その頃、王都では
シロウ視点
「はぁ〜、やべー依頼だったぜ、2度と貴族と関わりたくねーや」
シロウの依頼を受けたのはソロ専用の『我儘貴族』モッツェール男爵の息子ゴンゾール・モッツェールを王都まで無事に送り届ける依頼しかも男か女で色々と変わる。
シロウの場合は現れるモンスターをソロで狩るしかも護衛の騎士はいるが援護は無し、倒したモンスターの素材は男爵の息子と折半、馬車の中ではなく馬車の屋根に乗って移動 宿代は自分で支払わないといけない
依頼の報酬は銀貨10枚、安宿でも飯付き銀貨2枚は掛かるため割に合わない 。
貴族と縁が出来た?相手は吹けば消し飛ぶような男爵
シロウはまだ知らない、モッツェール男爵領に関するストーリークエストはこれからも続くことを
ハンターギルドの酒場のカウンター席でシロウは鬱憤晴らしにジョッキでエールを飲んでいた。
「俺も『虚無』、『千変万化』と一緒にシスターやってれば良かった 俺の選択地獄だ〜」
「ねぇ、『虚無』とか聞こえたんだけど」
「おう、どこにいるんだ?」
「下よ下」
150cmくらいのエルフしかもトーカ並にある胸
「あんた誰だ?」
「『百発千中』っていえば分かる?」
「おう、絶壁エルフだろ・・・・・グッ オロロロロ」
「汚いわね、吐くなんて」
シロウに話し掛けたのはゼロ、トーカのクランメンバーで二つ名『百発千中』絶壁と言われると腹パンをするのだが容姿が違いすぎた。
「禁止ワードをいうあんたが悪い」
「すまん、ゼロが言ってたから」
「へぇ~、あいつもいるんだ、トーカもいるなら安心かな」
「ケープの街で色々あってな、あいつらならシスターの依頼中だな」
「もう少し来るのに時間が掛かるのか で君は?」
「お前らのクランに3年前に潰されたクラン『餓狼』のリーダーシロウだ。」
「トーカが暗殺したやつ」
「心のダメージが、容姿が違いすぎないか?」
「転移した時に素の容姿に引っ張られたと思う、フッフフフ、絶壁とは呼ばせない」
「ちんちくりん、グッ」
クラン『孤高の狼』のメンバーでエルフの弓使い、二つ名は『百発千中』ゲーム時代は長身絶壁の残念美女だったが今はトランジスターグラマー その名はミーティア
「今のうちに拠点でも買っておこうかな」
「シスターの通い妻が現れても知らんぞ」
「ゼロなら受け入れるさ、巨乳相手なら」
「巨乳好きとか言ってたな、俺たちの転移はどう考える?」
「私の予想だと『超時空の覇者デウスウルゴス』を狩ったからだと思う」
「犯人、『虚無』かよ」
「『虚無』は最強最弱の魔法だから勝てたのは運だと思うけど」
『百発千中』は去り、シロウは飲み直すのだが
「そういえば、『我儘貴族』は続きがあるから頑張るんだね」
やけ酒になった。