの移動技の距離はだいたい分かった。
「『エンチャントウインド』」
風属性の強化を施し速度を上げて、追撃に入る。
「あら、この距離は投げ技の範囲よ」
「捕まえればの話しだな」
掴もうとする右腕を剣で斬りつけ、腹に蹴りをぶち込み、そのままシールドバッシュでもうひと押しする。
「やるわね、ゼロちゃん」
「元の職なら確実に負けていたよ」
「負けでいいわ、ブルーチー侯爵を滅ぼしましょう。クソみたいな安金で強制的雇わされなのよ どう落とし前つけてやろうか」
恐、素のおっさんでてる。リョウを連れてトーカたちがいる場所へ戻る
「おかえり」
「ただいま」
「若いわね〜」
「えっリョウ姐さん?」
「あら、あなた ミーティアちゃん?」
「てっきりバーのマスターだと」
「私も常連の若い子かと思ったわ」
「実はリアルで会ってて素性を識らないパターンか?」
「ゼロが私のファンだった的な?」
「トーカ、その話し詳しく」
「お姉さんも気になるわ」
「帰ってからにしろ、シャル、ローレル、これが仲間のリョウだ」
「ゼロちゃん、雑な紹介ね リョウよ、リョウ姐さんとかリョウお母さんって呼んでちょうだいね」
「シャルロットです。」
「ろ、ローレルです。」
ローレルが怖がってんだけど
「リョウ、あれはどうなってんだ?」
「全員、寝ているわ 食事に睡眠薬を混ぜておいたから」
「さい、ですか」
「ブルーチー侯爵とドラ息子もいるわ」
「縄で縛って不正の証拠と一緒に王都の憲兵所まで持って行く?」
「憲兵所は侯爵の息が掛かった兵がいるわ、清廉潔白な第3騎士団に持って行くのが正解よ」
「よし、リョウ任せた」
「あなたも来るのよ」
爆睡中のブルーチー親子を縄で縛り、高級そうな馬車を拝借して王都へ