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ストーリークエスト放浪のシスター7

なぜか早く目を覚ました。時間は4時、シャドーウォークボアを倒して帰って来てから3時間くらいだ。


「解体しとくか」


外は朝日がまだ昇っていないが手元が見えるくらい明るい、アイテムボックスからシャドーウォークボアを取り出して解体を始める。

魔法で水を出しながらテキパキ解体をこなした。

1番必要な、毛皮だけは確保、肉はシャル経由で村の人たちに食べてもらうか


家に戻り今度は朝食を作る、そろそろ米が食べたくなった。この世界に米はある。王都で買うことができるが輸入している品のため値段が高い

直接買い付けに行くことも出来るが隣の大陸なんだよな〜


「おはようございます。ゼロさん」

「おはよう、シャル 朝食はすぐに出来るから」

「いつもありがとうございます。私が作るとサンドイッチになってしまうんです。」


シャルはサンドイッチの呪いが掛っていると思う、そんな呪いないけど


「トーカを起こしてきて」

「分かりました。」


シャルがトーカを起こしに行っている間に盛り付けまでしてテーブルまで運ぶ


「うーん、おはようゼロ」

「御所望の毛皮を手に入れたぞ」

「ナイス、ゼロの分も作るわ」


朝食を食べたあと空家の掃除をしてから村を出る

シャルは村長の家まで挨拶をしに行くため、シャドーウォークボアの肉を持たせた。


「出発だな」

「村長さんも喜んでいました。」

「今日は野宿なのよね〜」 

「明日はベッドで寝れますよ」

「そうじゃなくて、お風呂に入りたい」


最後は水浴びしてもう何日か 水で身体を拭いたりはしているけど温かいお湯でゆっくりしたいよな


「風呂作るか」

「嘘ついたら刺すからね」

「作ってやるから混浴な」

「エッチ」

「私はお供しますよ~」

「シャルは恥じらいを持ちなさい」


シャルはたくましいな、元貴族なのに

ちなみにゲーム時代にはお風呂を作るイベントなんて存在しない、水浴びをしているシャルを覗くだけだ  


村を出発して次の目的地に向かう、今日は野宿をするため歩きだと距離があることが分かる


「ゼロ、オーク2体よ」

「オーク肉って美味いんだろ、シャル」

「教会内ではモンスターの肉は食べませんよ」

「昼食ね」


オーク:豚の顔、だらしない身体をしたモンスター、攻撃力と繁殖能力が高い 女性の匂いを嗅ぎつけて現れる


「私も戦います。オークは女性の敵ですから」


俺が1体を倒している間にシャルはもう片方のオークをメイスでぶっ倒していた。


「シャルってゼロより強い?」

「いえいえ、私なんて殿方に押し倒されたら負けますわ」

「シャル、意味が違うと思う」

「トーカ、解体くらい手伝え」

「仕方にゃいにゃ〜」


オークの睾丸は触りたくないが高く売れる。それが上位のオークになるほど金額が跳ね上がる 精力増強剤にしか使われないが王族、貴族は跡継ぎになる子を作らないといけないからな オークエンペラーの睾丸で作られる精力増強剤は夜の帝王と呼ばれている


ちなみにオークの討伐証明部位は豚鼻だ


街道から離れ川の近くで昼食、オーク肉でバーベキュー野菜もあるよ


「外で焼いた物をそのまま食べるなんて、とても面白いですね」

「あ〜お酒があれば最高なのに」

「明日の夜なら飲んでいいぞ」

「今、飲みたいのよ」


トングは存在しているし箸もあるからな~家とかは中世っぽいのにな ゲーム時代からの謎、運営からはアナウンスないからな


昼食を食べ終え再び移動、道中現れるモンスターに変化はあり、ケープの街周辺と比べると雲泥の差

大量のクモ型のモンスター発見、討伐出来た。品質のいいスパイダーシルクが手に入ったためトーカがとても喜んでいた。


「いっぱい服が作れる」

「トーカ、バニーは?」

「あれね、タイツを何重にも履いてるのよ タイツがなかったらVラインがやばいから あとは胸ね、私は天然だけど人によっては積めたり、撮影後の加工ね 撮影会をしない人は加工が多いわ、亀子も男の人にが多いけど女性のカメラマンも増えてきてるから 」

「レイヤーも大変なんだな」

「大変よ、遠征に夏コミ、冬コミ、写真集の撮影にチェキのサイン、通販の出荷 手作業よ」

「分かった、大変なのがよく分かったから」


トーカにコスプレ関連の話しはNGだな


日が沈む前に野宿する場所を確保した。


「川の近くではないですが?」

「魔法を使うから」


中級魔法『アースウォール』の魔法書をオークを倒した時にゲットしていた。早速、覚えて使う


「『アースウォール』」


厚みがある土でできた硬い壁が目の前に現れた


「これを倒して、囲むように小さい壁を作れば風呂釜は完成だ」

「ゼロ、これだと漏れない?」

「そこで『ファイヤーボール』」

「熱して溶接みたいな感じね」

「あとは冷ましてから水を入れて熱したら完成だ、残り湯は洗濯に使うか」

「一家に一人、ゼロがいたら便利ね」

「あの馬鹿よりマシだと思うが」

「そうね」


目を離しているとシャルが料理をしていた。途中まで作っていた野菜スープが無くなっている


「サンドイッチできました。」


美人の笑顔ってずるいよな、食べることに


「野菜スープの味がするサンドイッチだ〜」

「液体を固めるならスライムゼリーですね」

「美味しいけど、別々でもう〜ん」


リアルシャルロットのサンドイッチを食べた。長年の謎もスライムゼリーで解決、味は野菜スープの味のまま、これホットサンドの方が美味いだろ


夕食も終わり、特製の風呂釜に『ウォーター』で水を入れていく 8分目まで入れてから水の中に手を入れて『ファイアー』

魔法を使うには詠唱はなく属性と形を口にだしてMPを消費すれば使うことが出来る 大きさや威力などはイメージ 『魔法馬鹿』の受け売りだけど

ちょうどいい温度になって完成した。


「入れるぞ」

「シャル、入るわよ」

「隠せてないです〜」

「どうせ、ゼロも入るから隠す必要ないわ」


俺も服を脱いで着替えも用意してから入る


「露天風呂もいいわね」

「なんかくせになりますね」

「シャル〜、外で裸になるのが?」

「ち、ちがいますよ」


俺は蚊帳の外、俺は蚊帳の外、俺は蚊帳の外


「ゼロ、こっちに来なさいよ」

「へいへい」

「ゼロさんの腕逞しいですね、抱きついてもいいですか」

「何?興奮してるの?硬くして」

「自家発電して対処するから問題ない」


風呂を楽しんでから洗濯、トーカと見張りを交代しながら夜が更けていった






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