漆黒のウルフェン呼び出す
朝、早く起きた俺は屋敷の庭でウルフェンを呼び出す
1 狼煙を上げる
2 狼煙に色を付ける 依頼の場合は黃、緊急の場合は赤、親しい者が呼び出す時は青
3 ベーコンを焼く タレ付きの肉でも可
ウルフェンは狼獣人でゲーム時代はトーカと同じ暗殺者スタイルで戦闘をこなしていた。二つ名の『漆黒』は全身黒尽くめだから
しばらくすると、黒い影が庭に降りてきた。
「朝イチ、呼び出しやがって」
「YO‼」
「兄貴、お久しぶりです。」
こういう関係だ
「兄貴もこっちに来てたんすね」
「他に『千変万化』『百発千中』もいるぞ」
「マジっすか、こっちでも暴れるんすか?」
「俺たちはあれだ、ゲーム時代に出来なかったことをしようと思ってな、ウルフェン、暗殺者ギルドの名簿に名前があったぞ」
「商人を暗殺する。ストーリークエあったじゃないすか、あれ踏んだだけっす」
「それで名簿に名前が乗るんだ」
久しぶりの会話も楽しみ
「そろそろ本題に入るぞ」
「うっす」
「ブルーチー侯爵と戦争するから依頼があっても無視で頼む」
「ブルーチー侯爵って、シスター絡みすか」
「俺とトーカはシスターのストーリークエでここまで来て、ミーティアが俺たちと会う前に妹を助けてた」
「飛んだストーリーブレイク」
「だから困ってんだよ」
「兄貴、暗殺者ギルドの名簿の破棄を頼んます。」
「分かった、こっちにあるのは燃やしとく、ストーリークエでそのうち暗殺者ギルドも潰すと思うし」
「頼んます。俺はこれで」
ウルフェンは消えるように見えなくなったがカリカリに焼けたべーコンが空中を浮いていながら移動している。姿を消す魔法を使ったのは分かるがスキルレベルが低いことも
スピードはウルフェンの方が上で技術面はトーカが上なんだよな、どっちも俺が苦手な戦い方なんだよねだいたい育て方しだい
俺やトーカは病気と呼ばれる育て方、全てを万遍無く育てるやり方 大器晩成型で上位ランキングに入ると異常者と呼ばれる
ミーティアやウルフェンのように特化した育て方これが一般的でそれを持っと尖らせた育て方もこれは『魔法馬鹿』例なんだが
俺は屋敷に戻り朝食を作り始めるとローレルが
「ゼロお義兄様、朝食の方は私がやります。」
やばい、ローレルすごくいい
「お義兄様はお姉様と結婚すれば私のお義兄様になりますので何も問題ないですが」
「シャルと結婚しないけど」
「え?」
「え?」
「お姉様はお義兄様に裸を見られたとおっしゃっておりましたが」
「混浴はしたな、トーカも一緒にそれだけだ ローレルはこの中で1番年下だから多少の我儘もいいと思うぞ、俺もお兄ちゃんしたいし」
「私、メイドですし」
「自分のことは最低限出来るぞ、ローレルのメイド服はトーカに改造してもらえばもっと可愛くなると思う」
なんだかんだ一緒に朝食を作ることにした。時間通りに全員起きて来て朝食を食べてから出かける準備
「ゼロ、ウルフェンは」
「話したぞ、いつも通りだったな、暗殺者ギルドの名簿に乗ってたのは暗殺するストーリークエを踏んだこららしい」
「あ~あ、あれか 」
「ミーティア、暗殺者ギルドの名簿を燃やすことになったが持っといてくれ」
「それはいいけど」
「今日、行くダンジョンは?」
「依頼は受けないで行くつもり、ローレルもいるからDランクがベストかな」
「妥当だな」
準備を済ませたトーカ、シャル、ローレルがやって来た。
「どうですかゼロさん」
シャルの修道服は魔改造されて、俗にいうスリットシスター、トーカもコスしてたな 両腿が見えるのがエロい、踏まれたいなんだこの背徳感
「お義兄様、どうですか?」
ローレルのメイド服も魔改造されており、清楚なイメージの英国風からミニスカメイドに変わっていた。
「ローレル、とても似合っていて可愛いよ」
「ありがとうございます。」
ローレルのお義兄様呼びに関してトーカ、ミーティアから説明を求められた。さすおにって言われたいじゃん
なんだかんだでダンジョンへ向かうため屋敷を出た。