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ストーリークエスト放浪のシスター完

けっきょく襲撃はなかった。奪った武器はどれもCランクハンターには不相応、見た目重視で武器に能力も付いてない駆け出しの貴族の子息が扱うような玩具だった。

『月桂樹』から奪った武器を使うしかないか、トーカが使う短剣はあるし、新しい剣を手に入れる間は俺の得物は槍になりそう


「おはよう、ゼロ」

「今日も早いな」

「シャルはまだ寝ているから昨日の続きを聞かせなさい」

「今の状況はストーリークエストに無かったことだろ」

「そうね」

「なら、ストーリー上救えなかったキャラも救えると思うんだよ」

「なるほど、シャルの妹ね」

「そういうこと」

「私も救いたいキャラがいるんだけど」

「今の実力で救えるなら早いほうがいいと思うが」

「ラ・スフラン聖王国の聖女フィリア」


今の俺たちがいる国はタリア王国、その左隣にあるのがラ・スフラン聖王国 そこの王女様が聖女フィリア

1人でスタンピードに立ち向かい、命を掛けて民を救った女性だ 聖女と呼ばれるのはストーリークエストのタイトルであり、彼女自体は王位継承権もない、母親と共に城から追い出された庶子である。


「今は神歴642年、あのスタンピードが起きるのは神歴643年だぞ」

「あの話しは年明けだったよ、今は6月だからあと半年くらい、移動のことも考えたら時間はないよ」

「確か辺境の街だったよな」

「そうそう、聖都から馬車で2週間掛かる距離だったはず」

「王都から聖都まで馬車で6日だから移動だけで20日か」

「強くなる、仲間を集める、移動手段を得るだね」

「『グリフォンの角笛』かスレイプニルの使役くらいか」


グリフォンの角笛は従魔にしたグリフォンを呼び出すことができる角笛、職業テイマーを持っていないといけない

神の馬と呼ばれる6足の足をもつスレイプニルの使役、上級職の僧侶系とテイマーを所持していないと呼び出すこともできない どっちもソロで戦って勝たないといけない


「あとは『浪漫鍛冶』か」

「あの人、人の話し聞かないから」

「勝手に人の武器を魔改造するしな、戦力的に『絶壁』と『乙女』はいたら安定するんだよな」


絶壁は『百発千中』のこと、胸も谷間もないからな、本人に聞かれると死にかけるまで矢を射ってくる


『乙女』は巨人の男、ネカマではなくてガチのオカマで最硬の防御力と単体火力最強だったりする。俺よりチートなおっさん


「『魔法馬鹿』はいらないよね」

「ナルシストがなければ・・・・それでもいらん、面倒くさい」

「でも誰が転移してるか分からないから」

「『鋼鉄聖女』はいないだろ、あいつ病気でずっと入院している」


『NamelessHunter』はPC、スマホで出来るマルチプレイ可能なゲームだ、操作するキャラの目線で戦うから馴れないうちは酔う

『鋼鉄聖女』は病院から毎回、消灯時間後にログインしている 俺やトーカよりも年下

転移してたら今頃、くたばってる可能性が高い


俺とトーカが話しているとシャルも起きてきたようで話しを切り替える


「おはよう、シャル」

「おはようございます。ゼロさん、トーカさん」


朝食を食べ終わり、移動開始するが


「ゼロさん、トーカさん、私の話を聞いてもらえますか?」

「いつでも聞くって約束したからな」

「友達なんだから頼ってよ」


シャルの話を聞いた。ゲーム時代と全く同じ話だった。

同じ派閥だったブルーチー侯爵からトカゲの尻尾切りにあったのがシャルの父親だった。シャルの母親はシャルを教会に預け、シャルは知らないが小さかった妹は孤児院に預けられていた。

シャルは旅をしながら妹を探していた。 


ちなみにシャルの妹はブルーチー侯爵の息子に孤児院から引き取られて王都の屋敷でメイドとして働いているがとても粗末な扱いを受けている。


ブルーチー侯爵がシャルを狙ったのも自分の手で残りの一族を殺したかったのだろう このあとブルーチー侯爵は不正や横領など色々バレて一族斬首刑になるのだが


「妹探しは手伝える時に手伝うよ」

「王都の方が情報は多いからね」

「2人ともありがとうございます。」


今いる場所はブルーチー領なので村や街に寄らずに王都に向かうことになった。

ゲーム時代とはまったくことなる展開


王都に向かうに1回、野宿をしてから王都に到着した。


「御二人に主の導きがあらんことを」

「シャル、今度は買い物に行こう」

「ええ、行きましょう」

「シャル、頑張れよ」

「ゼロさん、ありがとうございました。」


うーん、感謝されることしてないんだけど

俺とトーカはハンターギルドへシャルは教会に行くため別れた。


「ケープの街から護衛の依頼を達成した報告に来た」

「ハンターカードの提出をお願いします。」


俺とトーカはハンターカードを提出して、しばらくしてから返却された。カードにはDの部分がCに変わっていた。


「お二人はCランクハンターになりました。」

「Dランクになってから依頼はこれだけだが」

「Cランクハンターパーティー『月桂樹』を捕らえたことがとても大きいですね 王都にも話は流れてきましたし」


ハンターギルドを出る時に何かとぶっつかった


「ごめん、見えなかった」

「誰がちんちくりんって・・・・・ゼロにトーカじゃない」

「誰?トーカ知ってるか?」

「うーん、エルフの知り合いは何人かいるけど誰?」

「ミーティアよミーティア『百発千中』のミーティア」


姿がゲーム時代と違いすぎてフリーズした。身長が無くなった分、胸があるからだ


「ミニマムグラマー?」

「トランジスターグラマーよ」

「トランザムグラマーだってトーカ」

「ミーちゃん、赤く光らないよ」

「はぁ〜久しぶりに疲れた、それと拠点も買ってるから案内するわ」


ミーティアに付いて行くことになった。















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