ストーリークエスト放浪のシスター5
朝食のサンドイッチを食べた後、俺とトーカは荒らされた畑へシャルは訪問治癒しに行くらしい
「なぁ、トーカ」
「何?」
「訪問治癒って医者みたいなことをするんだよな」
「そうなんじゃない?薬を処方するか回復魔法を使うかだと思うけど」
荒らされた畑へ到着した。派手に食い散らかされているし足跡でボア系なのは確定
「森の中だな」
「どう仕留める?」
俺はもうすぐ『僧侶』がカンスト、トーカは『魔法使い』がカンストする。
ステータスの恩恵、カンストした職のスキルは全て使えるから剣でも拳でも魔法でも構わない
「剣かな」
「私は魔法を使うわ」
森の中へ足を踏み込んだ。どこの森も対して変わらないがエルフの森や精霊の森なら雰囲気が違うのだろうな
「ゼロは『虚無』を覚えないの?」
「あれは強いけど使い勝手が悪すぎる 『虚無』の習得にどれだけステータスとスキルを犠牲にしたか 縛りが多い」
最上級職で『虚無』を使うことができない、課金してわざわざ上級職まで戻してようやく使うことが出来た。『魔法剣士』は上級職 それで廃神コンテンツをソロクリアだもんな やってる俺の頭がおかしいのは知ってる。
「俺から言えることはこっちで『虚無』を覚えるなら全てを捨てる覚悟がないと無理だ」
「強すぎたけどそんなにデメリットがあったんだ。」
「トーカの『絶影』が羨ましかった。」
トーカがなっていた『絶影』は忍者系の職で
中級職から『中忍』上級職は派生で『上忍』か『クノイチ』最上級職は『絶影』以上が忍者系職のまとめ
バージョン9.6で下級職に『下忍』が追加された。あの時は運営にキレそうになったな ん・・・・あれ?
「トーカ氏、トーカ氏」
「話し方きもい」
「『下忍』あるじゃん」
「あ〜〜〜〜〜」
「忘れてたな、『下忍』の解放条件知らんけど」
「それは忍具を所持することよ、『木工』で木の手裏剣作ってよ」
「休憩の時にな」
下級職でも隠し下級職が存在している。その辺は掲示板で情報交換したりして、あの頃は楽しかったな クソ上司何回ぶん殴りそうになったか
『探知』を使いながらモンスターを捜していく、スライム、スライム、スライム、小ボア、スライム
「ゼロ、休憩」
「そうだな、明日まで滞在するし夜に畑を見張るのもありだから」
倒れている木に腰掛けて、水筒の水を飲みながら休憩をする
「ブラジャーとパンティの色はどう付けたんだ?」
「あれはスライムの皮の色よ、ポイズンスライムでも倒すと毒は無くなってるのよ」
この世界の普通のスライムはカラフルなんだよ、スライムの色が進化先の属性になるんだけどね レアなのが白と黒 超レアが金と銀
属性のスライムは燃えてたり、濡れてたり、ビリビリしてたりするから見分けやすい
「なるほど、ピンク色がないのが残念だな」
「ピンク色は染色したら大丈夫だと思う、問題は黒よね」
「黒色の下着って大人ぽく見えるしエロい」
「白いズボンだと透けるから丸見えなのよ」
「色が濃いと透けるな、前に白いズボンはいてる女性がTバックだったな もう透け透け」
下着の話しをしながら木をナイフで削いでいき木の手裏剣を2枚完成させた。
「下着の次は水着だろ」
「ゼロはどんな水着がいいと思う?」
「ビキニだな、スク水は絶壁に着せときゃいい」
「本当に転移してたら刺されるわよ」
「開口一番に文句から始まるな、トーカも巻き込まれるの確定だからな 手裏剣渡しとくぞ」
トーカに木の手裏剣を投げ渡した。
「ありがとう」
休憩が終わり、探索を続けるがボア系を見つけることが出来なかった。日が落ちてきたため村へ帰還した。
「シャル、今夜は畑の監視するから先に寝といてくれ」
「トーカさんは?」
「私は行かないわ、シャルの護衛 私じゃ不満?」
「不満なんかありえませんわ」
「それなら良し」
夕食後、少し仮眠をしてから畑へ行き隠れて畑を荒らした犯人を待つ
けっきょく朝日が登るまで待ち構えたが結果は何も得られませんでした。
借りている空家に戻り、昼にトーカとシャルが帰って来るのでそれまで寝ることにした。