Dランクダンジョン2
俺たちの前にパーティーがボス部屋に入り数分後、順番が回ってきた。
「ここってコボルトリーダーとコボルト10体だったよな」
「たまにコボルトナイトとコボルトソルジャー5体よ」
「前のパーティーはそのたまにに当たったんだな」
「だから早かったのですか?」
ローレルの疑問に俺が答えた
「多分な、ダンジョンだと人の死体もダンジョンに取り込まれるから装備が落ちてたらそういうこと、ミーティア、得物の準備だけしとけよ」
「すでに終えてる」
ボス部屋に突入した。
鎧を身に着け、剣と盾を持ったコボルトと革の鎧を着けて槍を持っているコボルトが5体いた。
「俺とシャル、トーカで突っ込む、ミーティアは援護、ローレルも隙を見て『投擲』で援護してくれ」
ソルジャーに接近し、繰り出される槍の突きを盾で反らして空いた胴体をぶった斬る。
ゲームだとあと1回くらい攻撃しないと倒せれないがこれは現実だ、剣がコボルトソルジャーの身体を骨ごと斬れた。
トーカの方は力が足りないから俺のようにぶった斬れないが突きを繰り出し、最初に目、喉か心臓を突き倒している。
シャルの方はコボルトソルジャーの突きを華麗に避け、素早く背後に周り後頭部目掛けてメイスでぶっ叩く、撲殺していた。
素早く3体のコボルトソルジャーを倒し、ミーティアが射った矢が残り2体の両目を射抜き、ローレルが石を『投擲』スキルレベル5のため、貫通が追加された石はコボルトソルジャーの眉間を貫通して倒した。
「ゼロ、ナイトの方を頼んだ、残りのソルジャーはローレルに倒させる」
「分かった」
この中で戦闘経験がなくレベルも低いのはローレルで経験積ませるミーティアの判断は正しい
「シャル、トドメは頼んだ」
「かしこまりましたわ」
「私たちはシャルがトドメを刺せるように隙を作る」
「行くぞ」
ゼロが左、トーカが右から同時に攻撃を仕掛ける、ゼロの攻撃を盾で受け止め、トーカの攻撃を剣で弾いてコボルトナイトは凌いだが2人の猛攻を凌ぐので精一杯で背後からの攻撃に気づくことが出来ずに
「『セイントスマッシュ』」
シャルが『モンク』のスキルでコボルトナイトの後頭部に直撃させトドメを刺した。
そこそこいいドロップアイテムと宝箱にはテイムモンスターに使う首輪が入っていた。
「11階層に降りてから休憩するぞ」
11階層に降りて、結界を張ってから昼食の準備をする。
「ローレル、手伝って」
「はい、お義兄様」
ローレルと昼食を作る、料理のスキルレベルを効率よく上げるには自分で新しい料理を作る、初めて作る料理なら何でもいい、珍しい食材を使う 食材のランクは1〜5の5段階、店で買えるのはランク1、普通のモンスターの素材だとランクは最大で3、ユニークモンスターの素材だとランク5まではいく
スライムゼリーのランクは1なのでシャルの料理スキルが上がるのにはまだまだ時間が掛かる。
一方で
「ローレルがここまでゼロさんに懐くとは」
「シャル、ローレルってどんな子だったの?」
「離れ離れになるまでの話しでしたら、いつも私の後ろに隠れているシャイな子でしたわ」
「うーん、ローレルはゼロに父性を感じているんじゃないかな」
「父性ですか?ゼロさんから大人の魅力を感じる時がありますね」
「シャルは母性があるよね」
「トーカさん」
「そうそう、シャルはおっぱい大きいし、包容力があるよね」
「ミーティアさんも、先輩シスターのようになりたくて真似をしているだけですわ」
「飯出来たぞ、なんの話ししてたんだ?」
「ゼロの好きな色の話し」
「色か黒、紫、赤かな」
「ゼロさん、ピンク色はどうですの?」
「可愛らしくていいと思うぞ、トーカ、新しい下着でも作るのか?」
「まだいい生地がないから、スライムの皮で水着を作る方が早いかな」
「そうか、冷めるから早く食べようぜ」
昼食後、11階層の探索を開始する。11階層は密林でモンスターの種類が多く、視界が悪いため奇襲されやすい